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カテゴリ: メキシコペソ

【メキシコペソ円、先週の動き・今週の予想】
*先週のメキシコペソ円は下落した。4月のメキシコ工業生産前年比3.8%(前回--3.7%、予想-1.32%)と良好な結果だったが、ペソ円は下落基調が強まった。13日に米連邦準備制度理事会(FRB)が利上げ(1.75%⇒2.00%)を決定し、今年の利上げペースに関しては、年3回から年4回に加速することが示唆された。これを受けて、ドル買いが強まり、新興国通貨には売り圧力が強まった。米国が北米自由貿易協定(NAFTA)を離脱するとの懸念もメキシコペソを押し下げた。

メキシコの金融安定理事会は14日、FRBによる金融政策正常化は、国際金融市場のボラティリティー拡大を引き起こし、新興国経済における資金調達を阻害する可能性があるとの見方を示した。また7月1日のメキシコ大統領選挙や米国との通商関係が不透明要因として、メキシコの経済および金融システムが複雑なシナリオに直面し続けるだろうとした。

*今週のメキシコペソ円は戻り売りが優勢となろう。7月1日投開票のメキシコ大統領選では、新興左派政党、国家再生運動(Morena)から立候補したアンドレス・マヌエル・ロペスオブラドール元メキシコシティ市長(64)が優勢で、政権交代が確実視されている。汚職や犯罪を抑止できない現政権への有権者の不満やトランプ大統領の反メキシコ的な言動を受けてナショナリズムが刺激されている。

オブラドール氏は、最低賃金や年金支給額の引き上げのほか、油田開発などの民間開放の停止、北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉における対米強硬姿勢などポピュリズム(大衆迎合主義)といえる政策を訴えているため、海外企業は警戒しているようだ。

ロペスオブラドール氏は当選を前提に、新政権の閣僚や高官の候補をすでに明かし始めた。産業政策はメキシコ経済の両輪である石油と自動車の業界を直撃する内容。財務公債相に指名された経済学者のカルロス・ウルスア氏は、「石油鉱区の入札は停止するだろう」と話した。投資を検討する国内外の石油企業には「様子を見る方がよい」と忠告した。2012年に発足した現政権は国営企業による石油ガス産業の独占をやめ、油田開発などに民間企業の参入を認めた。

民間企業の契約はすでに100件以上。ガソリン価格の統制も取り下げ、補助金を削る方針だ。だが、ロペスオブラドール氏は民間企業参加の入札を「国民の財産の安売りだ」と非難。落札済みの案件も白紙撤回を含めて見直すと表明した。ガソリン価格の自由化にも反対する。

米国、カナダとのNAFTA再交渉の首席交渉官に就くとされるヘスス・セアデ元世界貿易機関(WTO)副事務局長は「米国はカナダ、メキシコが受け入れられる提案をすべき」と述べ、長期化もいとわない姿勢を示した。新大統領は12月1日に就任する。

【メキシコ経済指標】
20日水曜日
22:00 第1四半期個人消費前年比前回2.5%
 
21日木曜日
27:00メキシコ銀政策金利 前回7.50%、想7.75%

22日金曜日
22:00 6月隔月消費者物価指数(CPI)前年比  前回4.46%、予想4.4%

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*予想レンジ:5.0円~5.4円


情報提供:(株)みんかぶ
※チャートの著作権は、(株)みんかぶに帰属しており、無断で使用(転用・複製等)することを禁じます。提供している情報の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容を保障するものではありません。また、これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、(株)みんかぶは一切の責任を負いません。


【メキシコペソ円、先週の動き・今週の予想】
*先週のメキシコペソ円は下落した。米国は1日、EU、カナダ、メキシコに対し、鉄鋼に25%、アルミに10%の追加関税を課す輸入制限措置を決定。メキシコは米国に対して報復措置として鉄鋼製品の他に、豚肉やリンゴなど米国からメキシコへの輸出が多い農畜産品に対して追加関税をかける方針を明らかにした。

メキシコ政府はさらに4日、鉄鋼とアルミニウムを対象とする米国の輸入制限は国際的な貿易ルールに違反しているとして世界貿易機関(WTO)に提訴する手続きを始めると発表した。メキシコのグアハルド経済相は5日、米国の鉄鋼・アルミニウム関税に対する報復措置として米国産豚肉に20%の関税を適用すると発表したことを受け、欧州からの豚肉輸入を増やす考えを示した。メキシコペソが2017年2月以来の安値を更新した。米国がメキシコとカナダと個別の貿易協定を目指す可能性があることを示したことで、北米自由貿易協定(NAFTA)が崩壊するとの懸念が強まった。

米国家経済会議(NEC)のカドロー委員長はこの日、トランプ大統領がメキシコ、およびカナダと個別の貿易協定締結に向けた協議を行う可能性があると発言。米国がNAFTAを撤廃すると可能性があるとの懸念が高まった。3月消費者物価指数(CPI)が4.51%と前回4.55%、予想4.46%を上回ったこともメキシコペソを押し下げた。

*今週のメキシコペソ円は戻り売りが優勢となろう。米国との貿易戦争は互いに報復措置を課しあい、激化の様相を呈している。今後はすでにWTOに対して同様の手続きを進めるカナダや欧州連合(EU)とも連携しながら米国に輸入制限の停止を迫る考え。

また、メキシコが対米報復関税の報復として、豚肉、リンゴ、ジャガイモ、バーボン、鉄鋼等の品目に3300億円規模の関税を課した。特に豚肉は年間10億7000万ドルの輸入額のうち約90%が米国産。価格上昇を回避するため米国以外からの輸入を増やす見込み。メキシコ政府は今回の鉄鋼・アルミの貿易制限措置とは別にNAFTA再交渉の協議を継続していく方針だが、両国の関係悪化もあり合意はさらに厳しくなってきており、7月1日のメキシコ大統領選前に締結することは難しくなった。

メキシコ中央銀行は、17日の理事会では、政策金利を9年ぶりの高水準である7.50%に2カ月連続で据え置くことを満場一致で決めていた。31日に公表した17日の理事会議事要旨によると、インフレ上昇につながり得るショックに備えるため「慎重な」政策運営が必要との見方でメンバーの意見が一致していた。議事要旨によると、大半の委員は通貨ペソが売り圧力にさらされる可能性を指摘。要因としては、ドルの全面高、米国およびカナダとの貿易交渉を巡る不透明感、7月1日のメキシコ大統領選・議会選が挙げられた。

また、すべてのメンバーが慎重な金融政策の実行を続ける必要性で合意し、メキシコ経済が数カ月中にインフレ圧力を強めかねない何らかのショックに見舞われる可能性があることを示唆したという。そして、成長には下振れリスク、物価には上振れリスクがあるとの見方を示した。

メキシコ大統領選で支持率トップに立つロペスオブラドール元メキシコシティ市長は、自身が極端な左派ではないと説明し、NAFTAを存続させる意向を示した。ロペスオブラドール氏が当選した際に財務相への指名が予定されているカルロス・ウルスア氏は、「われわれは、左派ではない。中道左派だ」と説明。 ロペスオブラドール氏は、中銀の独立性や為替の変動相場制、自由貿易を支持しており、歳出拡大に歯止めをかけることに取り組むと伝えたという。


【メキシコ経済指標】
11日月曜日
22:00 4月工業生産前年比前回-3.7% 予想-1.32%
22:40 4月外貨準備前回$177.60B 予想$ 178.5B
24:30 自動車輸出前年比前回8.1%  予想10%

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*予想レンジ:5.25円~5.45円


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【メキシコペソ円、先週の動き・今週の予想】
*先週のメキシコペソ円は下落した。イタリアの政局不透明を受けて、市場のリスクオフモードが強まったことで、新興国通貨は売りが優勢となった。特に、北米自由貿易協定(NAFTA)交渉の行方が混沌としていることや、メキシコの大統領選挙で反米左派の野党候補が優勢なこともあって売りが継続した。

*今週のメキシコペソ円は、上値の重い展開が続くだろう。トランプ政権は5月31日、鉄鋼・アルミニウムの輸入制限から除外していた欧州連合(EU)、カナダ、メキシコに対し、6月1日から追加関税を課すと発表。この発表を受け、これら3カ国・地域はいずれも対抗措置を取ることを決定した。北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉も難航が予想され、7月1日のメキシコ大統領選挙前に締結される可能性は大きく後退した。

また、その場合、大統領選において野党候補の左派で反米姿勢を強めているロペス・オブラドール氏がさらに優勢になるとの見方が強まるだろう。大統領選に関する最近の世論調査では、貧困と汚職に立ち向かうと公約している左派候補アンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドール氏が支持率トップを堅持し、2位は左右両派連合が推すリカルド・アナヤ氏、3位は与党から出馬したホセ・アントニオ・ミード元財務公債相。

ただ、メキシコ中央銀行のアレハンドロ・ディアス・デレオン総裁は29日、メキシコ中銀は7月1日の大統領選後に起きるさまざまな事態に備えており、外為市場で流動性が枯渇すれば通貨ペソの支援に動く可能性があると述べた。

メキシコ中央銀行は30日公表した四半期インフレ報告で、今年の経済成長率と物価の見通しを維持した。一方で7月1日の大統領選とNAFTA再交渉問題が、経済にとってリスクだと改めて指摘した。中銀によると、今年の成長率は2.0─3.0%で推移し、物価上昇率は第3四半期の4.3%から第4四半期に3.8%前後まで鈍化するとの予想は変わらない。


【メキシコ経済指標】
5日火曜日
22:00 5月消費者信頼感前回86.5

6日水曜日
22:00 3月総固定投資(年次)前回4.8%
24:30 3月自動車輸出前年比前回8.1%
24:30 3月自動車生産前年比前回0.3%

7日木曜日
22:00 3月消費者物価指数前回4.55%


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*予想レンジ:5.30円~5.65円


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【メキシコペソ円、先週の動き・今週の予想】
*先週のメキシコペソ円は、堅調に推移した。ムニューシン米財務長官は21日、北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉について、米国、メキシコ、カナダの3カ国はなお重要な案件について協議する必要があるとの考えを示した。財務長官は、「まだかなり重要な懸案が残っている」と述べた。そのうえで、トランプ政権は議会の承認が必要となる新たな貿易協定の策定に引き続きコミットしているとしながらも、議会の承認が必要にならない「スキニー」な合意を検討する可能性もあるとの立場も示した。

23日に発表されたメキシコ第1四半期GDPは前年比+1.3%と、前回1.5%、 予想1.4%を下回った。景気減速が確認されたものの、メキシコペソはドル売りを受けて上昇した。NAFTA再交渉を巡る動きを示す報道もあって、メキシコペソは対ドルで約1%高まで上昇した。トランプ大統領はこの日、米自動車産業の労働者に歓迎される「大ニュース」が発表されるとツイートした。また、メキシコ経済次官が今週、ワシントンで米当局者との協議を継続していることが関係筋の話で明らかになった。また、キシコ隔週消費者物価指数前年比+4.46%と前回+4.69%より改善したものの予想4.1%より上回った。

*今週のメキシコペソ円は、堅調に推移しそうだ。メキシコペソは、北米自由貿易協定(NAFTA)見直しの協議が継続していることが支援要因になっている。ただ、NAFTA再交渉の早期合意への期待感は強いものの、なかなか合意に至らない状況が続いている。ムニューシン財務長官は「まだかなり重要な懸案が残っている」と述べ、トランプ政権は議会の承認が必要となる新たな貿易協定の策定を引き続き模索するものの、議会の承認が必要にならない合意を検討する可能性もあると指摘した。

メキシコ中央銀行は通貨ペソの下落が続いた場合、利上げかペソ支援強化に動く可能性があるという。メキシコ中銀は今月17日の会合で政策金利を7.50%に据え置いた。ただ調査によると、多くのアナリストが、ペソ安が止まらなければ中銀が何らかの手を打つと答えた。具体的な対応については、25bpの利上げと為替ヘッジ契約入札規模の拡大を挙げた。メキシコ中銀は変動相場を支持し、外為市場での直接介入を避けているが、昨年2月にペソが急落した際に200億ドルの枠を設けた為替ヘッジ契約入札を導入した。これまでの実施規模は55億ドルで、まだ大きな活用余地が残っている。


【メキシコ経済指標】
28日月曜日
22:00 4月失業率 前回2.9%   予想3%

6月1日金曜日
米メキシコへの関税除外措置期限


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*予想レンジ:5.50円~5.80円


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【メキシコペソ円、先週の動き・今週の予想】
*先週のメキシコペソ円は、下落した。米長期金利の上昇を背景に「ドル買い・メキシコペソ売り」が継続している中、北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉を巡る不透明感からメキシコペソは下落した。トランプ大統領は、満足のいくものでなければNAFTA離脱もあると示唆した。NAFTA交渉の不調も嫌気された。

17日、メキシコ中央銀行は、政策金利を予想通り7.50%に据え置いた。メキシコ中銀は、現在のメキシコペソの下落は、国内要因やNAFTAを巡る問題が要因であり、今後も、メキシコ大統領選やNAFTA問題で、さらに下落する可能性があるが、必要に応じて利上げ等の措置を行うと述べた。

*今週のメキシコペソ円は、上値の重い展開が続くだろう。先週、メキシコ中銀は政策金利を据え置いたが、5月9日に発表されたインフレ率は年率4.55%と前回の5.04%を下回り、直近の2018年第1四半期GDP成長率は+1.2%と2017年第4四半期の年率+1.5%から低下している。このような状況で、利上げは決定されるべくもないが、2016年に始まった利上げサイクルは既に終了したとの見方が強い。米金利に先高観が出ている中で、メキシコの利上げサイクルが終了したとなれば、「ドル買い・メキシコペソ売り」が継続しよう。

北米自由貿易協定(NAFTA)について、米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表は、合意からほど遠いとの認識を示した。米政府は現行の議会で承認するため5月17日までの合意を目指していたが不調に終わった。一方、NAFTA再交渉協議についてカナダのトルドー首相は、「前向き」に感じていると述べたほか、メキシコのグアハルド経済相は今月末までに妥結する可能性があるとの見方を示した。メキシコのグアハルド経済相は「来週までに条件が設定されれば、5月末までの妥結を阻むものはなくなる」とし、今月末までに妥結する可能性はあると指摘。ただ、何も合意が得られなければ、協議は7月1日に予定されているメキシコ大統領選挙後にもつれ込むとの見方を示した。

さて、7月1日に実施されるメキシコ大統領選では、独立候補のマルガリータ・サバラ氏が撤退を表明した。サバラ氏は直近の世論調査で支持率が2.7%と、5人の候補者中最低に落ち込んでいた。市場では、サバラ氏の撤退が、企業寄りで現在2番手の位置にある「メキシコのための前進」のリカルド・アナヤ氏を利するのではないかとの観測が浮上し、通貨ペソを押し上げる場面があった。しかし、直近の世論調査では、元メキシコ市市長の左派候補アンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドール氏の支持が圧倒的に高く、アナヤ氏に12%ポイントを超える差をつけている。米国に対抗意識を持つオブラドール氏が優勢を維持しているようだ。大統領選も流動的であり、ペソが買われる可能性は低いだろう。

【メキシコ経済指標】
5月21日月曜日
25:00メキシコ3月小売販売前年比前回1.2%  予想0.9%

5月22日火曜日
25:00メキシコ第1四半期GDP前年比前回1.5%  予想1.6%

5月23日水曜日
25:00メキシコ隔週消費者物価指数前年比前回4.69%  予想4.1%

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*予想レンジ:5.50円~5.60円


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【メキシコペソ円、先週の動き・今週の予想】
*先週のメキシコペソ円は、北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉が物別れとなったことが嫌気されて軟調に推移した。7日から開始されたNAFTA再交渉は11日、自動車分野など多くの懸案で溝を埋めることができず、成果なく終了した。

ただ、協議を近く再開することでは合意した。カナダのフリーランド外相は会合後、事務レベルでの協議は続けるとし「納得のいく合意を得られるまで、交渉を続ける」と語った。 メキシコのグアハルド経済相は、米政府が提案し、争点となっている自動車部品の域内調達比率引き上げなどを巡り、見解の隔りを埋めることはできなかったとし、「質を犠牲にした合意を得ることはない」としたが、「協議を続ける」と語った。同相はNAFTA修正案での最終的な合意を前に主要項目すべてで大筋合意にこぎ着けたいとしており、現時点ではなお多くの懸案で決着がついていないことを明らかにした。ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表は「当該目標に関して打開を図るため、メキシコやカナダと引き続き協議する用意がある」と述べた。


*今週のメキシコペソ円は上値の重い展開になりそうだ。北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉は物別れに終わったものの、7月のメキシコ大統領選や11月の米中間選挙を控えて、米国、カナダ、メキシコはいずれも早期決着へ意欲を見せているが、複数分野でまだ妥協点が見出せていない。一部の報道では、NAFTAA再交渉の期限を17、18日と伝えているが、果たして進展があるのかどうか。

今週は17日にメキシコ中銀理事会が開催される。インフレ率の低下を受けて政策金利は現行の7.50%に据え置かれる見込み。メキシコの利上げサイクルは終了したとの見方も出ている。

7月1日に実施されるメキシコ大統領選挙では、新興左派政党、国家再生運動(Morena)のロペスオブラドール・元メキシコシティ市長がリードしている。4月中旬に発表された最初の世論調査では、ロペスオブラドール氏の支持率は48%とトップ。2位は国民行動党(PAN)のリカルド・アナヤ前党首が26%、3位は与党、制度的革命党(PRI)のミード前財務公債相で18%。

政権交代の可能性が高まっている中で、NAFTA交渉に進展がなければ、メキシコペソには売り圧力が強まるだろう。ロペスオブラドール氏は汚職や治安で問題を抱える与党や前政権を担ったPANを徹底批判し支持を集めている。メキシコの大統領選は6年に1度実施され、再選は認められていない。決選投票はなく1回の投票で最も得票が多かった候補の当選が決まり、12月1日に就任する。

【メキシコ経済指標】
17日木曜日
27:00メキシコ中銀政策金利 前回7.50%  予想7.50%


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*予想レンジ:5.50円~5.80円


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【メキシコペソ円、先週の動き・今週の予想】
*先週のメキシコペソ円は下落した。4月隔週消費者物価指数は4.69%と前回5.17%、予想5.00%を下回った。第1四半期国内総生産(GDP)は前年比+1.2%と前回1.5%、予想1.8%をいずれも下回った。インフレ率の低下に加え、成長率の鈍化を受けて、利上げへの見通しが後退した。

アメリカのメキシコへの関税適用除外期間が、6月1日まで延期することが発表された。5月7日に再開される北米自由貿易協定(NAFTA)交渉で、米国は乗用車部品の75%以上を3カ国内の調達で、関税をゼロにする提案を示した。当初85%以上の調達としていたが、10%譲歩した。現行は62.5%以上。メキシコのグアハルド経済相は1日、NAFTA再交渉で争点となっている自動車分野のルール変更について、メキシコ政府は米国の提案に来週回答する方針だと明らかにした。

*今週のメキシコペソ円は上値の重い状況が続きそうだ。経済指標の鈍化を受けてメキシコ中銀の利上げスタンスが弱まりそうだ。現在のメキシコ政策金利は7.5%だが、これが利下げとなれば、米国との金利差が縮小するため、ペソ投資が減少する可能性がある。メキシコのグアハルド経済相は7日にワシントンでライトハイザー米通商代表部(USTR)代表とカナダのフリーランド外相と会談する。争点となっている自動車分野のルール見直しで、米国は自動車部品の域内調達比率を現在の62.5%から最大4年かけて段階的に75%に引き上げることなどを提案。メキシコの自動車業界団体はこれについて「受け入れがたい」との立場を示した。政府も同様の立場かとの質問に対し、グアハルド経済相は、自動車業界と引き続き協議中で、米国の提案には来週返答するとし、「米国の立場に対して提案を示す」と述べた。 米政府は、7月1日のメキシコ大統領選の時期まで協議が長期化するのを避けたい考えだが、自動車部品の域内の調達比率を定める原産地規則を巡る3カ国の意見の相違は解消されていない。また、サンセット条項に関しても意見の隔たりがあると報じられており、協議の進展に対する懸念が残っている。

【メキシコ経済指標】
7日月曜日
NAFTA再交渉(ワシントン)
22:00メキシコ4月消費者信頼感  前回84.5  予想85.8

9日水曜日
22:00 メキシコ4月消費者物価指数前年比  前回5.04%  予想4.5%

11日金曜日
22:00 メキシコ3月工業生産前年比前回0.7%  予想-0.65%


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*予想レンジ:5.58円~5.80円


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【メキシコペソ円、先週の動き・今週の予想】
*先週のメキシコペソ円は、政治的な不透明感を受けて大幅安となった。7月1日に投票が行われるメキシコ大統領選の世論調査が公表され、左派候補がリードを広げたことが、懸念材料になった。

世論調査によると、トップを走る左派である元メキシコシティ市長のロペスオブラドール氏の支持率が48%、2位の左右両派連合「メキシコのための前進」の候補であるリカルド・アナヤ氏は26%、3位の元財務公債相で与党・制度的革命党(PRI)候補アントニオ・ミード氏は18%と最下位だった。1位のオブラドール氏は、トランプ大統領に対し厳しい姿勢を示しており、当選した場合、アメリカとの関係が悪化するのではないかと懸念された。

20日には、トランプ大統領が、原油相場は「人為的に」高い状態で容認できないとの考えを表明し、原油相場が一時大きく売られたため、石油輸出国通貨であるメキシコペソも売られた。

*今週のメキシコペソ円は、上値の重い展開が続きそうだ。今回の公表以前から、ロペスオブラドール氏が優勢と伝えられていたが、大差でリードしているとの結果に、市場が少なからぬショックを受けたようだ。ロペスオブラドール氏が大統領選に勝利した場合、米国との関係が懸念されると見られているが、現実的問題として、米国もメキシコも何らかの妥協点を探らざるをえないだろう。

ただ、選挙が終わるまでは世論調査に振り回される状況は続くだろう。一方、NAFTA再交渉では、米国、カナダ、メキシコの担当閣僚が20日、ワシントンで閣僚会合を開いた。3カ国は5月上旬までの基本合意をめざして交渉を重ねており、24日に再び閣僚会合を開くことで合意した。争点となっている自動車貿易で歩み寄れるかが焦点となるが、各国代表は、交渉の進展に自信を見せている。NAFTA再交渉は、2017年8月から始まったが、米国が自動車貿易で関税をゼロにする要件の引き上げを要求する一方で、カナダとメキシコが反対し、協議は難航してきた。

しかし、7月のメキシコ大統領選や11月の米中間選挙が迫っており、3カ国は早期合意を急いでいる。欧州連合(EU)とメキシコは21日、2016年から再交渉を進めてきた自由貿易協定(FTA)を巡って「大筋合意」したと発表した。2000年に発効した工業製品を中心とする同協定が古くなったとして、農産物や政府調達、投資分野などにFTAの対象を広げた。

21日の共同声明では、「オープンかつ公平で、ルールに基づく貿易のためにEUとメキシコは団結する」とし、保護主義への対抗を強調した。メキシコにとってEUは第3位の貿易相手国・地域であり、EUにとっては中南米でブラジルに次ぐ2番目の貿易相手国。欧州委員会によると、EUとメキシコの貿易総額はモノの貿易が620億ユーロ(8兆1840億円)で、サービスは150億ユーロ相当。

【メキシコ経済指標】
23日月曜日
22:00 2月景気先行指数前回2.1%  予想1.8%

4月24日火曜日
時間未定、NAFTA再交渉
22:00 4月隔週消費者物価指数前回5.17%  予想5.00%

4月25日水曜日
22:00 2月小売販売前回0.5%   予想-0.8%

4月26日木曜日
22:00 3月失業率前回0.5%   予想3.6%
24:00 金融政​​策決定会合議事録

4月27日金曜日

22:00 3月貿易収支前回$1.062B  予想$ -0.1B

peso0423

*予想レンジ:5.75円~5.95円


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【メキシコペソ円、先週の動き・今週の予想】
*先週のメキシコペソ円は、北米自由貿易協定(NAFTA)交渉の行方に影響されたが、週間では上昇して終えた。

9日に発表された3月消費者物価指数(CPI)は前年比5.04%と前回5.34%、予想5.1%をいずれも下回った。また、NAFTA再交渉に関して、メキシコ・グアハルド外相は、今回の再交渉での合意は厳しいといい、5月初旬に合意がずれ込む可能性が高まった。

12日、メキシコ中央銀行は政策金利を7.50%に据え置いた。市場予想通りだったが、メキシコペソはやや売られ、5.9円台から5.8円台に下落した。声明では、インフレ予測の見通しは変わっておらず金利は安定しているとし、最近のインフレ低下は予想通りで、2018年末に目標の3%に近づくとした。米中貿易戦争の激化懸念が後退し、ドル円が一段高となったこともあり、メキシコペソ円は5.9円台を回復して引けた。

*今週のメキシコペソ円は堅調に推移しそうだ。先週のメキシコ中央銀行理事会で、インフレ率の低下を背景に、政策金利は据え置かれた。メキシコの利上げサイクルは一服したようだ。今後、メキシコペソの動向を探る上で、重要な材料が2つあり、1つが7月1日に行われる大統領選挙で、もう1つが北米自由貿易協定(NAFTA)の行方だろう。大統領戦はすでに4月1日から始まっているが、結果が出るまでは、相場への影響は限定的だろう。

一方、NAFTA再交渉では、トランプ政権が当初よりも態度を軟化させて早期決着を目指す姿勢を示していることから、合意に楽観的なムードが強まっている。メキシコのグアハルド経済相は、5月初旬に大筋合意に達する可能性が非常に高いと述べた。ただ、再交渉が合意できでもNAFTA発効には米議会の承認が必要となる。議会が7月下旬から夏季休会に入ることを考えると、5月初旬までに大筋合意しないと審議は、今秋以降に延びてしまうことが懸念される。その場合、米国の11月の中間選挙に間に合わなくなる可能性があるため、トランプ政権としても早期決着を目指すだろう。

トランプ大統領は12日、北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉を巡るカナダとメキシコとの協議が順調に進展していると述べた一方で、「永遠に再交渉」することも辞さない考えを示した。ただ、米国は自動車部品での交渉における立場を軟化させている。米国側交渉担当者は輸入関税をゼロにするために必要な域内部品調達比率を現行の62.5%から85%まで引き上げるよう当初提案していたが、現在は75%への引き上げを提案しているという。また、米国製部品の比率を50%にする要求も取り下げたとも伝えられている。ペンス米副大統領とトルドー加首相は14日にペルーで、北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉について、今後数週間で合意に達する可能性があると述べた。


【メキシコペソ経済指標】
20日金曜日
G20財務大臣・中央銀行総裁会議

peso0416

*予想レンジ:5.85円~6.00円


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【メキシコペソ円、先週の動き・今週の予想】
*先週のメキシコペソ円は、ほぼ変わらずだが、底堅く推移した。トランプ米大統領は3日、メキシコとの国境沿いに壁が建設され「適切な安全」が確保されるまで、軍隊を出動させて国境を警備する方針を示した。

4日 北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉でカナダと米国、メキシコは前向きな進展を遂げたものの、依然として作業が必要だとの認識を示した。 3カ国は自動車部品調達の分野に絞って交渉をまとめ、対立の多い他の分野については先送りする形で原則合意した上で、4月中旬までに概要を発表する可能性があるという。自動車分野を巡り、米国は域内の部品調達率を62.5%から85%に引き上げることを求めているが、米国がこの問題について「一定の柔軟性」を示したとして、3カ国の間で代替案が検討されていることが明らかになった。メキシコの有力経済団体である企業家調整評議会(CCE)は、NAFTA再交渉の民間部門代表を務めるモアゼス・カラチ氏は4日、NAFTA再交渉に関して2~3週間で合意に至る可能性があると話した。

*今週のメキシコペソ円は、堅調に推移しそうだ。北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉での早期妥結への期待から、メキシコペソは買われやすいだろう。先週、NAFTA再交渉で早期妥結の見方がでてきており、メキシコ側は、「米国は以前よりも早期妥結を求めている」と指摘。「2~3週間で合意に向けた道筋が見えるだろう」と話した。

一方、トランプ米大統領は5日、カナダ、メキシコと進める北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉について「急がなくてもいい。適切な合意ができなければ、協定から離脱する」と述べた。13日からペルーで開かれる米州首脳会議でNAFTA見直しで基本合意するとの観測がある中、拙速な合意はしないとクギを刺した。米政府高官は5日、米州首脳会議で「NAFTAについて重要な議論があるとは想定していない」と述べ、同会議で何らかの合意を発表する可能性について慎重な見方を示した。

トランプ政権は13-14日にペルーで開かれる米州首脳会議でNAFTA改定の概要を公表したい意向で、6日にも米、カナダ、メキシコ3カ国による会談が行われる可能性が高まっている。ただ、自動車の域内部材比率を引き上げる案などの重要問題で3カ国の溝は埋まっていない点は注意を要する。


【メキシコペソ経済指標】
9日月曜日
時間未定 IMF世界経済見通し公表
22:00メキシコ3月消費者物価指数前年比 前回5.34%  予想5.1%

4月11日水曜日
22:00メキシコ2月工業生産前年比 前回0.9%  予想-1.6%
22:50メキシコ2月外貨準備高 前回$179.31B  予想$180.0B

4月12日木曜日
27:00メキシコ中銀政策金利 前回7.50%  予想7.50%

peso0409


*予想レンジ:5.75円~5.95円


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