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カテゴリ: メキシコペソ

【メキシコペソ円、先週の動き・今週の予想】
*先週のメキシコペソ円は軟化した。鉱工業生産が前年比-2.5%と前回-1.3%、予想0.2%をいずれも大きく下回った。国内総生産(GDP)に影響の強い鉱工業生産の悪化を受けて、メキシコペソは対ドルで約3カ月ぶりの大幅下落となった。しかし、ロペスオブラドール大統領が、メキシコ国営電力会社CFEの問題になっているパイプライン契約の改正を目指すと発表すると、ペソは持ち直した。

国営電力会社CFEは民間企業からパイプラインによってガスの供給を受け発電しているが、パイプラインのうち何本かが建設反対運動等により未完成になっているという。未完成のためガスが供給されていないが、契約内容によりCFEはパイプライン利用量を支払い続けているため、この状況を改善したいとのこと。ロペスオブラドール大統領は、国営石油会社ペメックスはすべての債務返済を行うと述べた。

*今週のメキシコペソ円は、保ち合いで推移しよう。メキシコ政府は15日、経営難に陥っている国営石油会社ペメックスに39億ドルの資金を注入し、財務状況を改善して信用格付けのさらなる引き下げを阻止する方針を表明した。ただ、投資家は短期的な解決策にすぎないと見ている。ペメックスは石油生産の減少や汚職、労働コストの上昇などを背景に経営が悪化し、約1060億ドルと多額の債務を抱える。 格付け会社のフィッチとムーディーズ・インベスターズ・サービスは同社の格付けをジャンク(投機的)等級を1段階上回る水準まで引き下げた。

フィッチは15日、追加減税や政府支出、債務借り換えを含む政府のペメックス支援計画について、同社の信用の質の「持続的な悪化」を食い止めるのに十分ではないとの見解を示した。政府当局者は、新たな計画の一環としてペメックスは年金債務の貨幣化で18億ドルを受け取るとし、財務状況は汚職取り締まりによって改善すると説明した。メキシコ政府は2019年に新たな債務を負う計画はないという。ペメックスは今後3年間に270億ドル超の債務返済が必要となる。投資家はより強固な措置を期待していたことから、政府の支援方針をプラスと受け止めながらも短期的な救済措置にすぎないとの見方を示している。政府の措置は長期的な解決策ではなく、石油生産の安定化には十分ではないと見られている。

これを背景に、バンクオブアメリカの調査では、今後数年でメキシコ国営石油会社ペメックスの問題等によりメキシコの格下げ予想が高まっているという。なお、格付け会社フィッチはペメックスを再び格下げするとしても、メキシコのソブリン格付けが引き下げられるとは限らないとの見解を示した。


【メキシコ経済指標】
21日木曜日
24:00 メキシコ中銀金融政​​策決定会合議事録

22日金曜日
23:00 隔週消費者物価指数前回4.52%  予想4.3%


peso0218

*予想レンジ:5.65円~5.85円


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※チャートの著作権は、(株)みんかぶに帰属しており、無断で使用(転用・複製等)することを禁じます。提供している情報の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容を保障するものではありません。また、これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、(株)みんかぶは一切の責任を負いません。


【メキシコペソ円、先週の動き・今週の予想】
*先週のメキシコペソ円は底堅く推移した。2018年11月のメキシコ鉱業・金属工業の生産量は前年同月比2.6%減少した。格付け会社フィッチは1月29日にメキシコ国営石油会社ペメックスの格付けを2段階引き下げた。しかし、同社は1日、ペメックスを再び格下げするとしても、メキシコのソブリン格付けが引き下げられるとは限らないとの見解を示した。

ペメックスが抱える債務は約1060億ドルと、中南米の国営石油会社としては最大。フィッチは、メキシコ政府が昨年ペメックスに課した税金がおよそ270億ドルに上った点を大きな懸念材料に挙げている。メキシコ政府はペメックスの原油生産量が減っているにもかかわらず、もっと納税額を増やすよう求めている点が問題とした。4日に発表された第4四半期国内総生産(GDP)は前年比+1.8%と前回2.5%、予想2.2%を下回り、ペソの悪材料となった。1月消費者物価指数(CPI)は4.37%、予想4.7%、前回4.83%をいずれも下回った。7日のメキシコ中銀会合では、政策金利は予想通り据え置き(8.25%)となった。

*今週のメキシコペソ円は、堅調に推移しそうだ。メキシコ銀行(中央銀行)は7日に開いた金融政策決定会合で政策金利を8.25%に据え置いた。据え置きは3会合ぶり。物価上昇率は中銀の目標を上回っているが、上昇ペースは鈍っている。米国の利上げが遠のいていることもあり、通貨ペソも2018年12月の新政権発足後に回復基調であることなどを考慮した。

1月の消費者物価の上昇率は前年同月比で4.37%となり、中銀の目標である3%は超えているが、上昇率は過去2年間では最も小さい上昇率となった。新空港の建設中止決定などで混乱した新政権の経済運営も落ち着きを見せてきた。米国の利上げ観測が一服していることもあり、通貨ペソが回復している。

インフレ抑制や通貨防衛のため過去2年間で金利を2.50%も引き上げており、利上げがローン金利の上昇などを通じて消費や投資に与える影響も勘案したとみられる。一方、貿易戦争問題や国内財政の悪化、燃料盗難問題等でGDP成長が減速する懸念を表明した。声明では、「昨年10~12月の経済活動は同7~9月から顕著に減速した」と指摘した。市場には「次の政策変更は利下げ」の可能性もあるとの見方が出てきた。

【メキシコ経済指標】
11日月曜日
23:00 鉱工業生産前年比前回-1.3%

12日火曜日
23:00 外貨準備高前回$177B


peso0213

*予想レンジ:5.65円~5.85円


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【メキシコペソ円、先週の動き・今週の予想】
*先週のメキシコペソ円は、軟調なメキシコ株価、原油安を嫌気して下落した。格付け会社フィッチは29日、1060億ドル相当の債務を抱えるメキシコの国営石油会社ぺメックスの格下げを発表した。「BBB +」から「BBB-」に格下げした。これを受け、メキシコペソは押し下げられた。しかし、ロペスオブラドール大統領は30日、今回の格下げについて、汚職問題は既に解決されており、同社は過去30年で最も好調な状態にあると反論した。

同大統領はフィッチについて、過去にぺメックスが複数の問題を抱えていた際にポジティブな見通しを示したこともあるとして「偽善者」と非難。「これまで静かに傍観してきたのに、ぺメックスが回復途上に乗ったら、等級付けしようとしている」と攻撃した。 ぺメックスの債務総額は中南米諸国の国営石油会社の中では最も多く、ぺメックスの元幹部は格下げによって、ぺメックスへの向かい風が強まると述べている。2018年11月のメキシコ鉱業・金属工業の生産量は前年同月比2.6%減少した。

*今週のメキシコペソ円は、上値の重い展開になりそうだ。今週7日はメキシコ中銀会合が開催される。政策金利は据え置き(8.25%)が予想されている。昨年は11月、12月と2会合連続で利上げを行っていることに加え、直近のインフレ率が低下しているため、今回は様子見となりそうだ。先週1週間で最も下落した通貨はメキシコペソだった。米連邦準備制度理事会(FRB)が1月30日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で、利上げに慎重な姿勢を示したことからドルは新興国通貨に対して下落したが、メキシコペソは、2018年の国内総生産(GDP)成長率が3年連続で縮小したことや、同国大手石油メーカーの格付けが引き下げられたことから、経済の先行きに懸念が強まった。

ただ、格付け会社フィッチは先に、メキシコ国営石油会社ペメックスを再び格下げするとしたが、メキシコのソブリン格付けが引き下げられるとは限らないとの見解を示した。ペメックスが抱える債務は約1060億ドルと、中南米の国営石油会社としては最大で、フィッチは、メキシコ政府が昨年ペメックスに課した税金がおよそ270億ドルに上った点を大きな懸念材料に挙げている。メキシコ政府はペメックスの原油生産量が減っているにもかかわらず、もっと納税額を増やすよう求めている点が問題とした。移民問題は依然として頭の痛い問題だ。米国防総省は3日、メキシコとの南西部国境に軍の部隊3750人を追加派遣し、国境管理当局を支援すると発表した。これにより税関や国境の防衛などに従事する部隊の総員は約4350人になる。軍の部隊は9月末まで、アリゾナやカリフォルニア、ニューメキシコ、テキサスで移動監視カメラを操作するほか、一部は最長240キロメートルに及ぶ鉄条網を設置するという。


【メキシコ経済指標】
6日水曜日
23:00 消費者信頼感前回105.6 予想103

7日木曜日
23:00 消費者物価指数前回4.83%  予想4.7%
28:00メキシコ中銀政策金利前回8.25%、予想8.25%


peso0204

*予想レンジ:5.65円~5.85円


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【メキシコペソ円、先週の動き・今週の予想】
*先週のメキシコペソ円は底堅く推移した。メキシコ株や原油相場の下落を反映してメキシコペソは軟化したが、米連邦準備制度理事会(FRB)が1月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、ハト派的姿勢を強めるとの観測からドルが下落し、メキシコペソは買い戻された。メキシコ中部で発生したガソリンパイプライン爆発により90人もの死亡が伝えられた。爆発は、政府の燃料窃盗対策により供給不足が生じる中、漏れ出したガソリンを採取しようと多数の住民が集まっていた際に発生したとみられている。

中米から米国を目指して北上する「キャラバン」と呼ばれる移民集団の規模が拡大し、参加者は7千人近くになったという。すでに2500人近くがメキシコ国内に入っているほか、20日には新たに400人規模のキャラバンが発生した。今後もさらに規模が拡大する可能性があるという。メキシコ政府はキャラバン参加者に対して米国を目指す権利を尊重するとしながらも、中米移民に対して厳しい態度を崩さないトランプ米大統領との衝突をさけるためにメキシコ国内にとどまるように呼び掛けている。

*今週のメキシコペソ円は、堅調に推移しそうだ。国際通貨基金(IMF)は21日、2019年と20年の世界経済成長率見通しを下方修正した。欧州や一部の新興国市場の低迷が要因。また貿易摩擦が解決されなければ鈍化しつつある世界経済を一段と揺るがしかねないとの見方を示した。しかし、オブラドール大統領はメキシコの成長率に関して、IMFの成長率予想(2.1%)は外れ、これよりはるかに上昇するという見通しを発表した。新大統領の経済運営にお手並み拝見というところだろう。

メキシコ中銀は昨年11月と12月に連続利上げを行った。政策金利は8.25%に引き上げられ、2008年8月以来の高水準となった。新期政権の政策がインフレを押し上げる恐れがあると警告を発し、追加利上げの可能性を示唆した。2月7日にはメキシコ中銀政策会合が開催される。昨年12月の消費者物価指数(CPI)は前年比+4.83%であり、中銀が目安にしているレンジ(2.0~4.0%)の上限を超えていた。昨年12月に引き続き2月も利上げの可能性は高そうだ。

【メキシコ経済指標】
28日月曜日
23:00 貿易収支前回$-2.382B

30日水曜日
23:00 GDP第4四半期前年比前回2.5% 予想2.2%

2月1日金曜日
23:00 景況感前回49.2

peso0129

*予想レンジ:5.65円~5.85円


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【メキシコペソ円、先週の動き・今週の予想】
*先週のメキシコペソ円は上昇した。世界的な株高を背景にメキシコの主要株価指数が1週間ぶりの高値を付けたことが好感されて、メキシコペソ円は上昇した。メキシコ国立統計地理情報庁(INEGI)が発表した2018年11月の鉱工業生産(季節調整値)は前年同月比0.8%減となった。産業別内訳は、鉱業が7.9%減と最も下がり、建設業は2.5%減だった。一方、製造業は1.6%増、発電・送電と電力・水道・ガスの最終消費者への供給は0.6%増となった。

*今週のメキシコペソ円は、保ち合いとなりそうだ。堅調な原油価格や株価は支援要因だが、外部環境が上値をおさえそうだ。中米諸国から米国を目指してメキシコ南部に入った新たな移民集団(キャラバン)が19日までに計約3000人を超えた。移民の権利容認を訴える同国のロペスオブラドール政権は違法な入境を事実上黙認しており、人数はさらに増える可能性もある。トランプ大統領は同日、ツイッターで「メキシコは移民集団の阻止に何もしていない」と非難、改めて国境の壁建設の必要性を強調した。この問題を巡って米国との関係に緊張が高まる可能性があろう。

また、メキシコ中部イダルゴ州トラウエリルパンでは18日に起きたガソリンの窃盗中の引火とみられるパイプラインの爆発で、死者が73人、負傷者は74人となった。70人以上が行方不明で、負傷者には重体の人も含まれており、犠牲者数がさらに増える恐れがあるという。ガソリン不足が原因であるが、新政権の経済運営に不満が高まる可能性があり、迅速な対処が望まれる。今週は24日にインフレ指標が発表されるが、予想は前回より加速する見込み。メキシコ中銀が2月の会合で利上げする可能性が意識されそうだ。


【メキシコ経済指標】
22日火曜日
23:00 失業率前回3.3%、予想3.10%

24日木曜日
23:00 1月隔週消費者物価指数前年比前回5%、予想5.4%

25日金曜日
11:00 小売販売前年比前回3%、予想3.2%


peso0121

*予想レンジ:5.60円~5.90円


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【メキシコペソ円、先週の動き・今週の予想】
*先週のメキシコペソ円は上昇した。日本市場が休場の3日に急落したものの、その日は陽線で引け、それ以降9営業日連続で陽線が続いている。メキシコ中銀が追加利上げ姿勢を鮮明にしているため、買戻しが継続したようだ。トランプ米大統領は10日、不法移民対策の柱に掲げるメキシコとの「国境の壁」の必要性を訴えるため、メキシコと国境を接する南部テキサス州マッカレンを訪れた。メキシコではガソリン不足による混乱が広がっている。中部のグアナフアト州やケレタロ州に続き首都、メキシコシティでもガソリンスタンドに長蛇の列ができている。政府によるガソリン盗難の取り締まり強化で供給が停滞している。

*今週のメキシコペソ円は、上昇基調が維持されそうだ。米連邦準備制度理事会(FRB)が利上げに対して慎重な姿勢を見せていることから、新興国通貨は押し上げられている。12月のメキシコ中銀理事会で、金利は8.0%に据え置かれたが、年明けに公表された議事要旨では、多くのメンバーが追加利上げに賛成していることが判明した。2月の中銀理事会では利上げ(8.00%⇒8.25%)が予想されており、メキシコペソの支援材料になっている。また、原油相場が堅調に推移していることも産油国であるメキシコには追い風となっている。ただ、今週は特に独自の経済指標がないため外部要因に左右される展開になろう。

ガソリン不足により市民生活に支障が出ており、ロペスオブラドール政権に打撃となりそうだ。混乱の原因は政府によるガソリン盗難の取り締まり強化だ。国営石油会社ペメックスによるとガソリン盗難の影響額は2018年で30億ドル(約3240億円)に及ぶ。政府は問題解決を優先政策の一つに置いており、対策として昨年末から一部のパイプラインを閉じたほか、タンクローリーの数を削減。供給停滞を招いた。ロペスオブラドール大統領は連日、会見で「ガソリンは十分ある。パニックになる必要はない」と呼び掛けているが、供給が正常に戻る時期は明らかにしていない。公共交通機関が発達していないメキシコでは自動車の重要度は高い。混乱が続けば市民の不満が高まるだけでなく、経済への影響も深刻になりかねず、昨年12月に発足したばかりの新政権に大きな打撃となりかねない点には注意したい。

【メキシコ経済指標】
*特になし

peso0115

*予想レンジ:5.60円~5.90円


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【メキシコペソ円、先週の動き・今週の予想】
*先週のメキシコペソ円は軟化した。メキシコのエブラルド外相は18日、中米の経済成長を後押しし、不法移民を抑制する計画の一環で、米国が同地域の開発に58億ドルの資金拠出を約束したとの認識を明らかにした。記者会見で、中米の成長・雇用加速へ米国とともに取り組む方針を表明。メキシコと米国が、開発計画の進捗状況を把握するため、作業部会を設けるとも説明した。

メキシコ中銀は20日の政策決定会合で政策金利を予想通り25ベーシスポイント(bp)引き上げ、8.25%とした。中銀は同国政権の経済政策などに起因する先行き不透明感やインフレ高進のリスクに警戒感を示した。 利上げは全会一致で、政策金利は2008年8月以来の高水準となった。新政権の予算案が一部の予想よりも保守的な内容だったことから安心感が広がった。

*今週のメキシコペソ円は、上値の重い展開が続きそうだ。米国の政府機関一部閉鎖が年明けにずれ込むことやトランプ政権の重要閣僚辞任など米国発のリスクオフ要因により新興国通貨は上値の重い展開を強いられそうだ。世界的な株安を背景に、安全通貨である円買いが強まっていることもメキシコペソ円の上値を抑えよう。

メキシコ中銀は、新政権の経済政策などに起因する先行き不透明感やインフレ高進のリスクに警戒感を背景に、20日の政策決定会合で政策金利を8.00%から8.25%に引き上げた。政策金利は2008年8月以来の高水準となった。中銀は声明で「メキシコペソ相場には新政権の政策を巡る先行き不透明感が引き続き反映されている」とし、「メキシコのソブリンリスク・プレミアや中長期金利は大幅に上昇し、その後幾分低下したものの、依然として高い水準にある」と指摘した。

今月就任したロペスオブラドール大統領は、就任前の10月、一部で着工している首都メキシコ市の新空港建設を中止すると発表。これを受けてペソは急落した。ロペスオブラドール氏の新興左派政党、国家再生運動(MORENA)が銀行手数料や鉱業セクターを規制する法案を策定したことも市場の警戒感を強めた。メキシコ中銀はインフレについて、政権が導入する可能性のある政策に起因する「構造的なリスク」にさらされる恐れがあるとし、「現在の状況は国内のマクロ経済情勢や潜在成長力、価格形成過程に影響し得る大きな中長期的リスクとなっている」と警鐘を鳴らした。

メキシコの賃金委員会は、最低賃金を16%引き上げる方針を明らかにし、ロペスオブラドール大統領は、インフレに合わせた追加引き上げを行うと言明した。中銀は、提案されている最低賃金引き上げについて、生産性の向上を上回るペースでの賃金見直しにつながり、コスト上昇圧力の高まりによって雇用や物価に影響が及ぶ可能性があると指摘した。その上で、ペソ安による物価上昇も含め、インフレにリスクが生じた場合は行動する用意があると表明した。経済成長に対するリスクは依然として下向きだとし、リスクは悪化したとの認識を示した。新政権による新予算案は保守的なもので市場から好感された。その中で特に注目されているのは、トレン・マヤ鉄道建設事業。ユカタン半島のマヤ文明遺跡を巡る総距離約1,525kmの鉄道となる予定。総工費74億ドル、4年で完成する見込み。


【メキシコ経済指標】
24日月曜日
23:00 11月失業率前回3.2%  予想3.2%

28日金曜日
11:00 11月貿易収支前回$-2.936B  予想$0.7B


peso1227


*予想レンジ:5.40円~5.70円


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【メキシコペソ円、先週の動き・今週の予想】
*先週のメキシコペソ円は上昇した。ロペスオブラドール新政権は15日までに予算案を公表する見通しで、市場の様子見が強まる中、前政権が発行した新空港建設の債権を、政府が買い戻すことを発表したことが好感され、メキシコペソ円は買われた。

また、オブラドール大統領が石油会社ペメックスに資金を750億ペソ増加させると発表した。ペメックスはメキシコ国営会社だが、経営難からメキシコ経済の重荷になっていた。オブラドール大統領はこの会社を建て直し、最終的には自前でガソリンを精製して、米国からガソリン輸入を削減することを目標にしているようだ。格付け会社はこのペメックスの増資が予算にどう組み込まれるか注目している。


*今週のメキシコペソ円は、上昇しそうだ。週明け17日のメキシコペソ円は、15日に提出された予算案が好感されて上放れて上昇した。メキシコ新政権は15日、初年度となる2019年の予算案を議会に提出した。歳入見通しを18年予算比で6.3%増とする一方で、歳出額は同6.1%増に抑えるとした。基礎的財政収支(プライマリーバランス)は国内総生産(GDP)比で1%の黒字を達成できる見通しとしている。予算案では前提となる19年の経済指標の見通しに関してはGDPが1.5~2.5%成長すると見込んだ。中間値は2.0%となり、メキシコ銀行(中央銀行)が14日に発表した民間機関による予想の中央値である1.80%よりもやや強めの予想となっている。

市場ではロペスオブラドール新大統領によるばらまき的な政策で財政規律が緩むのではないかとの懸念があるが、予算案を提出したウルスア財務相は「財政規律の維持を第一に考慮した予算案だ」と話した。議会では与党が優勢で予算案は年内に承認される見通し。

また、20日のメキシコ中銀理事会では、インフレを背景に利上げ(8.00% ⇒ 8.25%)が予想されている。メキシコ銀行は11月15日に行われた金融政策決定会合で、今年に3回目の利上げを実施し、政策金利を8.0%とした。利上げは、今年2月と6月以来で、利上げ幅は合計で0.75%となった。政策金利が8%台になるのは2009年1月以来。インフレ率は年初では6.8%だったが、6月には4.5%まで低下したが、ここ最近では緩やかに上昇し、10月は4.9%となった。中銀は声明で今後、エネルギー関連コストの上昇とメキシコペソ安により、インフレ率を押し上げるリスクが高まったとして、ペソ安防止の対策も含めて利上げを行ったとした。

加えて、ペソ安の一因として、メキシコシティ新空港の建設をロペス・オブラドール次期大統領が10月に中止したことを挙げた。中銀は新政権の政策運営がインフレを押し上げる恐れがあると指摘しており、新政権発足後も追加利上げを行う可能性を示唆した。

【メキシコ経済指標】
19日水曜日
23:00 第3四半期個人消費前年比前回3%

20日木曜日
28:00メキシコ中銀政策金利前回8.00%、予想8.25%

21日金曜日
23:0012月消費者物価指数前年比前回4.56%

peso1217

*予想レンジ:5.50円~5.80円


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【メキシコペソ円、先週の動き・今週の予想】
*先週のメキシコペソ円は下落した。10月に打ち切りを発表していたメキシコ市の新空港建設計画について、新政府と同計画の投資家らとの交渉次第で継続される見通しとの報道からペソが買われる場面があったが、報道内容が正しいかどうかは確認されず、ペソは下落に転じた。新政権の政策を巡る懸念が根強く、ペソとメキシコ株は上値が重かった。

1日に就任したメキシコのロペスオブラドール新大統領は5日の記者会見で、前政権下に国内外の石油会社に認められた石油探査・生産契約について、「契約のキャンセルは行わない」と発言した。その上で、速やかに生産拡大に取り組まないと、新たな鉱区は提供しないと強調した。ロペスオブラドール大統領は、エネルギー分野における政府の権限を強化する方針を示してきたが、選挙期間中には、前政権が発給した石油関連の契約には汚職の疑いがあるとして見直しを主張した。その後大統領側は、そうした契約には不正は見つからなかったと説明した。

*今週のメキシコペソ円は、新政権への期待感が薄れている中、上値が重く保ち合いとなりそうだ。メキシコ中央銀行は11月15日の政策決定会合で、通貨防衛のため政策金利を0.75%から25ベーシスポイント(bp)引き上げ8.00%とした。声明文では、ペソ安の背景として新政権の経済政策に対する懸念が指摘され、インフレを押し上げる恐れがある事を指摘し、ロペスオブラドール新大統領に強い警告を発する形となった。

12月1日に発足した新政権は、社会保障、インフラ投資の拡大など、積極的財政路線を打ち出しているが、財政赤字が拡大する可能性に注意が必要だろう。11月メキシコ消費者物価指数(CPI)は前年比上昇率は4.72%と予想の4.63%ほど鈍化しなかった。10月は4.90%だった。前月比上昇率はCPIが0.85%、コア指数は0.25%だった。早くもメキシコ中銀の懸念が示された格好になった。中銀は追加利上げも想定しているが、インフレ懸念が後退しなければ、「悪い利上げ」が続くことになる懸念がある。

メキシコの法律では、石油業界の監督機関である国家炭化水素委員会(CNH)が入札を実施し、契約を監督する権限を持つ。契約を撤回できるのもCNHだけ。ロペスオブラドール大統領がどうエネルギー業界に対応するのかは、6年の任期中で最大の課題の一つ。大統領は産油量を歴史的低水準から引き上げる目標を掲げ投資を拡大すると宣言しているが、増産に向けた具体策は語っていない。

移民問題も気になるところ。ロペスオブラドール大統領は5日、トランプ大統領に対して中米移民に労働ビザを与えるよう提案する考えを明らかにし、近日中にも話し合いの機会を持つという。ただ、労働ビザを発行することになれば今まで以上に中米移民が増えるのは確実で、トランプ大統領が提案を受け入れる可能性は低く、中米移民を巡り両大統領の関係が悪化する恐れもある。

【メキシコ経済指標】
11日火曜日
23:00 10月外貨準備前回$177B  予想$ 177.9B

12日水曜日
23:00 10月工業生産前年比前回1.8% 予想-0.6%

peso1210

*予想レンジ:5.40円~5.70円


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【メキシコペソ円、先週の動き・今週の予想】
*先週のメキシコペソ円は小動きだった。メキシコのロペスオブラドール次期政権は26日、南東部ユカタン半島のリゾート地、カンクンを起点とした観光鉄道の敷設などを巡り24~25日に実施した国民への「意見調査」の結果を発表した。観光鉄道をはじめとした次期政権の掲げる10の優先計画はすべておおむね9割程度の賛成票を得た。27日に発表した10月の失業率は、季節調整済みで3.2%だった。新NAFTA協定署名と新大統領就任を控えて様子見が強まった。

米国、カナダ、メキシコの3カ国は、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで30日、北米自由貿易協定(NAFTA)を改定した新協定に署名した。署名により協定内容が確定し、全加盟国の議会承認を経て発効する。NAFTAの抜本改定は1994年の協定発効以来、24年ぶり。新たな協定の名称は「米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)」。自動車の対米輸出に数量規制を設けたり、不当な通貨安誘導を禁じた為替条項を盛り込んだりと、管理貿易の色彩も強い。

*今週のメキシコペソ円は、堅調に推移しそうだ。「米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)」が署名された。NAFTA見直しはトランプ大統領が通商政策で掲げた優先課題の一つだが、米国の議会承認に向けた先行きは不透明。先の中間選挙で下院の多数派を獲得した野党・民主党から協定の修正を求める声が出ている。環境と労働者の保護が不十分だと訴えており、来年1月に招集される新議会で審議することになれば難航する可能性がある。メキシコで1日、左派の元メキシコ市長アンドレス・ロペスオブラドール氏(65)が大統領に就任した。任期は6年。

同氏は3度目の挑戦となった7月1日の大統領選で、5割を超える票を得て圧勝した。経済運営では、法的根拠のない「国民への意見調査」で建設中の新空港工事の中止を表明するなど混乱を招く政策や政治手法で市場や経済界からは懸念が出ている。

一方、就任演説では「これから始まる変革は秩序正しく平和的だが、同時に急進的なものになる。メキシコの再生を妨げる腐敗と犯罪の不処罰に終止符を打つ」と強調。政官界に深く根差した腐敗構造にメスを入れるとともに、最悪水準の治安の改善に取り組む決意を明らかにした。また、汚職撲滅で無駄を省くことにより、財政を再建する考えを表明。増税などは行わない方針も改めて示した。

新政権が大衆迎合的との懸念もあるが、メキシコのエレーラ次期副財務相は日、2019年の経済成長率は2%強、為替相場は1ドル=20ペソ前後との見通しを明らかにした。また、2019年予算案はほぼ準備ができているとした。また、ウルスア次期財務相は、財政黒字の拡大を目指す意向を明言するとともに、中央銀行の新たな副総裁を発表した。主要株価指数が2014年以来の安値水準に落ち込んだことを受け、市場の信頼回復を図る。ウルスラ氏は、基礎的財政黒字の国内総生産(GDP)比を、2018年推計の0.7%から来年は1.0%前後まで引き上げる方針を示した。現実路線に則した経済運営を行う可能性が高く、ペソは堅調に推移しよう。


【メキシコ経済指標】
3日月曜日
23:00 11月景況感前回50.7  予想50.2
24:30 11月製造業PMI前回50.7、予想51.2

5日水曜日
23:00 11月消費者信頼感 前回101.4、予想101.8

7日金曜日
23:00 11月消費者物価指数前年比前回4.9%、予想4.7%


peso1203

*予想レンジ:5.50円~5.80円

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