【スウェーデンクローナ、反発するか?】
スウェーデン中央銀行のヤンソン副総裁は通貨クローナの弱さが深刻な問題になりかねず、さらに下落が進めば中銀の金融政策決定に直接影響をもたらすとの認識を示した。クローナはユーロに対し過去最安値付近で推移している。中銀理事会メンバーは、輸入物価がさらに上昇し、通貨安がインフレ対策に水を差すことを懸念している。

ヤンソン副総裁は、「これは長期間にわたる傾向で、継続できない」と発言。「どの時点かは数字で示せないが、いずれインフレの重要な要因になり、金融政策に問題を引き起こすだろう」と語った。こうした発言は、中銀当局者の間でクローナの動向に不満が高まっていることを反映している。

先週にはブレマン第1副総裁が、2月に発表された保有国債売却の拡大を検討すべきだと述べた。ヤンソン副総裁は国債売却を増やすことについて、政策金利に加え中銀が自由に利用できる2つの手段のうちの1つだと指摘した。一方、外国為替市場への介入は、特別な状況に限って勘案すべき「最後の手段」とみなすべきだとの見解を示した。

通貨安を回避する手段としては利上げも想定されるため、金融政策によってスウェーデンクローナが反発する可能性は高いかもしれない。

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