テクニカルマイスター

商品、為替、株式相場を,ファンダメンタルズとテクニカルから思いつくままに分析。

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【金は調整場面が終了し、上昇相場が再開するか】
*9月17、18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、米連邦準備制度理事会(FRB)が、市場予想通りに政策金利を0.25%引き下げた(2.25%⇒2.00%)。声明では、「貿易摩擦や世界経済減速、インフレ率の2%目標未達など先行きに不確実性が残る」と警戒感を表明し、景気拡大の持続に向け適切に行動するとして10月以降の追加金融緩和に含みを残した。パウエル議長は、今回の利下げを予防的なもので小幅にとどめたとの考えを示した一方で、景気が悪化すればより積極的な利下げが適切との姿勢も示した。

*10月に入って発表された9月米ISM製造業景況指数が47.8と景気の拡大・縮小の節目とされる50を2カ月連続で割り込み、2009年6月以来10年3カ月ぶりの低水準となった事、9月米ISM非製造業景況指数は52.6と、前月の56.4から大幅低下。市場予想の55.0も下回った事などから米景気の先行きに警戒感が強まった。4日に発表された9月米雇用統計は、景気動向を反映する非農業部門就業者数が前月比13万6000人増と、市場予想(14万5000人増)には届かなかった。ただし、7、8月分は上方修正された。失業率は3.5%と49年9カ月ぶりの水準に低下する一方、インフレ指標となる平均時給は前月比横ばい、前年同月比は2.9%と前回の3.2%より低下した。景気減速懸念を強める内容で、米連邦準備制度理事会(FRB)に利下げを促すとの見方が強まった。

*9月のFOMCでは、参加者による2019年の利下げ想定回数(中央値)が7月と9月の「2回」で打ち止めとなり、市場が予想していたよりもFRBは金融緩和に慎重であることが判明した。米中貿易協議進展への期待感もあって、9月下旬の利下げ確率は50%に達していなかった。

*米中両国は10日からワシントンで閣僚級の貿易協議を再開する。15日に発動予定の対中追加関税第1〜3弾の税率引き上げ回避などを目指して交渉を続ける。両国から米中閣僚級協議で進展がある可能性があるとの発言もあって市場の警戒感は和らいだ。

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しかし、米商務省は10月7日、中国の少数民族ウイグル族らに対する弾圧の制裁として、中国の28団体・企業への輸出を原則禁止すると発表。中国の反発が予想され、両国の交渉が難航するとの懸念が台頭した。米中協議の決裂はリスクオフモードを強め、市場の利下げ期待を高めている。パウエルFRB議長は、8日の講演で、短期金融市場で最近見られたような混乱(金利急騰)が再発しないよう、当局は米財務省証券の購入を再開すると表明した。また、今年3回目となる利下げの可能性もほのめかした。CMEのFED WATCHでは、10月8日における10月の利下げ確率は83%まで上昇した。

*9月のFOMCでは、FRBの姿勢がさほど“ハト派”的でなかった。そのため、0.5%もの大幅な引き下げを見込んでいた金の“強気派”には失望感が強まり、NY金は利益確定売りが優勢となった。1550ドルが上値抵抗線となって売りが強まり、9月下旬には節目の1500ドルを割り込み、10月1日には1465ドルまで下落した。

*米中貿易協議の進展期待もあって上値の重い展開が続いていたが、米国の経済指標が悪化したことに加え、米中協議に不透明感が強まったこと、トランプ大統領の弾劾懸念が強まっていること、英国の欧州連合(EU)合意なき離脱の可能性が高まっていること等から、リスクオフモードが強まっている。

*NY金は年初来の高値(1566.2ドル)から0.38倍押しの水準で反発しており、テクニカル的に調整場面が終了したといえそうだ。ファンドの買い越しも一時31万枚を越えていたが26万枚まで減少し、内部要因的にも軽くなったといえよう。10月29、30日開催のFOMCでは政策金利の引き下げ見通しが高まっている。金利引き下げをにらんでNY金も上昇基調を強めるだろう。


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*東京金は、9月5日に5304円と上場来最高値を更新した後、ダブルトップを形成する格好で調整局面に入った。一時50日移動平均線を割り込んだものの、すぐに切り返しており、5000円の大台は維持されたようだ。テクニカル的にも、高値から50日、100日、200日の移動平均線が順に位置しており、上昇基調は崩れていない。押し目買い有利となる状況が続いており、NY金の出直りを反映して上昇相場が再開しよう。次の高値の心理的な節目は5500円、6000円となりそうだ。

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*「安全資産」需要を背景に、金ETFの増加基調が鮮明になってきた。
 8月27日に昨年の最大量(871.2トン)を超え、9月25日には924.94トンまで増加して年初来の最大量を更新した。このペースを維持するなら、年内にも1000トンの大台を突破しそうだ。


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*チャートの著作権は、㈱ミンカブジインフォノイドに帰属しており、無断で使用(転用・複製等)することを禁じます。提供している情報の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容を保障するものではありません。また、これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、㈱ミンカブジインフォノイドは一切の責任を負いません。


【東京金は6000円トライの可能性】
*米連邦準備制度理事会(FRB)による追加利下げ観測の高まりに加え、米中貿易戦争の長期化懸念、不安定な株式相場といったリスク要因を受けて、NY金は1500~1550ドルのレンジから1550~1600ドルのレンジに浮上した可能性が高い。

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*CFTC建玉6月中旬以降にファンドの買い越しが20万枚を超え、8月には29万9993枚まで拡大した。過去最大の買い越し枚数が31万枚であることを考えると、内部要因的には警戒を要するが、世界経済に「不安」、「不透明」、「不確実性」が蔓延していることから、押し目買いが継続すると考えていいだろう。仮に、調整場面に入った場合、押し目の目安は1470~1500ドルのゾーンになると予想する。


*東京金は、上場来の最高値を更新しているため、次の高値の目安となる価格が存在しない。心理的な節目は5500円、6000円となろう。

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*テクニカル的にも、保ち合い幅のレンジを倍返しすると6000円がターゲットになる可能性が高い。


*「安全資産」需要を背景に、金ETFの増加基調が鮮明になってきた。
 8月27日に昨年の最大量を超え、9月4日時点は895.90トンまで増加して年初来の最大量を更新した。このペースを維持するなら、年内にも1000トンの大台を突破しそうだ。


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【良好な雇用統計受けて大幅利下げは後退か、金の調整場面が続きそう】

*5日に発表された6月米雇用統計は、景気動向を示す非農業部門就業者数が前月比22万4000人増と、前月の7万2000人増から大幅改善となった。好調の目安とされる20万人を2カ月ぶりに超え、市場予想の16万人増も大きく上回った。一方、物価上昇の先行指数として注目される平均時給は前年同月比3.1%増にとどまった。市場では雇用情勢の底堅さを示す内容と受け止められ、米連邦準備制度理事会(FRB)が月末の連邦公開市場委員会(FOMC)で、0.50%の大幅な利下げに動くとの観測が後退し、米長期金利が上昇に転じた。ドルインデックスも反発した。


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*6月米雇用統計が予想を上回る堅調な内容だったことから、7月の大幅利下げへの市場の期待が後退した。しかし、市場は依然として月内の利下げを予想している。CMEのFED WATCHによると、7月30、31両日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、 連邦準備制度理事会(FRB)が0.25%利下げする確率を94.0%織り込んでいる。0.5%利下げについては5.9%と見込んでいる。10、11日には、パウエルFRB議長が議会証言を行うが、今後の金融政策に関して、どのような発言を行うか注目される。


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*米連邦準備制度理事会(FRB)のハト派転換を受けて、市場は7月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.5%ポイントの利下げを行うとの期待を高めた。CFTC建て玉を見ると、6月中旬からNY金の買い越し幅が20万枚を超え、なお増えていることがわかる。6月雇用統計が良好だったことで、今月の利下げ幅は0.25%ポイントに留まる可能性が高い。そのため、期待先行で買われていた分の利益確定売りが先行しよう。ただ、利下げ自体は行われる可能性が高く、今年後半には更なる利下げが予想されていること、米中貿易戦争は“一時休戦”となっただけで今後の協議次第では懸念材料になりうること、イランの核濃縮を受けて地政学リスクが高まっている等から、金の下値はサポートされると予想する。


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*米連邦準備制度理事会(FRB)が年内に利下げを行うとの見方が強まり、NYダウは市場最高値を更新した。金利低下は金投資にも追い風となり、金ETFは、6月には800トンに達した。ただ、その後は売り戻しが優勢で伸び悩んでいる。ただ、長期的に見れば、今後の利下げ見通しや不透明な株価動向を反映して、リスクヘッジの買いが入り増加していく可能性が高いだろう。


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*東京金は、NY金の1400ドル台上昇に連動して4900円台に押し上げられた。しかし、良好な6月雇用統計を受けて、月内の大幅利下げ期待が後退し、NY金が急落に転じると、東京金も4900円を割り込んだ。ただ、米長期金利の上昇を受けてドル円が上昇したことで、円安基調が強まり、東京金の下落幅は限定的だった。今週は、10-11日に行われるパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長による半期に1度の議会証言が注目される。また、経済指標では11日に消費者物価指数(CPI)、12日に生産者物価指数(PPI)がそれぞれ発表される。いずれも前回より小幅低下が予想されている。FRBがインフレ率として注視しているPCEコア指数は、直近の5月が前年同月比は1.6%上昇と目安としている2.0%を下回っていた。雇用統計でも賃金の伸び悩みが確認されたことから、CPIとPPIがいずれも予想に沿った結果であれば、7月の利下げ確率はさらに確実視されるだろう。金相場も調整場面が終了する可能性がある。


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【東京金は保ち合いが続きそう】
*先週のNY金は下落した。米連邦準備制度理事会(FRB)が年内の利上げに関して見送りを強めていることが好感され、NYダウは2万6000ドル台に堅調に推移している。米中通商協議も進展しているとの観測もあって、安全資産である金の需要は減退している。また、ユーロ圏の景気減速を受けて、外国為替市場ではユーロが対ドルで下落しているため、ドル建て金は割高感が強まって押し下げられている。NY金は50日と100日の移動平均線を下回り1275ドル台まで下落したが、ここにきて陰線が小さくなってきた。下値には200日移動平均線(現在1267ドル)があり、かつ昨年8月中旬を起点とする長期サポートラインがある。テクニカル的には下値に近づいてきた可能性がある。

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米国のイラン制裁強化による中東の地政学的リスクの高まり、企業業績の悪化をうけたNYダウの下落等、これからは金の強材料の出現も予想される。調査会社リフィニティブのデータによると、S&P500種株価指数を構成する企業の利益は前年同期比で1.7%減少する見通し。ファンドの金買い越しは10.5万枚から5.6万枚に減少しており、高値買い玉も相当整理されてきたようだ。1270ドルがサポートされるかどうか確認したい。

*CFTC建玉4月16日時点:ファンドの金買い越しは5万6273枚(前週比-4万9091枚)と減少した。総取組高は44万0581枚と前週比6958枚の減少。

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*NY金予想レンジ=1270~1320ドル
    
*NY金が50日と100日移動平均線をいずれも下回ったのに対し、東京金は50日移動平均線を下回ったものの、現況は100日移動平均線にサポートされている。ドル高を受けて円安基調が続いており、東京金をサポートしている。企業業績の下振れが懸念されるものの、今のところ大きな落ち込みは見られていないようだ。

調査会社リフィニティブによると、米主要企業500社のうち決算発表を終えた77社の77.9%が市場予想を上回る利益を上げ、過去平均の65%を上回っている。これを受けてNYダウは年初来高値を更新している。米中通商協議も解決が近いとの期待感もあって安全資産である金からは、投資資金が流出している。金ETFは751トンと2月のピークから9%弱減少している。今後予想される強材料としては中東の地政学的リスクが考えられる。米国がイランの制裁を強化し、イラン産原油の輸入を禁止することを決定した。イランはホルムズ海峡封鎖を仄めかして対抗意識を強めている。原油相場の上昇が予想され、金相場にも支援材料になる可能性は高いだろう。短期的には4600円を挟んだレンジで保ち合いながら値を固める展開が予想される。

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*東京金予想レンジ:4550~4670円。


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【東京金はレンジ相場が続きそう】    
*先週のNY金は週前半は、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を受けて上昇したものの、週後半は、良好な米中両国の経済指標を受けて下落に転じ、心理的な節目である1300ドルを割り込んで引けた。3月米雇用統計では、景気動向を示す非農業部門就業者数が前月比19.6万人増加し、前月実績と予想を上回ったものの、物価上昇の目安として注目される平均時給の伸びが前年同月比で鈍化した。

3月米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、金融政策の柔軟性を維持する必要性を示しながらも、年内の利上げ予想をゼロとし、利上げに対して忍耐強い姿勢を保つことが確認された。米連邦準備制度理事会(FRB)がハト派的な政策を維持するとの見方が金相場をサポートした。しかし、新規失業保険申請件数が約49年半ぶりの少なさとなり、3月米卸売物価指数(PPI)が市場予想を上回ると、ドルが反発しドル建て金は割高感から売られた。

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さらに英国の欧州連合(EU)離脱が10月末まで延期されたことや中国の3月貿易統計で輸出が市場予想を大きく上回ったことも安全資産である金には重石となった。NY金は反発しても50日移動平均線の抵抗を受けて、週明けは100日移動平均線を下回った。金ETFも減少傾向にあり、金相場は調製安局面が続きそうだ。次の下値としては200日移動平均線のある1267ドルが意識されそうだ。

*CFTC建玉4月9日時点:ファンドの金買い越しは10万5364枚(前週比+1万0808枚)と増加した。総取組高は44万7539枚と前週比73695枚の増加。

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*NY金予想レンジ=1270~1320ドル

*米連邦準備制度理事会(FRB)がハト派姿勢を強めたことを反映して米長期金利は下落基調を強めた。しかし、好調な経済指標を受けて2.3%でサポートされて反発に転じている。一方、ドル指数は下落する金利とは関係なく高値水準で推移している。米中通商協議に解決の兆しが出てきたこと、これを反映してNYダウが上昇し、リスクオフからドル買いが継続している。

米国では1~3月期の企業決算が本格化する。先週末発表されたモルガン・チェースやウェルズ・ファーゴ、ウォルト・ディズニーは好調だったが、週明け発表されたゴールドマン・サックスやシティグループは不調だった。調査会社リフィニティブによると、米主要企業500社の純利益は11四半期ぶりのマイナスとなる見通しで、予想通りとなれば株価を押し下げ、安全資産である金が買われる可能性もありそうだ。

ただ、米中通商協議への進展期待も強く、株価の下落は抑えられそうだ。ドル円は一時112円台に円安が進んだが、今後の日米通商協議では、「為替条項」も議論される可能性が高く、円安にも限界があろう。東京金は4600円台で推移しているが50日移動平均線の抵抗を受けて押し下げられている。一方、下値は100日移動平均線にサポートされており、決め手材料に欠ける中、レンジ相場が続きそうだ。

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*東京金予想レンジ:4580~4680円。


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【東京金は保ち合いが続きそう】    
*米連邦準備制度理事会(FRB)が、世界の景気減速懸念が米国経済に及ぼす影響を懸念して、年内の利上げを見送るとした。米長期金利が下落し、長期金利が短期金利を下回る「逆イールド」現象が出現し、景気後退(リセッション)入りが連想され、先週前半は安全資産である金が買われた。しかし、後半になると、米中通商協議への進展期待から株価が持ち直し、金市場から資金が流出した。

金ETFは3月末から減少に転じ、NY金相場もそれに連動して下落に転じた。今年2月も金ETFが減少に転じてから金相場は下落しており、今回も同じパターンが繰り返される可能性が高そうだ。先週末には1300ドルの大台を下回って引けており、今週は売りが優勢となりそうだ。

*CFTC建玉3月26日時点:ファンドの金買い越しは11万9741枚(前週比+3万1345枚)と増加した。総取組高は50万9575枚と前週比4588枚の減少。

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*NY金予想レンジ=1270~1320ドル

*米連邦準備制度理事会(FRB)が年内の利上げを見送る方針を表明し、米長期金利が低下した。3月下旬には、米10年債利回りが急低下し、2007年以来約12年ぶりに3カ月物TB(財務省証券)利回りを下回った。償還までの期間が長い国債の利回りが短い国債を下回る「長短金利逆転(逆イールド)」という異例の現象が出現し、景気後退懸念が一段と高まった。しかし、安全資産である金の買いは限定的に留まった。米長期金利の下落にもかかわらず、ドル指数はむしろ上昇しており、ドル建て金は割高感から売りが優勢となった。

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欧州中央銀行(ECB)が利上げを延期し、日銀が金融緩和を継続する方針を示し、英国は欧州連合(EU)離脱の混乱で利上げどころではない。豪州、ニュージーランド等の資源国も世界の景気悪化をにらんでハト派姿勢を強めており、結果としてドルの強さが浮かび上がっている。NYダウは米中通商協議の進展期待を背景に2万6000ドルの大台を回復して年初来高値を更新した。このような背景からNY金は調整局面に入ったようだ。一方、東京金はドル高・円安が支援要因となって4600円前後で下げ止っている。しばらくは保ち合いが続きそうだ。

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*東京金予想レンジ:4550~4650円。


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【東京金は押し目完了か】    
*米連邦準備制度理事会(FRB)は20日の連邦公開市場委員会(FOMC)で、政策金利を年2.5~2.50%に据え置くことを決定した。また、年内は利上げの見送りを示唆した。これまでは2回の利上げを想定していたが、景気減速への警戒を一段と強めたようだ。2015年末から始めた金融引き締め局面が最終段階にあるとした。

パウエル議長は、米国経済のファンダメンタルズは強いものの、中国や欧州経済の減速、貿易摩擦などが及ぼすリスクを指摘し、利下げの可能性に関しては、様子見が妥当だと明言した。市場の想定以上にハト派的な姿勢が明らかになり、米長期金利が下落し、利子を産まない金は反発した。

先週末には3月ドイツ製造業購買担当者景気指数(PMI)が約6年半ぶりの低水準となり、欧州の景気不安が高まった。米国製造業PMIも2017年6月以来の水準に低下し、米景気の先行き懸念も強まった。欧米株が大幅下落し、安全資産として金が買われた。ただ、欧州の景気悪化を反映して、ユーロが対ドルで下落したため、ドル建て金は割高感から上値が重かった。日足チャートを見ると、主要移動平均線をすべてブレイクしており、押し目を確認し、再び上昇基調を回復したといえそうだ。週明けも続伸し、1320ドル台に浮上しており、2月の高値1350ドルを目指す可能性が高いだろう。

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*CFTC建玉3月19日時点:ファンドの金買い越しは8万8396枚(前週比+9577枚)と増加した。総取組高は51万4163枚と前週比1万5867枚の減少。

*NY金予想レンジ=1300~1350ドル

*世界景気に減速懸念が高まっている。22日の米債券市場では、米10年債利回りが3カ月物を11年半ぶりに下回る長短金利の逆転現象「逆イールド」が起きた。歴史的に景気後退の予兆とされ、過去30年で3回あった後退局面ではいずれも発生している。昨年12月3日にも米国債5年物と2年物の金利逆転が起きているが、今回は長期金利の指標となる10年物の利回りが3カ月物を下回ったため警戒された。

特に、10年債利回りが2年債利回りより低くなると「本物」とされ、これが発生すると1~2年後に米国が景気後退期に入るケースが多いと言われている。最近では05年末から07年半ばにかけて頻発した後、08年9月のリーマン・ショック(後退期は08年1月~09年6月)につながった。ITバブルの崩壊(01年4~11月)や、湾岸危機と重なった不動産バブル崩壊(1990年8月~91年3月)でも事前に逆イールドが発生していた。

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週明け25日の日経平均株価は700円以上の大幅安となったが、NY市場は22日の急落を受けて買い戻しが優勢となった。ただ、世界景気の先行き懸念は強く、株式市場の地合いは不安定と見られている。一方、金ETFは徐々に増加しており、安全資産としてヘッジされているようだ。東京金は急激な円高もあってNY金ほどには上昇しなかったが、4600円台半ばに反発し底堅く推移している。50日移動平均線にサポートされた格好になり、押し目買いが優勢となろう。

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*予想レンジ:4600~4700円。


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【東京金は押し目完了か】 
*欧州中央銀行(ECB)は7日の定例理事会で、2019年中の利上げを断念し、来年以降に先送りする方針を決定した。ECBは2019年の実質GDP(域内総生産)伸び率とインフレ見通しを下方修正し、世界的な景気減速懸念の強まりを受けて欧州の景気減速が従来の予想より長く、深刻との認識を示した。既に、米連邦準備制度理事会(FRB)がハト派に転換し、利上げに対して「忍耐強い」姿勢を示し、利上げの一時停止を宣言している。また、日銀は、物価上昇率が目標の2%に達しない場合、新たな金融緩和を講じるとした。世界的に金利が上昇する公算が小さいことは金の支援要因になっている。

先週末に発表された2月米雇用統計では、非農業部門就業者数が前月比2万人増にとどまり、前月(31万1000人増)から急減速し、1年5カ月ぶりの低い伸びとなった。失業率は3.8%と前月から0.2ポイント低下した。一方、物価上昇の先行指標として注目される平均時給は前年同月比で3.4%増と、伸びは09年4月(3.4%)以来の大きさとなった。また、2月の中国貿易統計では、輸出が前年同月比20.7%減と大きく落ち込んだ。

世界的な景気減速懸念が強まり、金は反発したが、1300ドルを越えるところでは、利益確定売りに上値を抑えられてしまうようだ。テクニカル的には50日移動平均線が上値抵抗線になっており、100日と200日の移動平均線が下値支持線になっている。12日に行われる英国の欧州連合(EU)離脱への採決を控えて様子見が強まっているのだろう。ファンドの買い越しも減少しており、利益確定売りが続いているようだ。

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*CFTC建玉3月5日時点:ファンドの金買い越しは8万8018枚(前週比-4万7678枚)と減少した。総取組高は47万1311枚と前週比2万9957枚の減少。

*NY金予想レンジ=1280~1310ドル

   
*米連邦準備制度理事会(FRB)が1月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、ハト派姿勢への転換を強めたことを背景にNY金は上昇を強め、2月20日には1349.8ドルまで上昇した。東京金もこれに連れて上昇し4789円と4800円に迫った。しかし、米中通商協議への進展期待が高まると、世界的に株価が上昇し、安全資産である金は下落に転じた。

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しかし、NY金は1280.80ドル(3月7日)まで、東京金は4591円(3月8日)まで下落した。ただ、東京金は4600円割れの水準にある50日移動平均線のサポートを受けて下げ止まったようだ。現物投資である金ETFの動向を見ると、1月31日に823.87トンと昨年6月下旬以来の水準を回復すると2月以降は減少に転じた。先物市場より先に下落に転じたわけだが、投資資金は金市場から流出し、株式市場に流入したようだ。3月に入り766.59トンとピークからおよそ7%減少してようやく下げ止まったようだ。世界景気の減速懸念を背景に「守りの資産」として金が見直されているのだろう。東京金は4600円台で値を固め、次の上昇相場をうかがう展開になるだろう。

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*東京金予想レンジ:4570~4670円。


情報提供:(株)みんかぶ
※チャートの著作権は、(株)みんかぶに帰属しており、無断で使用(転用・複製等)することを禁じます。提供している情報の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容を保障するものではありません。また、これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、(株)みんかぶは一切の責任を負いません。

【東京金は押し目買い優勢が続きそう】    

*1月29、30日に開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)で、米連邦準備制度理事会(FRB)は市場の予想通り政策金利の据え置き(FF金利の誘導目標:2.25-2.50%)を決定した。

声明文では、世界的な経済金融情勢と物価上昇圧力の抑制に照らして、将来のFFレートの調整では「忍耐強い」姿勢をとるとし、3月利上げの可能性が低下した。

バランスシート正常化に関しては、現在の縮小計画を経済金融情勢次第で見直す用意があることや、将来的には利下げ以外に、バランスシート政策を保持することを明記した。


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*FOMCの決定を受けて、米国債利回りは低下し、ドルは下落。市場は、FRBが景気過熱の防止よりも、景気拡大の維持へと方針転換したと解釈した。金融政策が利下げになる可能性も出てきた。

*米金利低下・ドル下落を背景に、NY金は一時1320ドル台に上昇。今回のFOMCでは、ハト派的になるだろうとの見通しも強く、金相場は先取りして上昇していた。RSIは70%に接近しているため、利益確定売りも出やすくなるが、移動平均線の50日線と200日線がゴールデンクロスを形成しており、押し目買いが優勢だろう。

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*米中通商協議や英国の欧州連合(EU)離脱に伴う不透明感、米政府機関が再度閉鎖されるかもしれなとの不安から、不安定なNY株価を背景に、金現物投資は昨年末から増加している。今回のFOMCで、3月の利上げがほぼなくなったことで、金市場には強気の見方が増えるだろう。世界最大の金ETF(上場投資信託)SPDRゴールド・トラストの金保有高は29日に1%増の823.87トンと、昨年6月以来の高水準となった。今月は4.6%増加し、月間ベースでは17年9月以来のハイペース。

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*東京金は円安、NY金高で4600円台まで上昇。RSIは70%にタッチしているが、すでに50日移動平均線と200日移動平均線がゴールデンクロスして上昇しているため、押し目買いが継続しよう。4600円台を値を固め、2018年の高値水準(4700~4800円)にトライすると予想。

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【東京金は押し目買い優勢が続きそう】    
*先週のNY金は下落した。一時1256ドルまで上昇する場面もあったが、高値圏では利益確定売りが出て上値を抑えたようだ。市場は18、19日に階差入れる米連邦公開市場委員会(FOMC)に注目しており、様子見が強まっている状況でもある。市場は、米連邦準備制度理事会(FRB)は今年4回目の利上げを決定すると予想しているが、声明では、今後の金融政策運営についてハト派的な姿勢が示されるとの見方が台頭している。そのため、米長期金利は低下し、ドル指数は上値が重くなり、利子を産まない金をサポートしている。

また、来年の米国景気の成長鈍化が懸念され、NYダウが下落基調を強め、恐怖指数(VIX)は、12月4日以降20ポイント台で推移しており、市場のリスク回避姿勢が強まっていることを示唆している。当初2019年は年3回の利上げが想定されていたが、現時点では2回もしくいは1回に減少するとの見方が優勢になっている。予想通りの展開となれば、金はFOMC後にジリ高となろう。ファンドは買い玉を拡大しており、早くもハト派的声明に備えているようだ。

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*NY金予想レンジ=1230~1270ドル

*CFTC建玉12月11日時点:ファンドの金買い越しは6万0499枚(前週比+1万1498枚)と増加した。総取組高は40万2250枚と前週比2331枚の増加。

*先週の東京金は上昇し、終値は4500円台を維持した。市場は18、19日の米連邦公開市場委員会(FOMC)に注目している。今回の利上げは想定内であり、声明の内容がハト派的になるのではないかとの見方が強まっている。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が「中立金利」に言及し、現状は中立金利から遠くないとした。複数のFRB高官も同調する見解を示したこことから、来年の利上げペースは当初想定の年3回から年2回もしくは年1回に減速するとの見方が強まっている。

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また、米中貿易戦争の長期化懸念や今後の景気減速が懸念されて世界的に株価が下落していることから、安全資産である金が見直される可能性は高いと予想されるが、現状の金投資はまだ限定的だ。金ETFは760トン台で伸び悩んでいる。市場はFOMCで今後の政策が明瞭になるかどうかを待っている状況。東京金は、NY金が反落する状況で、為替が円安に進行したため、買いが優勢となった。年初高値を起点とする上値抵抗線をブレイクし、年初高値4793円と年初安値4412円の半値である4453円を上回ったことで全値戻しが視野に入る可能性が高まった。金は100円単位で動くことが多く、現状の上昇基調が継続すれば、短期的には次の上値の目安は4600円になろう。

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*東京金予想レンジ:4470~4570円。


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