テクニカルマイスター

商品、為替、株式相場を,ファンダメンタルズとテクニカルから思いつくままに分析。

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【 東京金は下落基調に転換した可能性】    
*先週のNY金は、週末に急落し1300ドルを割り込んで引けた。13日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、米連邦準備制度理事会(FRB)は予想通りに政策金利を引き上げ(1.75%⇒2.00%)、年内の利上げペースを年3回から年4回に加速すると示唆した。14日の欧州中央銀行(ECB)理事会では、債券購入は年内に終了するとしたものの、政策金利は来年の夏まで現状維持とした。タカ派的なFRBに対し、予想以上にハト派的だったECBの姿勢を受けてドル高・ユーロ安が進んだものの、14日のNY金終値は1300ドルを維持した。

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しかし、週末15日は、大幅反落し半年ぶりの安値をつけた。米長期金利の上昇を受けてドル指数が急上昇し、ドル建て金に割高感が生じた。節目の1300ドルを割り込むと、買い玉の整理が加速した。米国は中国製品に25%の関税(総額500億ドル)を課し、7月6日から段階的に発動する方針を明らかにした。これに対し中国は同規模の関税で報復すると表明。米中貿易戦争が懸念され、世界でも有数の金消費国である中国の需要見通しが不安視されたことも嫌気されたようだ。NY金は下限の目安と見られていた1280ドルを割り込み、日足チャートでは昨年12月の安値1247.2ドルが視野に入ってきた。金ETFは安値にもかかわらず増加せず、リスク回避の金買いが喚起されていない。NY金は戻り売りが優勢となり、安値を探る展開になりそうだ。

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*NY金予想レンジ=1270~1300ドル

*CFTC建玉6月5日時点:ファンドの金買い越しは11万1416枚(前週比-3714枚)と減少。総取組高は45万0641枚と前週比1万8741枚の減少。

*先週の東京金は為替の円安を受けて上昇し、4600円台引けた。しかし、週明けは週末のNY金の大幅下落を反映して大幅急落となった。テクニカル的にも25日移動平均線を割り込んだため、上昇基調は崩れたといえよう。注目された米欧の金融政策は、FRBによる利上げ見通しが加速すると示唆したのに対し、ECBが来年夏までは利上げを行わないと明言したため、今後はドル高・ユーロ安の進行が予想される。ドル高はドル建て金を割高にするためNY金を押し下げる。一方、ドル高は円安となるため、東京金のサポート要因になるが、米中貿易戦争の影響を受けてドルの上値も重くなっている。

19日にトランプ大統領が中国に対しさらに2000億ドルの関税を課すとツイートすると、米中貿易戦争の激化が懸念されてドル円は109円台に下落した。ドル建て金は反発したものの、FRBの利上げ見通しを受けて上値は重い。東京金は売りが優勢な展開が続くだろう。今後の目安としては、5月30日の安値4526円を下回ったため、3月19日の安値4438円が視野に入ってくる。長期的に見れば米国が他国に課す様々な関税は米国の経済成長を阻害させる要因となるため、早晩、株式市場に大きくマイナスに作用することが予想される。その場合、リスク回避の金買いが強まる可能性が考えられるが、まだ先の話になりそうだ。

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*東京金予想レンジ:4450~4650円。


情報提供:(株)みんかぶ
※チャートの著作権は、(株)みんかぶに帰属しており、無断で使用(転用・複製等)することを禁じます。提供している情報の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容を保障するものではありません。また、これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、(株)みんかぶは一切の責任を負いません。

【 東京金は押し目を確認で反発の可能性】    
*先週のNY金は堅調に推移し、週末1300ドル台で引けた。1日に発表された5月米雇用統計が予想以上に良好な内容だったことから、年4回の利上げが可能になるとの見方が強まり、金相場の上値を抑えた。ただ、12日に開催される米朝首脳会談の行方が不透明なことが下値を支えた。また、米国がEU,カナダ、メキシコに対しても関税を課したことや、週末8日の先進7カ国(G7)首脳会議(サミット)や次週に開催される日米欧の金融政策を控えて、買戻しが優勢となったようだ。

12~13日に米連邦公開市場委員会(FOMC)、14日に欧州中央銀行(ECB)定例理事会、14~15日に日銀金融政策決定会合が予定されている。米長期金利の騰勢が落ち着き、NYダウが2万5000ドル台を回復したことから安全資産である金の需要は減退し、金ETFは830トンを下回った。

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今週のNY金は重要イベントを受けて上下する可能性があるが、最大の注目点は米連邦準備制度理事会(FRB)が年内の利上げペースについてどのような示唆をするかだろう。年3回であれば市場の期待は萎み、「ドル安・金高」が予想される。逆に、年4回であれば「ドル高・金安」となるだろう。また。ECB理事会で出口戦略への言及とタカ派的な姿勢があれば、「ユーロ高・ドル安・金高」が予想される。テクニカル的には、上値のメドは200日移動平均線のある1320ドルレベルになりそうだ。

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*NY金予想レンジ=1280~1320ドル

*CFTC建玉6月5日時点:ファンドの金買い越しは11万1416枚(前週比-3714枚)と減少。総取組高は45万0641枚と前週比1万8741枚の減少。

*先週の東京金は底堅く推移した。12日、初の米朝首脳会談が開催された。米朝両首脳の握手を反映してドル円は110円50銭近くに上昇し、NY金時間外は1.50ドル程度下落した。市場はリスクオンに傾いたが、金は1300ドルを維持している。非核化を巡る両国の協議はこれからが本番ということで、リスクが払拭されたわけではないのだろう。

13日に終了する米連邦公開市場委員会(FOMC)では利上げが確実視されているため、金市場には織り込まれているだろう。声明で今後の利上げペースについてどのような示唆があるか注目される。年3回であれば「ドル安(円高)・金高」、年4回であれば「ドル高(円安)・金安」が想定される。

14日の欧州中央銀行(ECB)理事会では、金融政策は現状維持が予想されているが、量的緩和に対する出口戦略に関して何らかの話合いがなされそうだ。タカ派的であれば、「ユーロ高・ドル安・金高」という展開が予想されよう。いずれの場合は円建て金には押し上げ要因になると予想される。東京金は押し目完了となって反発基調に転じると予想する。

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*東京金予想レンジ:4500~4700円。


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【 東京金は値固めの保ち合いになりそう】    
*先週のNY金は往って来い。週央に1311ドル台まで上昇したものの、週末には1300ドルを割り込んで引けた。強材料としては、イタリアの政局不安、2018年1〜3月期米実質GDPの下方修正、トランプ政権によるEU、カナダ、メキシコに対する鉄鋼とアルミニウムの追加関税発動を6月1日から実施するとの決定などがある。

弱材料としては、4月米個人消費支出(PCE)物価指数が前年同月比2.0%上昇したこと、5月米雇用統計が予想以上に良好だったこと等がある。雇用統計では、非農業部門就業者数が前月比22.3万人増と、前月(15.9万人増)から伸びが加速。また、失業率も3.8%と、2000年4月以来の低水準となった。物価上昇の先行指数として注目される平均時給も前月比0.3%上昇の26.92ドルと予想の0.2%上昇を上回った。労働市場の堅調さが裏付けられ、米連邦準備制度理事会(FRB)が今年計4回の利上げに動く公算が大きいとの観測が広がり、金は一段安となった。

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来週12、13日には米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催され利上げが確実視されている。市場は今年の利上げが年3回に留まるか、4回に加速するかどうかに注目しているが、最近の経済指標からは4回が有力視されている。そのため、ドルは堅調に推移し、NY金は上値の重い展開となろう。一方で、米国と他国の貿易協議や関税措置はリスク要因と考えられるため、金の下値をサポートしよう。そのため、1300ドルを挟んでの保ち合いが予想されるが、金ETFの減少に見られるように、金投資意欲が大きく減退している点は注意したい。

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*NY金予想レンジ=1280~1320ドル

*CFTC建玉5月29日時点:ファンドの金買い越しは11万5130枚(前週比+2万4173枚)と増加。総取組高は46万9382枚と前週比3万3560枚の減少。

*先週の東京金は軟調に引けた。イタリアの政局不安を受けて、米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げは年3回に留まるとの見方が強まった。しかし、その後発表された4月米個人消費支出(PCE)物価指数や5月米雇用統計が予想以上に良好だったことを受けて、年4回の利上げ見通しが息を吹き返している。6月の利上げはほぼ確実視されているが、声明で利上げペースを加速することが示されるかどうか注目される。12日には初の米朝首脳会談が開催される予定であるが、これはリスク回避姿勢を強めよう。

一方、米国とEU、カナダ、メキシコに対する関税措置を受けて対抗措置が取られよう。米中貿易協議もまとまっていない。こうした不安感は金のサポート要因にはなるが、決定打に欠ける。ドル円相場は、米国の利上げ見通しを受けて堅調に推移しているが、イタリアの政局不安から安全資産である米国債の需要が高まり、米長期金利の上値が重くなっている、そのため、ドル円も伸び悩みそうだ。東京金も強弱材料に挟まれて方向性が出にくく、保ち合いが続くだろう。

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*東京金予想レンジ:4480~4580円。


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【 東京金は下値探り続きそう】    
*先週のNY金は上昇した。米中貿易摩擦懸念、米朝首脳会談の動向が材料視された。トランプ大統領のツイッターや発言で振り回される展開となった。イタリアでは反欧州連合(EU)的な政権が樹立するとの懸念が強まり、安全資産である金の支援要因となった。23日に公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、次回6月会合での利上げを支持する参加者が多かったものの、利上げペースの加速を示唆する文言がなかったことでハト派的と受け止められ、金を押し上げた。

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さらに、トランプ大統領が6月12日に予定されていた米朝首脳会談を中止すると発表し、北朝鮮をめぐる地政学的リスクが高まった事も「質への逃避先」である金買いとなった。15日に200日移動平均線と節目の1300ドルを割り込んだため、一段の下落が警戒されたが、21日の安値1281.2ドルから反転反発している。節目の1300ドルを越えたものの、週明けの時間外では再び大台割れとなっており上値は重い。米長期金利は低下しているものの、米朝首脳会談に向けての両国の話合いが進展しているため、地政学的リスクが低下していることが背景にあるようだ。金ETFは減少を続け、850トンを下回った。NY金は200日移動平均線の下で、底値を固める展開が続きそうだ。

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*NY金予想レンジ=1280~1320ドル

*CFTC建玉5月22日時点:ファンドの金買い越しは9万0957枚(前週比-1486枚)と減少。総取組高は50万2942枚と前週比1万7016枚の増加。

*29日のNY金時間外は、米朝首脳会談開催への期待感から地政学リスクが後退し、1300ドルを割り込んでいる。一方、ドル円相場は下落し円高が進行している。これは、NY原油時間外が大幅続落し、NYダウの下落が予想されたことからリスクオフの強まりから「ドル売り・円買い」が進んだことが原因のようだ。東京金は2つの逆風に遭っている格好だ。直近の安値だった4550円を下回り、下値探りの展開が続きそうだ。

先週公表された5月開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、6月の利上げがほぼ確実視されていることが示唆された。今週は1日に5月雇用統計が発表される。予想は非農業部門就業者数+19万人(+16.4万人)、失業率3.9%(3.9%)、平均時給+0.2%(+0.1%)(カッコ内は前回)。予想は前回を上回り、これに沿った内容であれば、6月のFOMCに向けて米長期金利が上昇し、ドルが買われていく展開になりそうだ。NY金には下押し懸念が強まるだろう。東京金も下落基調が続く可能性があり、テクニカル的には相対力指数(RSI)が30%を下回るレベルまで下落基調が続きそうだ。

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*東京金予想レンジ:4480~4580円。


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【 東京金は4600円を軸としたレンジで保ち合いが続きそう】 

*先週のNY金は下落した。米長期金利が再び3.0%の大台に乗せたことを受け、主要通貨に対してドルが上昇し、ドル建て金は割高感に押された。加えて、4月米小売売上高が2カ月連続のプラスとなったほか、5月NY製造業景況指数も市場予想を上回る水準に改善した。堅調な統計から米景気の順調な成長が予想され、NYダウは堅調に推移した。

中東情勢では、パレスチナ自治区ガザで米大使館のエルサレム移転に対する抗議デモを行うパレスチナ人にイスラエル軍が発砲し、数十人が死亡したため地政学リスクは高まったが、ラマダン入りと共にデモは鎮静化し、金買いも先細った。

金利上昇や堅調な株価を受けて、利子を産まない金の需要は後退し、金ETFは減少した。一連の弱材料を背景にNY金は200日移動平均線を下回り、節目の1300ドルも割り込んだ。

ただ、昨年5月からのパターンでは、200日移動平均線を下回ると10営業日程度の下落が続くが、相対力指数(RSI) が30%に達すると、そこで底入れを形成している。RSIは34%台まで低下しているため、現状の1280ドルを下回る安値では警戒感が強まり、下げ止まる可能性が高まるだろう。

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*NY金予想レンジ=1270~1320ドル

*CFTC建玉5月15日時点:ファンドの金買い越しは9万2443枚(前週比-1万4997枚)と減少。総取組高は51万9958枚と前週比2万8560枚の増加。
   
*米長期金利上昇が3.1%まで上昇し、金利先高観が強まっている。ドルインデックスは5ヶ月ぶりの高値に上昇し、為替市場ではドル高基調が強まっている。ドル円は111円台まで円安が進行した。ドル高によりドル建て金は割高感が強まるため、NY金は下落する傾向があるが、東京金は円安がサポート要因になっている。NY金がレンジ節目の1300ドルを下回ったため、東京金も4600円を下回ったものの、4550円では下ヒゲを引き下落に抵抗を見せた。

6月の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、利上げがほぼ確実視されており、ドル高(円安)基調が続くことが予想されるため、東京金は上値の重い展開が続きそうだ。ただ、米金利上昇のスピードが加速する場合、長期金利の上昇がもたらすリスクが意識されるだろう。株式市場では上値を抑えられ、新興国市場ではドル債務の増加や海外からの投資資金が流出する。すでにアルゼンチンやトルコでそういった流れが強まっているが、これがさらに広まる場合、長期的にはリスクオフモードが強まり、金が買われてくる可能性がある。

中東情勢はひとまず落ち着いているが、これはラマダンの影響によると思われる。ラマダン明けとなる6月中旬以降は、再びデモが起きる可能性がある。また、ポンペオ米国務長官は21日、イランに「史上最強の制裁を科す」と包括的戦略を発表したが、この地域の緊張が懸念される。短期的には上値が重いと予想されるが、反転する材料に注意したい。

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*東京金予想レンジ:4570~4650円。


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【NY金の底値の目安は?】

*米長期金利が3.11%まで上昇し、金利先高観が強まっている。

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これを受けてドル指数は5ヶ月ぶりの高値まで上昇している。

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ドル高によりドル建て金には割高感が強まるため、NY金は売り優勢の展開が続いている。

NY金は節目の1300ドル及び200日移動平均線を割り込んだことで、テクニカル的には売りが強まりやすい。

しかし、過去のパターンを見ると、200日移動平均線を割り込んでも、下落は10日程度に留まり、RSIが30%を下回ったポイントで底値をつけている。

17日時点でのRSI=32.8%で30%割れまではもう少し。

昨年5月以降のパターンでは、価格の目安として200日移動平均線より下方に3.0%程度の水準で底入れしているから、今回は1270~1275ドルが目安になってくるだろう。


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【東京金は4600円を軸にしたレンジで中段保ち合いを形成か】    

*先週のNY金は底堅く推移した。5月2日に終了した米連邦公開市場委員会(FOMC)では、予想通り政策金利を据え置いたものの、6月の会合での利上げが示唆された。米長期金利が3.0%台に乗せ、利子を産まない金にはプレッシャーとなった。トランプ大統領は9日、イラン核合意からの離脱と「最高レベル」での対イラン経済制裁を再開する方針を表明した。

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中東の緊張を高めるとして警戒されたが、イランはアメリカを除く欧州など主要5カ国との核合意に残留する意向を示し、軍事的緊張が急激に高まる可能性は小さいと見られ、地政学リスクは後退した。10日に発表された4月米消費者物価指数(CPI)は前月比0.2%上昇と市場予想の0.3%上昇を下回り、コア指数も0.1%上昇と予想の0.2%上昇を下回った。インフレ率の低下を背景に金は買い戻された。

また、イスラエル軍は、イランがシリア領内からイスラエルに向けてロケット弾を発射したことに対し、報復としてシリアにあるイラン精鋭部隊「革命防衛隊」の軍事拠点を空爆。イスラエルとイランが本格的な軍事衝突に発展するのではないかとの懸念が強まったことも強材料となり、金を押し上げた。NY金は下値サポートラインである1300ドルに接近した。金利上昇を受けて金ETFも減少しており、地合いは悪化しているようだ。イスラエルの米大使館をエルサレムに移転したことで、中東情勢の緊張がさらに高まる懸念があり、金の下値を支えよう。

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*NY金予想レンジ=1285~1330ドル

*CFTC建玉5月8日時点:ファンドの金買い越しは10万7440枚(前週比+661枚)と増加。総取組高は49万1398枚と前週比1万6358枚の減少。

*米長期金利上昇が3.0%台に乗せ、金利先高見通しも強い中、為替市場ではドル高基調が強まっている。ドル円は110円を回復する場面があり、ドル指数は5ヶ月ぶりの高値を示現している。ドル高によりドル建て金は割高感が強まるため、NY金は下落する傾向があるが、東京金は円安が下値をサポートする格好になる。

NY金がレンジの下限である1300ドルに接近したが、東京金は4600円台で保ち合いとなった。テクニカル的には、年初来高値の4793円と年初来安値の4438円の半値が4620円なので、中段保ち合いを形成しているといえようか。6月の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、利上げがほぼ確実視されているため、ドル高(円安)基調が続くことが予想されるため、東京金は底堅く推移しよう。

上値を目指す要因としては、やはり中東情勢だろう。米国のイラン核合意からの離脱、イスラエルの米国大使館のエルサレム移転、イスラエルとイランの軍事衝突等、地政学リスクが収まる気配は小さい。それに伴い原油相場が上昇となれば、商品市況の上昇を招き、インフレ懸念から金が買われるといった展開も想定されよう。

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*東京金予想レンジ:4580~4660円。


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【 東京金は4600円台で中段保ち合いを形成か】    
*先週のNY金は下落した。米英仏3カ国は13日夜(シリア時間14日未明)、シリア・アサド政権が化学兵器を使用したと断定し、武力行使に踏み切った。ただ、攻撃の標的が化学兵器関連施設に絞られたことから、ロシアとの軍事衝突は起こらず、全体としても大きな被害は出なかったようで、地政学リスクが後退した。

また、ポンペオCIA長官が4月上旬に北朝鮮を訪問し、金正恩朝鮮労働党委員長と複数回会談したことが明らかになり、トランプ大統領が18日、安倍首相との会談で、6月初旬までに予定している北朝鮮との会談の成功に強い自信を示したため、安全資産である金には売りが強まった。

金融面では、NY連銀のダドリー総裁やクリーブランド連銀のメスター総裁ら複数の米連邦準備制度理事会(FRB)高官が、利上げ継続の姿勢を明確にした。足元の経済指標が堅調である上、インフレ懸念も浮上し利上げペースが加速するのではないかとの観測が広がったことも金には逆風となり、1338ドルで週を終えた。

週明け23日は、米長期金利が4年3カ月ぶりの高水準となる2.98%まで上昇したことを受けて、利子を産まない金はさらに売られ、1320ドル台に下落した。地政学リスクの後退と共に金ETFの増加も一服した。NY金はレンジの下限であり、心理的な節目の1300ドルを試す可能性が高まってきた。

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*NY金予想レンジ=1300~1350ドル

*CFTC建玉4月17日時点:ファンドの金買い越しは16万3069枚(前週比-7697枚)と減少。総取組高は51万0229枚と前週比1万0641枚の増加。

*シリアや北朝鮮情勢が一服し、地政学リスクが後退している。根本的な解決を見たわけではないが、27日には南北会談が行われ、トランプ大統領の楽観的な発言を受けて、金には売り圧力が強まった。恐怖指数(VIX)も危険水域である20ポイントを下回っている。

一方、原油高に伴うインフレ懸念などを背景に米長期金利が上昇基調を強め、米10年債利回りは節目の3.0%に迫った。利子を産まない金には弱材料となり、NY金は短期的な下落相場に転じた可能性がある。こうしたリスク要因の緩和や米金利の上昇を受けて、為替市場ではドル高が進み、ドル円は109円が視野に入ってきた。

そのため、東京金は4600円台で堅調に推移している。テクニカル的にも年初高値(4793円)と年初安値(4438円)の半値戻しの4616円レベルで推移していることから、中段保ち合いの値固めを形成しているともいえる。

さて、NY市場では、米長期金利が重要な節目の3.0%を上回る可能性が取りざたされている。実現すれば、過去5年で初めてとなり、さらに金には売り圧力が強まりそうだ。しかし、金利の急上昇はインフレ加速が背景にあるため、中・長期的には、インフレヘッジとしての金が注目される可能性がある。先週は、国際商品指数であるCRB指数が200ポイントの大台を回復しており、商品市況がジリジリ上昇していることが判明した。インフレの兆しが出てきているのかもしれない。

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*東京金予想レンジ:4580~4680円。

情報提供:(株)みんかぶ
※チャートの著作権は、(株)みんかぶに帰属しており、無断で使用(転用・複製等)することを禁じます。提供している情報の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容を保障するものではありません。また、これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、(株)みんかぶは一切の責任を負いません。

【 東京金は値固め局面か】    
*先週のNY金は堅調に推移した。シリア情勢を巡って、米国とロシアの関係が緊迫化し、地政学リスクへの警戒感から安全資産としての買いが入った。トランプ大統領は10日、シリアでの化学兵器使用疑惑への国連安保理の対応が不調に終わったことを受け、ロシアとイランが支援するアサド政権に対する軍事行動に向けて英仏両国との調整を本格化させた。ツイッターでは、「ミサイルが来るから、ロシアは備えろ」と警告。安全資産である金買いが活発化し、一時1369.40ドルまで上昇し、年初来高値を更新した。

一方、11日に公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、連邦準備制度理事会(FRB)当局者らが米経済の堅調を確認し、今後の利上げに前向きな姿勢を示したことが金の上値を抑えた。

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週末13日には、トランプ政権が近くシリア攻撃に踏み切るとの警戒が高まり、買い優勢で週を終えた。米英仏3カ国は13日夜(シリア時間14日未明)、シリア・アサド政権が化学兵器を使用したと断定し、武力行使に踏み切った。ただ、標的を化学兵器関連施設に絞ったため全体として大きな被害は出ず、米ロの軍事衝突は回避された。週明け16日は、地政学リスクは後退し、金は売りが先行したが、ドル安が進行したため、金は割安感から買いが入り、1350ドル台に戻した。

金は地政学的リスクが懸念されて上昇してきたが、米国の追加利上げ観測や、1月、2月、4月の高値となる1370〜1375ドルにテクニカルでの強い抵抗線があることから、上昇は抑制されている。保ち合いが続きそうだ。また、シリア情勢の不透明感を受けて、先週の金ETFは増加し、保有量は866トンと年初来の最大量となった。地政学リスクが払拭されない以上、ETF需要は継続しそうだ。

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*NY金予想レンジ=1330~1370ドル


*CFTC建玉4月10日時点:ファンドの金買い越しは15万5372枚(前週比-1万1217枚)と減少。総取組高は49万9588枚と前週比6447枚の増加。

*先週の東京金は上昇した。シリア情勢の緊迫化を受けて地政学リスクの懸念から金が買われた一方で、リスクオフ局面では通常売られやすいドルが底堅く推移したため、円安もサポート要因になった。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、更なる利上げが正当化され、段階的な利上げが同意されるとし、タカ派的な内容だった。報復的な貿易措置がダウンサイドリスクと認識されたが、米中貿易戦争は最悪事態が回避される見込みとなった。米英仏によるシリア攻撃も限定的で1回だけのものとなり、週明けの金融市場への影響は軽微だった。

米長期金利は2.8%台に反発し、ドル指数は下げ止まりから横ばいに転じている。東京金は4600円台を回復したものの、現在は材料待ちといったところ。調査会社トムソン・ロイターによると、米主要企業の純利益は18%増と7年ぶりの好業績が見込まれている。好調な企業業績を受けて、米株価の本格上昇が期待されるが、不透明なシリア情勢や米中貿易摩擦の展開次第では下落する可能性もあり、市場の懸念は払拭されていない。

何より、トランプ大統領がツイッターで何を言い出すかがわからない。こうした不安要因があるため、金の下値はサポートされよう。週明け16日、トランプ大統領は中国とロシアを名指し通貨安競争を仕掛けていると批判したため、ドルはユーロに対して一段安となりドル建て金は割安感から買われた。今週は日米首脳会談が行われる。通商・貿易問題に絡んでドル安が進行する場面があるかどうか注意が必要だろう。ドル円に絡んで東京金の展開が注目される。

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*東京金予想レンジ:4560~4660円。


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【 東京金はじり高推移】    
*先週のNY金は堅調に推移した。米中間の貿易摩擦の激化に対する懸念から、「質への逃避」買いが入った。中国は2日、トランプ政権による鉄鋼・アルミニウムの輸入制限に対する報復措置として米国の輸入品(128品目)に最高25%の関税を上乗せした。トランプ米政権は3日、中国の知的財産権侵害に対抗する貿易制裁の対象となる輸入品目の原案を公開。これに対し、中国も4日に米国から輸入する合計106品目に25%の関税を上乗せすると発表した。「貿易戦争」への懸念が一段と高まる中、安全資産としての金買いが活発化し、一時1352.50ドルまで上昇した。

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しかし、ナバロ米通商製造業政策局長やロス米商務長官、クドロー国家経済会議(NEC)委員長等が、貿易戦争に発展する可能性は低いと発言したため、上値は抑えられた。トランプ大統領は5日、中国による知的財産権侵害を理由に1000億ドル規模の追加関税賦課を検討する方針を表明し、中国は米国が追加関税を課す品目リストを発表すれば直ちに対抗措置を取ると宣言。今後の米中協議が難航するとの懸念が強まり、金は買い優勢で週を終えた。米中貿易戦争では、最悪の事態には至らないとの見方が大勢だが、落とし所が見えない以上、リスク回避姿勢から金は買われるだろう。恐怖指数(VIX)は危険領域で20ポイントを越えており、金ETFは増加している。不安定な株価の受け皿として金の需要が出てきているようだ。

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*NY金予想レンジ=1330~1370ドル

*CFTC建玉4月3日時点:ファンドの金買い越しは16万6589枚(前週比-3万6765枚)と減少。総取組高は49万3141枚と前週比3万6549枚の減少。

*先週の東京金は上昇した。米中貿易戦争の激化懸念を受けてNY金が買われた。通常、リスクオフモードが強まると円高が進行するものだが、先週は米長期金利が底堅く推移したため、ドル買い・円売りが優勢となった。米中の貿易戦争に関しては、日替わりで材料が出てきたため、市場も戸惑っていたようだ。

そのような状況の中、10日に開催された中国版ダボス会議「ボアオ・アジア・フォーラム」で、中国の習近平国家主席は演説で、市場開放や輸入関税引き下げ、知的財産保護などについて言及し、トランプ政権の中国非難に対応する返答とした。米国との大規模な貿易戦争は望まないとの立場を表明したため、金融市場の緊張感は緩和したようだ。これを受けて、東京市場ではドルが上昇し、円安から東京金は4580円台で推移した。実現のための具体的な日程は示されていないものの、徐々に貿易問題に関する懸念は薄れて行くだろう。

一方、新たな問題が浮上している。9日、トランプ大統領は、化学兵器使用疑惑が浮上しているシリアについて「24〜48時間以内に大きな決断を下す」と発言し、アサド政権に対し再び軍事攻撃に踏み切る可能性を示唆した。これに対しロシアは「重大な結果を招く」と対抗する姿勢を見せており、シリアを巡って地政学リスクが高まる可能性が出てきた。不安・懸念・心配・疑惑の要素が拭いきれない以上、金はサポートされるだろう。東京金はジリ高で推移しよう。テクニカル的には、年初来高値の4793円と年初来安値の4438円の半値押しである4616円をブレイクすれば、上昇基調が強まるだろう。

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*東京金予想レンジ:4550~4650円。


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