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商品、為替、株式相場を,ファンダメンタルズとテクニカルから思いつくままに分析。

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【東京金は押し目買い基調が継続しよう】   
*先週のNY金は反発した。10日、高止まりする米長期金利や世界的な貿易摩擦の悪影響に懸念が広がり、NYダウが大幅急落した。低調な米国債入札を受けて長期金利が急上昇し、企業業績が圧迫されるとの警戒感が高まった。米中貿易戦争の影響懸念も相場を押し下げた。欧州でも、自動車メーカー等が、貿易戦争を理由に業績見通しを下方修正しており、業績不安が一気に広がった。11日も世界的な株安は泊まらず、恐怖指数(VIX)は、25ポイントに接近した。


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NY金は一時1230ドルまで上昇し、終値も1227.60ドルと、8月1日以来約2カ月ぶりの高値で引けた。国際通貨基金(IMF)は9日公表した最新の経済見通しで、今年と来年の世界の成長見通しを下方修正しており、株価急落はこれを裏付けるものとして、楽観的な経済見通しが後退し、金現物需要も盛り返した。金ETFは、9日に年初来最低水準の730.17トンまで減少したが、10日には738.99トン、12日には744.64トン、週明け15日には748.76トンまで回復した。日足チャートを見ると、NY金は従来のレンジを上放れて底入れをうかがわせる展開となっている。今後も不安定な株価を背景にNY金は底堅く推移しそうだ。

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*NY金予想レンジ=1200~1250ドル

*CFTC建玉10月9日時点:ファンドの金売り越しは3万8175枚(前週比+1万6353枚)と増加。総取組高は46万5253枚と前週比5477枚の増加。
 
*先週の東京金は、NY金の大幅上昇を受けて一時4409円まで上昇した。終値は4390円と週の高値圏で引けた。米長期金利の高止まりがドルを押し上げていたが、米株価への影響が懸念され、株価下落・ドル安・金高という展開になった。間の悪いことに(?)、ファンドのネットショートポジションが過去最大の3万8000枚まで拡大していたため、大量のショートカバーが出て、それが金相場を押し上げた面もある。

先週発表された9月米消費者物価指数(CPI)は前月比0.1%上昇、コア指数も0.1%上昇と、市場予想をともに下回ったことで、インフレ高進懸念が幾分後退したことも金には支援材料になった。ドル指数は反落に転じており、株価もこれだけ急落したことで、市場の警戒感は今後も緩まることはないだろう。年内あと1回の利上げが残っているものの、12月の利上げは75%程度は織り込まれており、今後はさほどの弱材料にはならないだろう。東京金は円安により下値を切り上げてきたが、これからはドル安によるNY金の上昇で、押し目が買われていく展開になろう。4400円台で値固めをして4500円を目指す展開になると予想する。

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*東京金予想レンジ:4350~4450円。


情報提供:(株)みんかぶ
※チャートの著作権は、(株)みんかぶに帰属しており、無断で使用(転用・複製等)することを禁じます。提供している情報の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容を保障するものではありません。また、これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、(株)みんかぶは一切の責任を負いません。

【東京金は、レンジ相場が続きそう】    
*先週のNY金は底堅く推移し、週の終値は1200ドルを維持した。NY金は月間ベースでは6カ月連続で下落しており、1997年1月以降では最長となった。米中貿易戦争の激化懸念や米国の経済成長や米連邦準備制度理事会(FRB)による政策金利の引き上げに伴ってドル高基調が続いているため、ドル建て金には売り圧力が継続している。リスク回避として、安全資産の金でなく、米債券やドルが選好されている。NYダウも2万6000ドル台で底堅く推移しており、金投資は低迷している。米長期金利の上昇もあって、金利のつかない金の需要は減少する一方で、金ETFは730トン台に落ち込んでいる。ファンドのネットショートポジションもここにきて拡大しており、過去最大の2万1000枚となった。

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ただ、これだけ弱材料がそろってもNY金は1200ドルを軸としたレンジで推移している。先週は、イタリアの財政不安から同国がユーロ圏を離脱するとの懸念が金を押し上げる場面があった。この強材料は一過性に終わったが、金相場の水準が低いだけに強材料が出た場合は、ショートカバーが出やすい状況にあるともいえる。NY金は保ち合い相場が続きそうだ。

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*NY金予想レンジ=1170~1220ドル

*CFTC建玉10月2日時点:ファンドの金売り越しは2万1822枚(前週比+4174枚)と増加。総取組高は45万9776枚と前週比503枚の減少。

*先週の東京金は上昇し、2カ月ぶりに4400円台をつける場面もあったが、週の終値は4300円台に下落した。NY金がレンジ相場で推移する中、円安が東京金を押し上げてきたが、9月米雇用統計で平均時給が伸び悩んだことから、利上げペースはさほど加速しないとの見方が台頭し、ドルは反落に転じた。ドル円は114円50銭台で目先のピークをつけた可能性があり、東京金も伸び悩む展開になりそうだ。

ただ、米長期金利が壁と見られていた3.25%を突破し、株価への影響が懸念されてきた。恐怖指数(VIX)が先週の14%から週明けには15%台に上昇してきており注意が必要だろう。NYダウの上昇基調に異変が起きた場合、リスクヘッジとしての金買いが表面化する可能性は高いだろう。9日には国際通貨基金(IMF)が、米中間などの貿易摩擦激化や新興国リスクの高まりを理由に、2018年および19年の世界の経済成長率を下方修正したが、安全資産とされる金にとっては長期的な支援材料となるだろう。

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*東京金予想レンジ:4250~4350円。


情報提供:(株)みんかぶ
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【東京金は、円安を背景に堅調に推移か】    
*先週のNY金は下落し、週の終値は1200ドルを下回った。米中間の「貿易戦争」激化に対する懸念が再燃する中、安全資産である金が買われた。25、26日に開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)では、予想通り政策金利は0.25%ポイント引き上げられた(2.00⇒2.25%)。2019年も緩やかなペースで利上げを続ける方針が改めて示され、12月の利上げもほぼ確実になり、来年は3回の利上げが想定された。初めて公表された2021年の利上げに関しては0回が想定された。パウエルFRB議長が会見で「予想外のインフレの上振れは見込んでいない」などと発言したため、米長期金利が低下した、NY金は1200ドル台を回復した。

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しかし、イタリアの財政不安などを背景にドル高・ユーロ安が進行し、2018年4〜6月期の米実質GDP(国内総生産)確定値が前期比4.2%増、8月の耐久財受注が前月比4.5%増と堅調だったことが判明すると、NYダウが堅調に推移し、安全資産である金は大幅安となった。堅調な株価を背景に金投資は落ち込んでおり、金ETFは740トン台に低迷している。年内あと1回の利上げの可能性が高まったことから、米長期金利は3.0%台で高止まりし、金には先安感が強まっている。ファンドは金のショートポジションを増やしている。NY金は上値の重い展開が続きそうだ。

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*NY金予想レンジ=1170~1220ドル

*CFTC建玉9月25日時点:ファンドの金売り越しは1万7648枚(前週比+6804枚)と増加。総取組高は46万0279枚と前週比9157枚の減少。

*先週の東京金は軟調だったが、週の終値は4300円を維持した。これは為替の円安が影響しているからで、9月以降のドル円は3.0%程度上昇している。これに押し上げられる形で東京金も4200円台から4300円台に下値を切り上げている。26日に終了した米連邦公開市場委員会(FOMC)では、予想通り利上げが決定され、年内もう1回の利上げが示唆された。2020年で金利引き上げはピークに達すると示されたことで、一時ドルが下げる場面もあったが、米長期金利は3.0%台で高止まりしており、週明けのドル円は114円台に上昇した。ドル高円安基調は継続しよう。

NY金市場においてはファンドのショートポジション拡大が気になるところ。25日には過去最大の1万7648枚の売り越しになっているが、これはFRBの利上げ姿勢を反映してのことと思われる。しかし、今後は、米中貿易戦争に関連するリスクやイタリアの財政問題に関するユーロリスク、原油高がもたらすインフレリスク等が顕在化してくる可能性がある。NY金が思ったほど下げなければ、ファンドのショートカバーが金相場の下値を支えよう。東京金は4400円を目指してジリ高で推移すると予想する。

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*東京金予想レンジ:4350~4450円。


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【東京金は4300円台を固める可能性】 
*先週のNY金はほぼ変わらず。トランプ大統領が、中国からの輸入品2670億ドル相当に追加制裁関税を課す用意があると表明し、中国側も米国が新たな制裁措置を講じればそれに対抗する姿勢を明らかにした。「貿易戦争」の激化は今後の話し合いで回避されるとの見方も強く、米中による通商交渉の行方に注目が集まる中、様子見が強まった。両国間の摩擦が激化すれば、中国が不利となり人民元の下落を招き、中国の金需要が減退するとの見方が強まった。

トランプ政権は17日、中国による知的財産権侵害を理由とした制裁関税の第3弾を24日に発動すると発表。中国からの輸入品2000億ドル相当に10%の追加関税を課し、来年には25%に引き上げるとした。これに対し中国商務省は、報復を改めて示した。ただ、米政府が当初の税率を抑えたほか、携帯電話やパソコン本体を対象から外したことなどから、懸念されていたほど両国経済には打撃が及ばないとの見方が広がり、株を買って債券を売る動きが台頭し、米長期金利が上昇したため、金の上値は抑えられた。

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CFTC建玉によるとファンドのネットショートは前週の1万3497枚から7590枚に減少し、26日の米連邦公開市場委員会(FOMC)に向けて、ファンドはポジション整理に動き出したようだ。堅調なNYダウを背景に金ETFは減少傾向が止まらず、2016年2月以来の低水準に落ち込んでいる。1200ドルを挟んだレンジ相場が続きそうだ。

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*NY金予想レンジ=1170~1230ドル

*CFTC建玉9月11日時点:ファンドの原油買い越しは54万3845枚(前週比-2万1885枚)と減少。総取組高228万1869枚と前週比2万1178枚の減少。
   
*先週の東京金は上昇し、4300円台に浮上した。NY金が狭いレンジで保ち合いだったが、為替が円安で推移したため、下値を切り上げる展開となった。18日、トランプ政権が中国製品約2000億ドル相当に24日から10%の追加関税を課すと発表したことを受け、中国は米製品600億ドル相当を対象とする報復関税を発表した。

しかし、米中の新たな関税が予想より穏やかな措置と受け取られ、NYダウは上昇し、米10年債利回りは3.06%と約4カ月ぶりの水準へ上昇した。日経平均株価も大幅続伸し、ドル円は112円台前半に浮上した。リスクオンともいえる状況にもかかわらず、NY金は1200ドル台を維持し、底堅く推移している。来週26日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では今年3回目の利上げが確実視されており、市場は4回目の利上げに関して、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長がどのような発言をするかに注目している。

8月米消費者物価指数(CPI)は2.7%で前月の2.9%からやや鈍化しているが、中国からの輸入品に関税をかけたことで、今後のインフレ率上昇が予想される。FRBもタカ派的な姿勢を強めるだろう。4回目の利上げを織り込む形でドル高が進みそうだ。一方、NY金は下落が予想されるものの、1200ドル割れではショートカバーが先行すると思われる。ドル円は円安に振れることが予想され、東京金は堅調に推移しそうだ。4300円台で値固めして4400円台を目指す展開を予想する。

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*東京金予想レンジ:4280~4380円。


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【東京金は保ち合いが続きそう】
*先週のNY金は軟調だった。トランプ政権が2000億ドル相当の中国製品に追加関税を課す貿易制裁を週内にも発動することから、米中間の貿易摩擦激化に対する懸念が高まり、安全資産とされる金には買いが入った。NY金は4月に付けた1365.23ドルの高値から約12%下落しているため、インドや中国などの伝統的な主要金購入国だけでなく、東南アジア各国からも、投資目的での買いが見られたという。

7日に発表された8月米雇用統計では、景気動向を反映する非農業部門就業者数が前月から20.1万人増加し、市場予想の19.1万人増を上回った。物価上昇の先行指標として注目される平均時給も前年同月比2.9%増と2009年6月以来、9年2カ月ぶりの高い伸びを示した。今後はインフレ圧力が強まり、利上げペースが加速するのではないかとの見方が強まり、ドルが上昇したため、ドル建て金は割高感から売られた。


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ただ、終値は1200ドルを維持した。金ETFは下落傾向が続き、750トンを下回っている。金市場から投資資金が流出している。一方、ファンドのネットショートは過去最大の1万3497枚に拡大した。投機筋は先安感を強めているようだ。NY金は戻り売り優勢の展開が続きそうだ。

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*NY金予想レンジ=1180~1230ドル

*CFTC建玉9月4日時点:ファンドの金売り越しは1万3497枚(前週比+1万0434枚)と増加。総取組高は47万3118枚と前週比6165枚の減少。
    
*先週の東京金はNY金の弱地合いに連れて軟化した。ドル高と堅調な米株価を反映してNY金には先安感が強い。8月米雇用統計が良好だったことで、年内あと2回の利上げの可能性が高まっている。米株式市場は、米中貿易戦争激化への懸念や利上げ見通しにもかかわらず地合いは強く、恐怖指数(VIX)は低位安定している。ドル指数は堅調に推移しており、ドル建て金には割高感がつきまとっている。

しかし、週明け10日以降、ドル円が111円台に上昇し、東京金も4200円台で堅調に推移している。9月米連邦公開市場委員会(FOMC)に向けて、利上げ見通しの高まりからドルの上昇が予想され、円安基調も強まりそうだ。NY金の弱地合いが継続する見込みながら、為替の円安基調が継続しそうなことから、東京金は保ち合い相場から抜け出せそうにない。

日足チャートからは4300円をブレイクした場合、目先の上値抵抗線を上抜くため、ボリンジャーバンドの+2σラインまでの上値余地は出てくるだろう。一方、4200円を下回った場合、8月16日の安値4112円が視野に入ってくるだろう。

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*東京金予想レンジ:4200~4380円。


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【東京金は値固め局面に入った可能性】    

*先週のNY金は軟化したが、週を通じて1200ドル台を維持した。北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉で米国とメキシコの2国間協議が合意に達したことから、米中間や欧米間の貿易協議にも楽観的な見方が台頭し、ドルが対ユーロで軟化したことが金相場をサポートした。一方、4〜6月期の米実質国内総生産(GDP)改定値が年率換算で前期比4.2%増と、速報値の4.1%増から小幅上方修正され、改定値でも約4年ぶりの高い伸びを見せたため、米連邦準備制度理事会(FRB)による年内残り2回の利上げが実施されるとの見方が強まったことは弱材料となった。

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ただ、アルゼンチン・ペソやトルコ・リラ、南アフリカ・ランドなどが下落で推移し、「新興国リスク」が再燃したことから、金の下げ幅は限定的だった。米長期金利が高水準にあり、金市場からは投資資金が流出している。金ETFは2016年2月以来の水準に落ち込んだ。中国・人民元が下落基調にあり中国需要が低下していること、安全資産として米国債が買われていることが背景にある。ただ、NY金は1200ドル台で下げ止まりつつあるようで、一連の弱材料が織り込まれてきたようだ。9月からは値固め局面に移行する可能性が出てきた。

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*NY金予想レンジ=1185~1240ドル

*CFTC建玉8月28日時点:ファンドの金売り越しは3063枚(前週比-5647枚)と減少。総取組高は47万9283枚と前週比4447枚の減少。

*先週の東京金は堅調に推移したものの、4300円が依然として上値抵抗線になっており、上値が重いようだ。北米自由貿易協定(NAFTA)は米国とメキシコが合意し、カナダとも31日までに合意されるとの見通しだったが、結局、合意されなかった。また、トランプ大統領は、6日までのパブリックコメント期間終了後に2000億ドル規模の中国製品に対する追加関税を発動させる意向を示した。欧州連合(EU)に対しては、自動車関税をゼロにする提案を拒否し、貿易摩擦に対する懸念が強まった。従来であれば、こうしたリスク要因出現に対して「ドル買い・金売り」が先行していたが、先週あたりから金にも買いが入っているようだ。

今月は26日に米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催され、今年3回目の利上げが確実視されている。年4回の利上げ見通しが強まる可能性もあり、ドルが強基調となれば、再び金には売りが強まるだろう。ただ、NY金は1200ドル前後で下げ渋っていることから、下げ幅は限定的だろう。東京金は為替の円安基調を受けて下値を固めていく展開が予想される。

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*東京金予想レンジ:4200~4380円。


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【東京金は下げ止まりから値固め局面へ】    
*先週のNY金は反発し、1200ドル台を回復して週を終えた。米中貿易戦争の激化懸念からリスク回避としてドルが買われてきたため、ドル建て金には売り圧力が継続していたが、1200ドルを下回るレベルでは買い戻しや値頃買いが入った。米連邦準備制度理事会(FRB)が22日に公表した連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、次回9月会合での金利引き上げは妥当で、緩やかな利上げの継続が適切との見方で一致していた。24日に開催されたジャクソンホールでの会合で、パウエルFRB議長は、堅調な米国経済を背景に「緩やかな利上げが適切」と述べ、次回9月の会合での利上げを示唆した。

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しかし、「インフレ率が目標の2%を越えて加速し、物価が過熱するリスクの明確な兆候はない」と説明し、利上げペースの加速を示唆しなかったことから、利上げのピークは近いと受け止められ、ドルが反落に転じた。このため、ドル建て金は割安感が強まり買戻しが優勢となった。16日に1167.1ドルと年初来の安値をつけてから買い戻しが優勢だが、ファンドは2週連続で売り越しており、先安感を強めているようだ。値頃感が働く水準であるものの、金ETFは減少傾向が止まらず、764.58トンと2016年2月以来の低水準となった。米長期金利も高止まりしており、金が底入れしたとは言いにくい。あくまでも、買戻しによる反発だろう。しかし、戻りを売られても1167ドルを下回ることがなければ、下げ止まりから値固め局面に移行しよう。

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*NY金予想レンジ=1180~1230ドル

*CFTC建玉8月21日時点:ファンドの金売り越しは8710枚(前週比+5022枚)と増加。2週連続の売り越しとなった。総取組高は48万3730枚と前週比6991枚の増加。

*先週の東京金は上昇し4200円台を維持して引けた。週明けも強地合いは続伸し、28日には4300円台を回復した。先週公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨とジャクソンホールでの会合でわかったことは、9月の利上げに関しては確実視されているものの、12月の利上げに関しては不透明感が強まってきたということだろう。トランプ大統領がFRBによる利上げに不満を持っていることやイールドカーブの縮小を背景に利上げはピークが近いとの見方もある。

週明け27日は、北米自由貿易協定(NAFTA)がメキシコとの間で合意され、売り込まれていた新興国通貨が反発し、ドルは軟化した、ドルインデックスは反落し、ドル建て金は反発した。米中貿易戦争もいずれ収束に向かうとの見方から人民元が対ドルで上昇した事も好感されたが、米中問題は「覇権争い」といった根の深い面があり、容易に解決はしないだろう。NAFTA合意を受けてNYダウは2万6000ドルを回復し、恐怖指数(VIX)は低迷している。金が継続的に買われていく材料には乏しく、次第に上値は重くなるだろう。9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)に向けて利上げ見通しから再び「ドル高・金安」の展開が予想されるが、材料的には織り込まれてきており、16日の安値4112円を下回る可能性は低いと予想する。下げ止まりを模索する展開になりうだろう。

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*東京金予想レンジ:4200~4380円。


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【東京金は安値低迷続く可能性高い】
*インフレ高進に加え対米関係が悪化しているトルコの経済不安が広がる中、外国為替市場ではトルコリラが連日下落し、南アフリカランドやインドルピー、ロシアルーブルなど他の新興国通貨も連れ安となり、世界の金融市場への不安が高まった。リスク回避が強まる中、ドルは円やスイスフランとともに「資金の逃避先」として買われ、ユーロなどに対して大幅上昇となった。

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ドル建て金の割高感が強まり、NY金は節目の1200ドルを割り込んだ。米国とトルコは米国人牧師を巡って経済制裁を相互に課し合う展開となった。世界的な貿易摩擦激化への懸念やトルコリラの急落に伴う新興国通貨危機への不安などを背景に安全資産としての金需要が高まるとの期待が高まっていた。しかし、買いは盛り上がらず、金市場には失望感が広がった。ストップロスの売りが継続し、16日には1167ドルと2017年1月以来の安値をつけた。

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金現物需要も盛り上がらず金ETFは772トンと、2016年2月以来の低水準となった。そして、特筆すべきはファンドが売り越しに転じたことだろう。2002年8月に一度だけ売り越しの週があったが、それ以来、ファンドは買い越しを維持していた。金に対する先安感が強い今、さらに売り増やしてくる可能性は高いだろう。

*NY金予想レンジ=1150~1220ドル

*CFTC建玉8月14日時点:ファンドの金売り越しは3688枚(前週比-1万6376枚)と途転売り越しに転じた。総取組高は47万6739枚と前週比1万7265枚の増加。
    
*NY金が節目の1200ドルを割り込むのに連動して、東京金は下値支持線と見られていた4300円を下回り、一時4112円まで下落した。これは2016年10月以来の安値。トルコリラの下落により世界金融危機が懸念されたが、リスク回避として買われたのは金ではなく、米国債だった。NYダウへの影響も小さく、恐怖指数(VIX)は低下している。

米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ見通しに変化はないことからドルも堅調に推移しており、金の出る幕がない。週明け20日、トランプ大統領が利上げへの不満を表明し、ドルが下落したためNY金が1194ドル台に急反発した。21日の電子取引では1200ドル台に浮上し、ドル円が110円を下回ったものの東京金4220円台に反発した。しかし、米国とトルコの関係改善は容易ではなくリラ安懸念が後退する可能性も小さく、リスク回避によるドル資産買い・金売りは継続しそうだ。今週はトルコ市場が犠牲祭のため1週間休場のため、投機筋に狙われる可能性もあり、注意が必要だろう。

CMEのFED WATCHによると9月の利上げ見通しは96%を越えているものの、トランプ大統領の利上げ牽制発言もあって、12月の利上げには不透明感が強まる可能性もある。金が底入れするとすれば9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)以降になろうか。NY市場ではファンドが売り越しに転じたものの、今後、下落幅が限定的であれば、次第にショートカバーにより下値を切り上げる展開も想定される。

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*東京金予想レンジ:4150~4250円。


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【NY金、次の下値の目安は?】
13日のNY金が節目の1200ドルを割り込んだ。

トルコショックにより金融市場が混乱し、南アフリカランドやインドルピー、ロシアルーブルといった他の新興国通貨も連れ安となった。

一方、ドルは円やスイスフランとともに「資金の逃避先」として買われ、ユーロに対して大幅上伸となった。これを受けてドルインデックスも一時、13カ月ぶりの高値まで上伸した。ドル高によりドル建て金の割高感が強まり、NY金には売りが圧力が強まった。

従来であれば政治経済の混乱やインフレ進行の際は、リスク回避資産として金が選好されるが、現状では金がリスク回避の対象となっていない。逃避資金は、「安全資産」とされる米国債に向かっており、それがドル買いにつながっている。

8月1日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明文では、好調な米国経済を受けて米連邦準備制度理事会(FRB)が今年あと2回の利上げを行うことが示唆された。14日時点のCMEのFED WATCHでは、9月の利上げは96%を越えている。

米長期金利は3%近くまで上昇し、投資資金はドルや米国債に向かい、金利のつかない金からは資金が流出している。直近の金ETF「SPDR(スパイダー)ゴールド・シェア」の保有高は776.65トンと2016年2月以来の低水準となった。

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ファンドも金に対しては弱気に傾いている。CFTC建て玉を見ると、8月7日時点でのファンドのショートポジションはこの1週間で2万1686枚増えて19万5604枚と、2006年の集計開始以来の最大を記録した。


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こうした状況からすれば、1200ドル割れは単なる通過点である可能性が高い。週足チャートから次の下値の目安は、1120~1150ドルのゾーンになろう。


情報提供:(株)みんかぶ
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【東京金は地合い弱く、4200円台に下落する可能性】 

*NY金の下落基調が続いている。今のところ1200ドルの下値支持線にサポートされているが、市場ではいずれ下回る可能性が高いと見られている。心理的にも重要な節目のため、ここを下回った場合、ストップロスの売りが膨らんで1150ドルを目指す可能性が高まりそうだ。

8月の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、政策金利は据え置かれたものの、6月の前回会合から景気判断を引き上げ、9月に今年3回目の引き上げを示唆した。7月の米雇用統計では、非農業部門就業者数が予想を大幅に下回ったものの、インフレ率の目安となる平均賃金は予想通りの数字で利上げペースを妨げるものではないと見なされた。

米中貿易戦争は激化の様相を見せており、米国有利と見られている。米長期金利の高留まりを背景に、金現物需要は減少を強め、金ETFは年初来最低量を更新した。

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CFTC建玉によると、ファンドの売り越しは4万1087枚と、データ公表以来(2006年)の過去最高水準となった。株式市場も堅調なことからリスク回避の金買いが機能しておらず、金の先安感は強まっている。1200ドル割れの可能性は高いだろう。

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*NY金予想レンジ=1180~1240ドル

*CFTC建玉7月31日時点:ファンドの金買い越しは3万5337枚(前週比-1万3260枚)と減少。総取組高は45万2655枚と前週比4万3965枚の減少。
   
*東京金は7日に4313円まで売られ、年初来安値を更新し、2017年1月末以来の安値水準に下落した。

1日に米連邦準備制度理事会(FRB)が米連邦公開市場委員会(FOMC)でタカ派的姿勢を示し、その後ドル円が112円台に上昇する場面があったものの、東京金を押し上げるには至らなかった。

一方、米長期金利が一時3%をつけて高値圏で留まっていることから、ドルインデックスが上昇に転じ、ドル建て金は割高感から売られやすくなっている。さらに、米中貿易戦争の激化にもかかわらずNYダウは堅調に推移しており、恐怖指数(VIX)は低下傾向にあるため、金がリスク回避の対象にはなっていない。

また、米中貿易戦争の影響で人民元が下落し、人民元建て金は割高感が強まり、最大消費国である中国の需要減退が懸念されえている。さらに、8月のFOMCでは9月の利上げが示唆されており、CMEのFED WATCHでもすでにほぼ確実視されている。

そのため、NY金は1200ドル割れを伺う可能性が高まっており、東京金も下値追いの展開が続いている。現状の4300円台から次の安値の目安を探すと、週足チャートから2016年の4200円台半ばが視野に入ってくる。じりじりと下値を模索する展開が続きそうだ。

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*東京金予想レンジ:4280~4380円。

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