テクニカルマイスター

商品、為替、株式相場を,ファンダメンタルズとテクニカルから思いつくままに分析。

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【 東京金は値固め局面 】
*先週のNY金は上昇した。米医療保険制度改革(オバマケア)代替法案の採決待ちの中、金は下値を切り上げた。同法案が成立しない場合、トランプ政権が掲げる大型景気対策も暗礁に乗り上げかねないとの懸念も強く、リスク回避姿勢が強まり、株とドルが売られ、安全資産である金は買われた。24日、オバマケア代替法案は事実上の撤回となり、トランプ政権の政策運営に懐疑的な見方が広がった。週明け27日は世界的な株安となり、為替市場ではドル安・ユーロ高が進行したことも押し上げ材料となって、NY金は目先の上値抵抗線である1250ドルを終値でブレイクし、2月27日(128.80ドル)以来1カ月ぶりの高値を付けた。一時1261.0ドルまで上昇し、年初来の高値を伺う展開となった。目先は2月27日につけた年初来高値1263.10ドルを更新し、2月にはじき返された200日移動平均のある1268ドルを超えられるかがどうかがポイントになろう。今週中に200日移動平均線を超えれば、次は1300ドルを目指すだろう。もたつくようであれば、1250ドル台で値固めになりそうだ。

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*CFTC建玉3月21日時点:ファンドの金買い越しは11万6252枚(前週比+1万0214枚)と増加。総取組高は44万6880枚と前週比2万0710枚の増加。


*金ETF「SPDRゴールド・トラスト」の金保有高は、3月21日時点で835.29トン。2月に入ってから増加に転じ、1月末(799.07トン)から比較すると4.5%増加している。前年同期比では1.4%増加。今年の最大量は845.32トン(3月2日)、昨年の最大量は982.72トン(7月5日)。

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*NY金は、15日米連邦準備制度理事会(FRB)が、利上げにそれほど積極的ではないスタンスを示したことで反発に転じている。これに加え、先週は、米医療保険制度改革(オバマケア)代替法案の採決がもたつき、結局は事実上の廃案となったことで、市場のリスク回避姿勢が強まり金買いに弾みがついた。株式市場が下落する中、NY金は一時1261ドルの高値をつけ、上昇基調を強めた。為替市場では、ドル円が111円台後半から110円台前半に円高が進行したため、東京金は4450円を軸にした保ち合いで推移した。今回のオバマケア代替法案を巡るごたごたで、トランプ政権の稚拙な運営政権が懸念された。今後は、大型減税、インフラ投資に取り組むことになるが、遅滞なく進めることができるかどうか市場の不信感が晴れることはないだろう。また、結局の所、大型減税もインフラ投資も財政赤字を膨らませることになるため、将来のインフレにつながる可能性が高く、金の支援要因となる。4月はフランス大統領選挙の第1回目の投票が実施される。極右政党の国民戦線のル・ペン候補の優勢は揺らいでいるため、一頃よりは欧州の政治リスクに過剰反応はしていない。

しかし、逆にそのことがユーロの上昇につながっており、ドル建て金の押し上げ要因になっている。EUではインフレ率が上昇しており、市場では早くも、欧州中央銀行(ECB)が金融緩和を縮小するのではないかとの思惑が出ている。週明けのユーロドルは、ドイツのザールランド州議会選挙でメルケル首相率いる与党が勝利したことを受けた安心感もあり、1.09ドル台に達し、一時時昨年11月中旬以来約4カ月半ぶりの高値を付けた。ユーロの上昇はドル建て金を割安にさせ、NY金を押し上げていく。東京金も値堅め後に、年初来高値4537円(2月28日)を更新する展開になろう。

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*今週の予想レンジ:4400~4500円


情報提供:(株)エムサーフ
※上記ロゴが記載されたチャートの著作権は、(株)エムサーフに帰属しており、無断で使用(転用・複製等)することを禁じます。提供している情報の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容を保障するものではありません。また、これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、(株)エムサーフは一切の責任を負いません。

【 東京金は調整安場面、4400円でサポートされるか 】

*先週のNY金は、米国の早期利上げ見通しが高まり下落基調が強まったものの、節目の1200ドル絡みで下げ止まり、逆に、地合いの堅調さが確認された。9日に心理的な節目である1200ドルを割り込み、一時1月30日(1196.00ドル)以来約1カ月半ぶりの安値をつけた。週末10日には2月の米雇用統計が発表された。非農業部門就業者数は前月比23万5000人増と、市場予想を上回り、好調の目安となる20万人を超えた。失業率は0.1ポイント改善し、4.7%と予想と一致し、今月の14、15日に開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)での追加利上げ決定はほぼ確実となり、3月以降の利上げペースも加速するとの見方からNY金は1194.5ドルまで下落した。

しかし、欧州央銀行(ECB)の一部当局者が前日の理事会で、量的緩和策(QE)の終了前に利上げを開始する可能性を協議したとの報道を受け、ユーロ買い・ドル売りの動きが活発化したため、NY金は下げ渋り、1200ドルを挟んでの保ち合いとなった。週明け13日は小反発した。9日続落していた反動から安値拾いの買いやショートカバーが入って上昇し一時1210.90ドルを付けた。

テクニカル的に見ると、1200ドルは、2015年の安値1046.20ドル(12月3日)と2016年の高値1375ドル(7月6日)の半値押しにあたる1210ドルとほぼ同水準にあり、現在は高値からの調整安場面と言える。FOMCの結果と声明を受けて、今後の方向性を探る展開になろう。

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*CFTC建玉3月7日時点:ファンドの金買い越しは13万3685枚(前週比-3万0113枚)と減少。総取組高は43万4401枚と前週比1万1680枚の減少。


*金ETF「SPDRゴールド・トラスト」の金保有高は、3月13日時点で832.03トン。2月に入ってから増加に転じ、1月末(799.07トン)から比較すると4%あまり増加している。前年同期比では5.3%増加。しかし、先週は早期利上げ見通しを受けて増勢が一服している。今年の最大量は845.32トン(3月2日)、昨年の最大量は982.72トン(7月5日)。

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*東京金は2月28日に4537円を付け、昨年7月の高値4523円を上回った。その後は反落に転じ、4500円を割り込んで調整安場面に入ったようだ。

2月の米雇用統計は良好な内容で、 3月の利上げ見通し確率は95%を超えた。このため、14、15日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げは決定される見込みで、年内の利上げ回数も3回から4回に増えるとの観測が浮上している。

今回の会合では声明と併せて公表される参加者らの政策金利見通し(ドット・チャート)が焦点となろう。仮にイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長が、利上げペースの加速に言及すれば「ドル高・NY金安」の展開が予想されるが、その反応も限定的になりそうだ。

15日投票のオランダ下院選では、欧州統合に懐疑的な政党が勝利する可能性は低いとみられているものの、選挙で多数の票を獲得すれば、4月と5月のフランス大統領選挙が予想外の結果になるとの臆測が強まり、リスク回避の金買いが出てくる可能性がある。

また、17日からドイツで始まるG20では、ムニューシン米財務長官は、通貨安競争を容認しないと言明し、早くもドル高を牽制している。ドルの上値が抑えられることになれば、NY金は値固め局面に入るだろう。東京金もそれに連れて反発する可能性がある。

テクニカル的に見ると、4400円台は、2016年の安値4046円(1月15日)と2016年の高値4622円(3月7日)の0.38倍押しの水準にない、現在は高値からの調整安場面と言える。FOMCの結果と声明を受けて、このレベルで値固めして再び上昇相場が始まると予想する。

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*今週の予想レンジ:4350~4480円


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【 東京金は調整安場面 】

*先週のNY金は、米国の早期利上げ観測が高まって下落する展開となった。複数の米連邦準備制度理事会(FRB)高官らが、早期利上げに前向きな発言がなされた。3日には、イエレンFRB議長とフィッシャー副議長の発言が注視されたが、市場は今月14、15日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)で、追加利上げが決定されるとの見方を一段と強めた。イエレンFRB議長は、今月の金融政策会合で雇用と物価が想定通りと確認されれば、政策金利の一段の調整が適切になると述べ、利上げに前向きな姿勢を示した。フィッシャー副議長も、月内利上げに前向きな発言をしている他の高官らと同じ考えであることを明らかにした。ただ、フランス大統領選で、国民戦線のルペン党首が優勢との報道や、北朝鮮のミサイル発射を受けて地政学的リスクが高まったため、安全資産として金を買う動きもあり、下値は限られた。

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*テクニカル的には1265ドル近辺にある200日移動平均線に上値を抑えられて下落したが、下値は25日移動平均線と100日移動平均線にサポートされている状況。25日線と100日線はゴールデンクロスしており、下値は堅いだろう。1250ドルを軸にして、レンジ相場が続きそうだ。


*CFTC建玉2月28日時点:ファンドの金買い越しは16万3798枚(前週比+4万0035枚)と増加。総取組高は44万6081枚と前週比1万8913枚の増加。

*金ETF「SPDRゴールド・トラスト」の金保有高は、3月6日時点で836.77トン。2月に入ってから増加に転じ、1月末(799.07トン)から比較すると、5%あまり増加している。しかし、先週は株高、早期利上げ見通しを受けて、増勢が一服している。今年の最大量は843.54トン(2月15日)、昨年の最大量は982.72トン(7月5日)。

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*東京金は2月28日に4537円を付け、昨年7月の高値4523円を上回った。その後は反落に転じ、4500円を割り込んで調整安場面に入ったようだ。早期利上げ観測が高まり、3月の利上げ見通し確率は85%を超えてきた。今週は10日に2月の米雇用統計が発表される。7日時点での予想は、非農業部門就業者数が19万人(前回22.7万人)、失業率が4.7%(前回4.8%)、平均時給が+0.3%(前回+0.1%)とまずまず良好で、予想の範囲内であれば、14、15日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では利上げが決定される見通し。金相場も上値の重い展開になるだろう。

しかしその後は、欧州の政治リスクが意識され、押し目を形成していくだろう。15日にはオランダの総選挙、4月にはフランスの大統領選挙があり、いずれもポピュリスト政党の躍進が予想されている。特にフランスでは、欧州連合(EU)脱退を公約している国民戦線のルペン党首が勝利することになれば、ユーロ崩壊といった最悪の事態も想定されるだけにリスク回避の金買いが優勢となりそうだ。アジアにおいても北朝鮮のミサイル発射で地政学的リスクが高まっている。東京金は昨年3月7日の高値4622円から0.38倍押し=4428円を目安に押し目を形成しそうだ。

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*今週の予想レンジ:4400~4500円



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【 東京金は、昨年7月の高値を上抜いた。値固め後に4600円をトライへ 】

*先週のNY金は1205ドル台で堅調に推移した。フィラデルフィア連銀のハーカー総裁とクリーブランド連銀のメスター総裁が3月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げの可能性を示唆する発言を行なった。22日に公表された2月1日の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録要旨は、参加者の多くが経済が予想通りかそれ以上に進展すれば「かなり早期」の利上げが適切と主張していたことが判明したが、同時にインフレ懸念がそれほど高まっていない上に、バランスシートの縮小に関する議論がまだ行われていないことが確認されたため、市場が警戒していたほどタカ派的な内容でなかった。そのため、次回3月の会合での利上げ観測が後退し、米長期金利が低下し、安全資産である金は押し上げられた。しかし、28日にフィラデルフィア連銀のハーカー総裁とサンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁が相次いで早期利上げに前向きな姿勢を示しており、3月の利上げ見通しが高まってきた。ただ、トランプ大統領の議会演説を28日(現地)の夜に控えて、様子見が強まった。

*1265ドル近辺にある200日移動平均線に上値は抑えられているが、下値は25日移動平均線と100日移動平均線にサポートされよう。特に、25日線と100日線はゴールデンクロスしており、地合いは堅いだろう。1250ドルを軸にして、レンジ相場が続きそうだ。

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*金ETF「SPDRゴールド・トラスト」の金保有高は、2月28日時点で841.17トン。2月に入ってから増加に転じ、1月末(799.07トン)から比較すると、5.2%の増加。ただ、先週はトランプ大統領の就任演説を控えて様子見姿勢が強まり、増勢も一服している。今年の最大量は843.54トン(2月15日)、昨年の最大量は982.72トン(7月5日)。

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*東京金は4500円台を回復した後は、昨年7月20日の高値4523円がターゲットになっていたが、2月28日に4537円をつけ、高値を更新した。チャートから、次の上値目標値は4622円(3月7日)になろう。さて、NY金は3月の利上げ見通しの後退とトランプ政権の経済政策の不透明さ、欧州での選挙に絡む政治リスク等を受けて1250ドル台に乗せた。しかし、28日(現地)夜に行われたトランプ大統領の初の議会演説を受けて、ドルが急反発し、NY金時間外は10ドル以上下落し、1250ドルを下回っている。大統領演説のポイントは、①1兆ドルのインフラ投資(壊れつつある米国のインフラ一新)、②移民規制によって米国民の雇用が拡大すれば米国民の給料が上がる、③古過ぎる規制は撤廃されるべき、④防衛予算の歴史的増加を求める、⑤国民に結束を求める、⑥米国は再び指導力発揮。インフラ投資の規模は想定内で、減税や財源についても具体的な案はなかったが、大過なく演説を終えたことが好感され、市場はリスクオンモードを強めたようだ。NY金時間外は急落したものの、東京金にとっては、ドル円が113円50銭台に上昇したことが支援要因となり、4500円台で推移している。さて、3月に入ったが、欧州では今月下旬に行われるオランダでの選挙、来月はフランスでの大統領選挙(第1回)が行われる。いずれも反移民・反欧州連合(EU)を掲げる右派政党が優勢と伝えられており、市場のリスク懸念が高まりやすい。米国での利上げ見通しは金相場の重石となろうが、欧州の政治リスクが下値を支えるだろう。上昇基調に変化はないだろう。

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*今週の予想レンジ:4450~4550円


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【 東京金は4500円台を示現後に押し目を形成、再び高値トライへ 】

*先週は、イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言があり、年内の利上げに関して前向きな姿勢を見せた。米長期金利が上昇し、ドルが買われ、NY金は1230ドル台に下落した。小売売上高や消費者物価指数が予想以上に伸び、早ければ3月にも利上げする可能性があると思惑された。

しかし、年3回の利上げは昨年12月に想定されていたわけで、イエレン議長の発言は、FRBの姿勢を再確認したということで、あまり弱材料にはならなかった。

それよりも、マイケル・フリン大統領補佐官がロシア問題の件で辞任し、労働長官の指名を受けていたパズダー氏が指名辞退を表明したため、トランプ政権の運営混乱を受けて「リスク回避」の金買いが優勢となった。

17日には1241ドル台まで上昇し、2016年11月10日(1266.40ドル)以来約3カ月ぶりの高値を付けた。3連休明け21日は、対ユーロでのドル高進行に伴う割高感や米早期利上げ観測などに上値を抑えられ、ほぼ横ばいだった。

フィラデルフィア連銀のハーカー総裁とクリーブランド連銀のメスター総裁が3月の利上げの可能性を示唆し、米長期金利の上昇を受けてドルが買われ、金は売られた。

しかし、トランプ大統領の政策運営に対する不透明感が強く、極右政党が台頭しつつある欧州情勢への懸念もあって、下げ幅は小さかった。2月の米製造業購買担当者景況指数(PMI)が53.9と、市場予想の55.8と1月の55.6を下回ったことも金のサポート要因となった。

*25日移動平均線に沿って上昇、100日移動平均線をブレイクしたものの、1250ドルが上値抵抗線となったようだ。しかし、下落しても100日移動平均線にサポートされており、25日移動平均線と100日移動平均線がゴールデンクロスしつつある。下値は堅く、値固め局面が続きそうだ。1200~1250ドルのレンジで保ち合いが続くだろう。

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*CFTC建玉2月14日時点:ファンドの金買い越しは10万9752枚(前週比-7397枚)と減少。総取組高は41万5128枚と前週比415枚の減少。

*NY金の上昇を受けて、東京金も上昇基調を強め、16日には4512円まで上昇し、年初来高値を更新した。チャートからは、昨年7月につけた4523円が目前になったことがわかる。4500円台を値固めし、昨年3月の高値4622円を目指す展開になろう。

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さて、先週のイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言や、週明けの複数のFRB高官のタカ派的発言を受けて、早ければ3月にも利上げとの見方が出ているが、CMEのFED WATCHでは、21日における3月の利上げ見通し確率は22%にすぎない。6月は46%であり、利上げは6月になると予想する。それよりも、週明けはドルが対ユーロで上昇したにもかかわらず、NY金が底堅く推移したことに注目だろう。

3月に入れば、欧州の政治リスクがさらに金相場に影響を及ぼすだろう。 3月のオランダ総選挙、4~5月のフランス大統領選は、いずれも移民政策に反対する極右やポピュリスト政党が優勢になっている。特に、フランスでは、欧州連合(EU)脱退を公約に掲げている国民戦線(FN)のルペン党首が勝利する可能性が高まっているが、フランスがEU脱退となれば、ユーロが瓦解する可能性が高まる。欧州の政局は混迷を深め、欧州発のリスク回避の金買いが本格化するだろう。ドイツが予定を前倒しして、海外に預けてる「金塊」を自国返還させようとしているのも、こうした背景からだろう。NYダウは2万ドル台で推移しているが、金ETF保有量は増加傾向にあり、投資家はリスク回避に備えているといえるだろう。

*金ETF「SPDRゴールド・トラスト」の金保有高は、2月21日時点で841.17トン。2月に入ってから増加に転じ、1月末(799.07トン)から比較すると、5.2%の増加。今年の最大量は843.54トン(2月15日)、昨年の最大量は982.72トン(7月5日)。

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*今週の予想レンジ:4400~4550円


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【 東京金は保ち合い続く、値固め局面へ 】

*トランプ新政権への期待の高まりを受けてNYダウは25日に2万ドルの大台に乗せた。一方、市場のリスクオンモードを受けて、安全資産である金は売りが優勢となり、1200ドルの大台を割り込んだ。NYダウは続伸し、2万100ドル台まで上昇した。一方、NY金は27日に1180ドル台まで下落した。

27日に発表された2016年10~12月期の米実質国内総生産(GDP)速報値は季節調整済み年率換算で前期比1.9%増となり、伸び率は前期から大幅に鈍化し、12月の耐久財受注も市場の予想に反して減少したことから、1180ドル台で下げ止まったようだ。週明け30日のNY金は反発した。トランプ大統領が27日、シリア難民受け入れの無期限停止やイスラム圏7カ国出身者の入国一時禁止を柱とする大統領令に署名したことを受け、米国内外で抗議の動きが広がったことを受けて、NYダウが下落したため、市場はリスクオフ状態となり、金が買われた。ただ、31から2日間の日程で開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて様子見ムードも強く、上げ幅は限定的だった。NY金は下値が50日移動平均線でサポートされる一方、上値は100日移動平均線に抑えられて、保ち合い状態にあるようだ。

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*CFTC建玉1月24日時点:ファンドの金買い越しは10万9407枚(前週比+2366枚)と買い越し幅は増加。総取組高は48万2374枚と前週比1万4437枚の増加。

*金ETF「SPDRゴールド・トラスト」の金保有高は、1月30日時点で799.07トン。昨年の最大量は982.72トン(7月5日)。トランプ相場を受けて世界的に株価が堅調に推移し、米長期金利も2.5%前後で高止まりしている。米国では12月に利上げが実施され、2017年の利上げペースも年3回が想定されており、安全資産である金は買われにくい状況が継続している。

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*トランプ大統領は27日、シリア難民の無期限受け入れ停止やイスラム圏7カ国からの一時的な入国禁止を柱とする大統領令に署名した。これを受け、全米の主要都市や空港のほか、国外でも抗議の動きが広がり、トランプ政権の内向き志向の政策に対する懸念から、投資意欲が後退し、週明けのNYダウは大幅続落し、2万ドルの大台を割り込んだ。30日にトランプ大統領は、難民・移民の入国を制限する大統領令を擁護しないよう司法省弁護士に指示したイェーツ米司法長官代行を解任した。司法関係者のみならず大企業や一般市民も巻き込んでの抗議活動が盛んになり、米国は大袈裟に言えば二分されてしまったようだ。米社会の不安定さを反映してNY金時間外は1200ドル台を回復している。今週は31、2月1日に米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催されるが、金融政策に変更はないだろう。イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の会見も予定されていない。3日には1月の米雇用統計が発表される。予想は、非農業部門就業者数(NFP)が16.8万人(前月15.6万人)、失業率4.7%(前月4.7%)。これに沿った内容であれば、年内3回の利上げの可能性が高まりドルが反発する(ドル建て金は下落)可能性がある。逆に、NFPが10万人を下回った場合、急激なドル安(ドル建て金は上昇)となろう。もっとも、2月10日にトランプ大統領と安部首相の会談が予定されており、為替相場への言及も予想されることから、ドルの上昇には限界があると予想する。東京金は昨年の高値4622円を起点とする上値抵抗線をブレイクし、4400円台に乗せたが、再び4300円台に後退している。しばらくはこのレベルで保ち合いの値固めが続き憂そうだ。

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*今週の予想レンジ:4300~4420円


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【 東京金は上値抵抗線をブレイクし、値固め局面へ 】

*トランプ新政権が20日に発足したが、公約通り環太平洋連携協定(TPP)からの米国の離脱に関する大統領令に署名し、米企業幹部に対しては、米国内の工場を国外移転させ、米国に製品を輸入する企業に対して国境税を課すと警告した。トランプ政権の保護主義的な政策姿勢などに対する警戒感から、株式市場は不安定であり、安全資産である金は買われやすい。しかし、米国の経済指標は良好で、今年の利上げペースは年3回が確保されるとの見方も強く、米長期金利は2.4~2.6%で推移している。金利上昇を受けてドルが上昇すればドル建て金には弱材料となる。NY金は50日移動平均線を上回り1200ドルを回復したが、1250ドル台は100日と200日移動平均線があるため、しばらくは1200~1250ドルのレンジで値固めとなるだろう。

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*CFTC建玉1月17日時点:ファンドの金買い越しは10万7041枚(前週比-2441枚)と買い越しは増加。 総取組高は46万7937枚と前週比2万3936枚の増加。

*金ETF「SPDRゴールド・トラスト」の金保有高は、1月24日時点で804.11トン。昨年の最大量は982.72トン(7月5日)。トランプ相場を受けて世界的に株価が堅調に推移し、米長期金利も2.5%前後で高止まりしている。米国では12月に利上げが実施され、2017年の利上げペースも年3回が想定されており、安全資産である金には買われにくい状況が継続している。ただ、トランプ政権発足後、ドル高を是正したい意向が示唆され、金ETFも800トン台で減少が止まったようだ。
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*東京金は昨年11月中旬以降、4300円を上値抵抗線として保ち合っていたが、年末に突如として急伸した。昨年11月の米大統領選以降、下落基調を強めたNY金が1100ドルを割り込まなかったことから買い戻されたことに加え、トランプ相場を受けて米長期金利が上昇し、ドルが買われたため円安が進行した。東京金は押し上げられ、この流れが年明けも続いている。トランプ新政権はどうやらドル安志向のようだ。米国の製造業を復活させ、雇用を拡大させる政策からすれば輸出促進が重要になってくる。輸出を促すにはドル安が好都合となろう。また、新政権の期待値がかなり先走り過ぎたため、NYダウは2万ドルの大台目前まで急伸したが、目標としている年4%の経済成長が困難となれば、今年の利上げも想定の3回からせいぜい2回程度にとどまることが予想される。米長期金利も2.7%を超えていくことが困難となれば、ドル買いには限界があろう。ドル安によりドル建て金は割安感から買われることが予想され、東京金も下値を切り上げていく展開になるだろう。昨年の高値4622円を起点とする上値抵抗線をブレイクし、4400円台に乗せたが、しばらくはこのレベルで保ち合いの値固めとなろう。次の上値は昨年7月の高値4523円になるだろう。

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*今週の予想レンジ:4350~4450円


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【東京金は、膠着状態続く】
*14日に終了した米連邦公開市場委員会(FOMC)では、市場の予想通り政策金利を0.25%引き上げることが決定された。FOMC参加者による金利見通しでは、2017年は0.25%の利上げが3回になる見込み。9月のFOMCでは2回と見込んでいたことから、 2017年の利上げペースは加速する可能性がある。

これに加え、トランプノミクス(大型減税、大規模なインフラ投資、大胆な規制緩和)によるユーフォリアを受けて、株高、ドル高、金利高が続いている。NYダウは連日、史上最高値を更新し、20日には一時1万9987.63ドルまで上昇し、2万ドルの大台が目前となった。2017年のNYダウは、2万ドルは通過点に過ぎないとの見方が広まっている。米長期金利は2.5~2.6%で高止まりし、金利上昇を受けてドルが上昇、ドル円は117~118円台で推移している。このような環境下、安全資産である金には売りが継続し、じり安基調が続いている。1150ドルのサポートラインを割り込み、1100ドルに接近している。

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*CFTC建玉12月13日時点でのファンドの金買い越しは、12万9311枚(前週比-7069枚)と買い越し幅は減少。総取組高は39万7034枚と前週比3510枚の減少。

*金ETF「SPDRゴールド・トラスト」の金保有高は、12月20日時点で828.10トン。年初来最大量は982.72トン(7月5日)。NYダウが市場最高値を更新し、米長期金利が2.6%台まで上昇した。12月に利上げが実施され、2017年の利上げペースも従来の想定よりも加速する可能性が高く、安全資産として買われていた金には売りが継続している。米金利上昇、ドル高、株高が続く以上、金市場から資金流出が続く可能性は高いだろう。

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*東京金は、NY金安と円安の綱引きで方向感が生じず、膠着状態が続いている。現在の上値抵抗線は4400円、下値支持線は4200円。どちらかをブレイクしなければ大きくは動けないだろう。今年最後の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、市場の予想通り0.25%の利上げが実施された。これ自体は相場に織り込まれていたと思われるが、2017年の利上げペース見通しが、従来の2回から3回へと引き上げられたことがインパクトになった。米長期金利は一時2.64%まで上昇し、ドルインデックスは14年ぶりに103ポイントに達した。金利上昇、ドル高という状況では、金投資への意欲は起こるべくもなく、NY金はじり安基調が続いている。1100ドルのサポートラインを割り込めば、1050ドル、1000ドルへと下値のメドは引き下げられるだろう。

今後のNY金のレンジは1150~1150ドルが想定される。ドル円は5円幅で動くことが多く、今後は115~120円のレンジが想定される。この場合、東京金の想定レンジは、4050~4250円となろう。ただ、今週末からクリスマス休暇、そして年末を迎えるため、ポジション調整から、買戻しが入り、底堅く推移する可能性も考えられる。


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*今週の予想レンジ:4200~4300円



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【東京金、方向性を探る展開】
*トランプノミクス(大型減税、大規模なインフラ投資、大胆な規制緩和)によるユーフォリアを受けて、株高、ドル高、金利高が続いている。NYダウは連日、史上最高値を更新し、13日には一時1万9953.75ドルまで上昇し、2万ドルの大台が近づいた。ウォール街では、2万ドルは通過点に過ぎないとの見方が広まっている。米長期金利は2.47%に達し、金利上昇を受けてドルが上昇、ドル円は週明けに116円台に達した。このような状況で、金はじり安基調が続いている。市場のリスクオンモードが高まっている時に、安全資産である金には売りが継続し、1150ドル台まで下落した。13、14日に米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催され、米連邦準備制度理事会(FRB)は利上げを実施すると見られている。材料的には織り込まれており、焦点は2017年の利上げペースに移っている。現在のコンセンサスとしては、0.258%の利上げを2回となっているようで、FRBがこれを上回る利上げ見通しを示すかどうかがポイントとなる。

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*CFTC建玉12月6日時点でのファンドの金買い越しは、13万6380枚(前週比-1万5190枚)と買い越し幅は減少。総取組高は39万3524枚と前週比1万2137枚の減少。

*金ETF「SPDRゴールド・トラスト」の金保有高は、12月5日時点で870.22トン。年初来最大量は982.72トン(7月5日)。NYダウが市場最高値を更新し、米長期金利が2.5%近くまで上昇した。12月の利上げが確実視され、安全資産として買われていた金には売りが継続している。今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)以降、金ETFがさらに減少するのか、増加に転じるのか注目される。

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*東京金は、NY金安と円安の綱引きで方向感のない展開が続いている。トランプ氏がまだ大統領に就任もしていないのに、マーケットはトランプノミクスによるユーフォリアで沸きかえっている。NYダウに関しては、2万ドルも通過点の見方が広がっており、どこまで上昇していくのか予断を許さない。来年1月20日に就任式を迎えるが、さらに高揚感が高まり上昇基調は一段と強まりそうだ。就任後100日間は「ハネムーン期間」となるので、メディアからは表立った批判も出ないと思われ、市場の安心感は継続するだろう。しかし、米長期金利が2.5%に接近し、ドル実効レートが2003年以来の高水準に上昇していることを考えると、トランプ次期政権の期待をかなり先食いしているような印象を受ける。大統領就任後は、2月に予算教書が発表され、3月に債務上限問題が到来することを考えると、ハネムーン期間が終了する前に酔いが醒める可能性もある。製造業や輸出業のことを考えれば、現在のドル高が長期間にわたって継続するとも思えず、来年のどこかでドルが反転・反落するとの見方が次第に強まるだろう。

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*今週は13、14日に米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催され、0.25%の利上げが確実視されている。2017年の利上げ見通しがポイントになるが、タカ派的な見解であれば、NY金は1150ドルを下回り、ドル円はさらに円安になろう。逆に、ハト派的であれば1150ドルレベルで下げ止まり、ドル円は110~115円のレンジに戻るだろう。

*今週の予想レンジ:4200~4320円


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【東京金は安値を確認し、値固め局面へ】
*NY金がじりじりと下値を切り下げている。トランプ次期政権の経済政策に対する期待から米長期金利が上昇し、ドルが買われ、ドル建て金は割高感から売りが継続している。米経済指標も良好で、年内の利上げ見通しはほぼ確実となったようだ。7~9月期の米国内総生産(GDP)改定値は前期比3.2%増と速報値の2.9%増から上方修正され、市場予想の3.0%増も上回った。11月の消費者景気信頼感指数も前月から上昇した。ADP全米雇用報告は、11月の非農業部門の民間就業者数が21万6000人増と市場予想を大幅に上回った。10月の個人消費支出が前月比0.3%増と堅調な伸びを示した。11月のシカゴ景況指数も前月から上昇し、予想を上回った。11月の米雇用統計は、非農業部門就業者数が前月比17万8000人増と前月(14万2000人増=改定)から伸びが拡大し、失業率も4.6%と0.3ポイント低下し、9年3カ月ぶりの低水準に改善したものの、平均時給が前月の25.92ドルから25.89ドルに低下し、約1年ぶりにマイナスに転じた。これを受けて利上げペースが想定よりも緩やかになるとの見方が出て、ドルが反落し、金が反発する場面があったが、ドル買い・金売りの流れを変えるには至らなかった。

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*CFTC建玉11月29日時点でのファンドの金買い越しは、15万1570枚(前週比-1万5515枚)。総取組高は40万5661枚と前週比5万5401枚の減少。

*金ETF「SPDRゴールド・トラスト」の金保有高は減少が続いている。12月6日時点で869.90トン。年初来最大量は982.72トン(7月5日)。NYダウが市場最高値を更新し、米長期金利が2.5%近くまで上昇した。12月の利上げが確実視され、安全資産として買われていた金には売りが継続している。12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)までは売られる可能性が高い。

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*NY金は1150ドルのサポートラインを試す展開になっている。1150ドルで下げ止まるのか、1150ドルを下回るのか、これは14日の米連邦公開市場委員会(FOMC)後にはっきりするだろう。12月の利上げ確率は90%を越えており、材料的にはほぼ織り込まれていると言えるだろう。問題は、声明で今後の利上げペースに関して、どのような言及があるかだ。市場では、2017年の利上げペースは2~3回と見込んでいるようだが、市場がこれに懐疑的になればドルの上昇にブレーキがかかり、金は反発に転じるだろう。現在のドル円は115円の上値を試す状況になっており、115円台が定着すれば115~120円のレンジに浮上するだろう。その時のNY金は1150ドルを軸としたレンジを形成すると想定すれば、大まかに見て、東京金は4200~4400円のレンジが算定される。

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今週の予想レンジ:4200~4300円


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