テクニカルマイスター

商品、為替、株式相場を,ファンダメンタルズとテクニカルから思いつくままに分析。

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【 東京金は底値近いと予想】
*先週の金融市場は荒れた。契機となったのは2日に発表された1月の米雇用統計だった。就業者数、失業率が良好な中、平均時給が予想以上の伸びとなったことを受けて、インフレ率が予想外に高進しているとの見方が強まり、米長期金利が2.8%台に急騰した。これを嫌気した株式市場では利益確定売りが殺到し、2日のNYダウは600ドル以上も下落して引けた。週明け5日もこの流れが続き、NYダウは一時1500ドル近く下げるなど史上最大の下げ幅を見せ、恐怖指数VIXは一時50ポイント台をつけた。乱高下を繰り返しながらも次第に落ち着いてきたが、VIXが依然として平穏状態である20ポイントを上回っており、市場の疑心暗鬼は拭えていない。

さて、こうしたリスクオフの状態であれば、安全資産である金へ投資資金が向かうと期待されたが、売りが優勢の展開となった。ただ、下落率は小さく、ボラテリィティは株価に比べれば小さかった。防御的資産と考えれば、ポートフォリオの一部としての機能は果たしたとも言えるだろう。金ETFは減少し、危機的状況にあって、投資家は総じて「Return to cash(現金への回帰)」となったようだ。

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NY金日足を見ると、9日の安値1309ドルは50日移動平均線にサポートされて反発している格好になっている。上値は20日移動平均線に抑えられているが、これを上回れば、上昇相場が再開しよう。逆に、1300ドルの節目を下回れば、50日移動平均線も割り込むため、ファンドの売りが活発化し、下落基調が強まる可能性があろう。

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*NY金予想レンジ=1300~1350ドル

*CFTC建玉2月6日時点:ファンドの金買い越しは19万0877枚(前週比-1万6385枚)と減少。総取組高は53万5321枚と前週比2万4011枚の減少。

*米国のインフレ上昇懸念から、米長期金利が急騰し、世界の金融市場が混乱に陥った。世界的な株安から、市場はリスクオフ状態となり、安全通貨と目される円が買われた。3連休明けもこの流れは継続し、日経平均株価の下落もあって14日にドル円は107円を割り込んだ。ドル建て商品価格はドル安を受けて上昇する傾向があるが、急激な円高はこの上昇を完全に打ち消してしまった。

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東京金は4600円を割り込んだ。市場は、14日発表の1月米消費者物価指数(CPI)に注目している。予想では、総合指数が前月比0.3%上昇、変動の激しいエネルギーと食料品を除いたコア指数は0.2%上昇が見込まれている。インフレ率の高まりが判明すれば、米長期金利が上昇し、株安が予想される。株安はリスクオフを招き、「ドル安・NY金高」が予想される。東京金はドル安・円高が上値を抑えるが、NY金の上昇が下値を支えよう。東京金日足は、相対力指数(RSI)が30%台まで下落してきており、売られ過ぎの状態が近づいている。昨年12月に形成された押し目ゾーン(4510~4550円)が意識されて、下げ渋ってきそうだ。まだ戻り売りが優勢なものの、下げ止まりは近い可能性がある。

*東京金予想レンジ:4550~4650円。


情報提供:(株)みんかぶ
※チャートの著作権は、(株)みんかぶに帰属しており、無断で使用(転用・複製等)することを禁じます。提供している情報の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容を保障するものではありません。また、これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、(株)みんかぶは一切の責任を負いません。

【 東京金は調整安場面へ】
*先週のNY金は下落した。31日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、米連邦準備制度理事会(FRB)は政策金利の据え置きを決定した。ただ、声明では目標を下回り続けているインフレ率について「今年は上向くとみられる」との文言が付け加えられた。これを受けて、利上げペースが加速するのではないかとの見方が浮上した。

2日に発表された1月米雇用統計は、景気動向を反映する非農業部門就業者数が前月比20万人増と、市場予想の18万人増を上回った。また、失業率も4.1%と4カ月連続で2000年12月以来の低水準を維持し、物価上昇の先行指標として注目される平均時給も前年同月比2.9%増と予想の2.6%増を上回った。平均賃金の上昇はインフレの上昇につながるとの見方から、利上げペースが加速するとの観測が広まった。10年物米国債利回りは2.8%超に上昇し、4年ぶりの高水準となった。金利上昇を受けてドルが買われ、金は割高感が強まって1350ドル台から1330ドル台に売られた。利子を産まない金は、金利上昇を受けて売られるが、金ETFも週初めから5.6トンの減少となった。

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NY金は1350ドルを回復できず反落した格好になったが、25日移動平均線を割り込んだ場合、ボリンジャーバンドの-2σラインのある1300ドル台前半まで下落する可能性がある。相対力指数(RSI)も70%台から下落しており、サイクル的にもRSIは30%台まで下落する可能性がある。ただ、週明け5日に起きた世界的な株価急落で、安全資産である金が買われる可能性もあり、一方的な下落には至らないだろう。

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*NY金予想レンジ=1320~1350ドル


*CFTC建玉1月30日時点:ファンドの金買い越しは20万7262枚(前週比-7422枚)と増加。総取組高は55万9332枚と前週比2万3089枚の減少。

*先週末に発表された1月米雇用統計を受けて、米長期金利が2.84%に急騰したことを受けて、週明け5日のNYダウは一時1600ドルもの下げ幅を見せる大幅続落となった。米長期金利は2.71%に下落したものの、株価の暴落を受けて、恐怖指数(VIX)は37.3と、前週末の17.3から急上昇した。市場はリスクオフモードとなって為替市場では、ドル売り・円買いが活発化し、6日の東京市場のドル円は108円40銭台まで円高が進んだ。ドル安を浮けて金の電子取引は9ドル程度反発し、1345ドル台で推移している。しかし、東京金は円高の影響を受けて4700円を回復できず軟調な地合いが続いている。日経平均株価は一時1600円超の下げ幅となり、市場はパニック状態に陥っている。このような場合、安全資産への投資やヘッジ売りよりも、「現金化」が最優先されることが多い。

ただ、金が下落しているとはいえ、株価の下落に比べれば小幅安に留まっており、金が安全資産であるゆえんだろう。東京金は10日移動平均線と25日移動平均線がデッドクロスしており、上値の重い展開になりそうだ。相対力指数(RSI)も70%台から下落しており、サイクル的にも30%台まで下落する可能性がある。

東京金は弱基調が続きそうだ。ただ、株価の暴落のリスクヘッジとして買われる展開になれば、反発に転じる可能性もあり、その場合は4700円台を回復しよう。

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*東京金予想レンジ:4600~4720円。


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【 東京金は反落、調整安場面へ】
*先週のNY金はドル安を受けて上昇した。つなぎ予算法案が可決されたものの、英国のソフトブレグジット観測によるポンド買いや、良好な欧州経済指標を受けたユーロ買いを受けてドル売りが強まった。また、トランプ政権による家庭用洗濯機などの緊急輸入制限発動で保護主義への警戒が強まったことや、米特別検察官がロシア疑惑で司法長官を聴取したとの報道もドル売り要因になった。

24日には、ムニューシン財務長官が「弱いドルはわれわれにとって良いこと」と発言したことを受け、ドル売りが加速したため、ドル建て金は割安感が強まり、上昇基調を強めた。

ただ、25日にはスイスのダボスを訪問中のトランプ大統領が、米CNBCテレビのインタビューで、ドルについて「より強く、さらに強くなる。最終的に強いドルを望んでいる」と言及すると、ドルが急反発したため、金相場は週末にかけて利益確定売りが優勢となり、上値を削った。

不安定なドル相場を受けて、金ETFは増加していたが、850トンを越えることはできず、堅調な株価を反映して、846トン台に留まった。

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今週は、30日にトランプ大統領の一般教書演説、31日には米連邦公開市場委員会(FOMC)、2月2日には1月米雇用統計といったビッグイベントがあうため、市場は様子見姿勢を強めそうだ。NY金は調整安場面に入ると予想する。

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*NY金予想レンジ=1320~1350ドル

*CFTC建玉1月23日時点:ファンドの金買い越しは21万4684枚(前週比+8647枚)と増加。総取組高は58万2421枚と前週比88枚の増加。

*先週の東京金は、4750円を挟んでの保ち合いとなった。今週は、30日にトランプ大統領の一般教書演説、31日に米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催される。先週は、米政権閣僚の発言が響いてドル、債券、株式が乱高下したことから、一般教書演説では、ドルあるいは貿易政策へ言及するかどうかが注目される。

また、トランプ大統領が演説の中で、法人減税を柱とする抜本的な税制改革の実現などを強調する見込みで、大型減税を背景に景気が過熱するのではないかとの見方が強まれば、利上げペースが速まるとの見方から、米長期金利が上昇し、ドルが買われ、NY金は下落基調が強まる可能性がある。ただ、円安となれば東京金にはサポート要因となることから、押し目形成後は反発に転じよう。

NY金がドル安を背景に1.36%上昇したにもかかわらず、東京金は、ドル円が1.69%も下落したため、わずか0.23%の上昇に留まった。先週末からNY金は上値が重くなり、調整安場面に入ったが、週明けも円高基調は継続し、東京金は4700円を割り込む展開となった。テクニカル的には、25日移動平均線を下回ったため、下落基調が強まる可能性が高い。ボリンジャーバンドの-2σ=4620円、もしくは相対力指数(RSI)が30%を割り込むレベルまで、下落基調は続きそうだ。

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*東京金予想レンジ:4650~4750円。


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【 東京金は保ち合いの値固め、放れを待つ】
*先週のNY金は保ち合いとなった。最近のドル安・ユーロ高を受けて、欧州中央銀行(ECB)当局者からユーロ高牽制発言が出たため、ユーロが下落しドルが反発したため、ドル建て金は割高感が強まって上値が重くなった。このところ大幅下落していたビットコインが節目の1万ドルを割り込んでいたが、大台の1万ドルを回復したことも金には売り要因となった。米国の経済指標も良好。12月米鉱工業生産指数や12月米設備稼働率は市場予想を上回り、ベージュブックでは、米景気先行きに対する楽観的な見方が広がっていることが明らかとなり、利上げペースが加速するとの観測が浮上した。しかし、米議会が政府機関の閉鎖を回避するためのつなぎ予算法案を期限の19日までに成立させられなければ、政府機関が閉鎖されるとの懸念から、安全資産として金が買われ、下値はサポートされた。

NY金は保ち合いで推移したものの、先週の米長期金利は昨年の高値を超えて2.7%に接近した。通常、金利上昇は金には弱材料となるが、現況ではあまり大きな影響はないようだ。週明け22日は、米議会上院で政府機関の一部閉鎖を解消するため、2月8日までのつなぎ予算案の可決が採択され、政府閉鎖問題が解消される見通しとなった。しかし、NY金電子取引は反発し、1335ドル近辺で推移している。金の地合いは強く、値固めの後に1350ドルを目指す展開となろう。

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*NY金予想レンジ=1310~1340ドル

*CFTC建玉1月16日時点:ファンドの金買い越しは21万1711枚(前週比+8423枚)と増加。総取組高は58万2333枚と前週比2万6878枚の増加。

*米長期金利が昨年の高値を超え、上昇基調を強めているものの、為替市場では円高が進行している。ドル指数は昨年の安値を下回り、節目の90ポイントに接近する下落となっている。ドル下落はドル建て金を割安にするため、下値はサポートされる。NYダウが連日に渡って史上最高値を更新していることや良好な米経済指標、一部政府機関閉鎖の解除、ビットコインの反発といった材料にもかかわらず、NY金が底堅く推移しているのも、ドル安が大きな要因だろう。

今週は25日に欧州中央銀行(ECB)定例理事会が開催される。金融政策は現状維持が予想され、フォワードガイダンスの変更は3月にずれ込む見込み。また、昨今のユーロ高に対する牽制が声明やドラギ総裁の発言から出る可能性がある。その場合、“ユーロ売り・ドル買い”となり、NY金は反落が予想される。しかし、ユーロに対するドルの反発から、“ドル買い・円売り”となって円安が東京金をサポートしそうだ。日足チャートでは昨年末からの連騰の後の調整安場面は、10日移動平均線にサポートされている。終値が4774円(16日終値)を超えれば押し目完了になり、4800円にトライする展開になろう。逆に、終値が10日移動平均線を下回った場合、4700円レベルまで調整安が続くと予想する。

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*東京金予想レンジ:4720~4800円。

*2017年の金ETF「SPDRゴールド・トラスト」の金保有高は、最大量867.00トン、最小量786.87トンだった。NYダウが史上最高値を更新し、米長期金利が上昇する中、昨年末から減少傾向が続き、2018年早々には830トンを下回った。しかし、先週後半から急増し、22日には746.76トンに増加した。

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【 東京金は上昇相場継続中】
*NY金は昨年12月12日の1238.3ドルを底値に反発し、昨日は一時1340ドルと4カ月ぶりの高値をつけた。1カ月にも満たない期間で8%も上昇した。このわずかな間に金を押し上げる強材料は何があったのか振り返りたい。12月13日は昨年3度目の利上げが決定された。5日に発表された昨年12月の米雇用統計では、失業率は前月並みの4.1%、非農業部門就業者数は前月比14.8万人増と市場予想(19万人増)を下回ったが、物価動向の先行指標となる平均時給は前月比0.09ドル増だった。

良好な雇用統計は、利上げペースを加速させるとして金には弱材料となる。しかし、昨年12月14日に開催された欧州中央銀行(ECB)定例理事会議事要旨で、金融政策に関する声明文を2018年の早い時期に成長見通しの改善とともに段階的な修正が必要との意見が示された。金融政策に関する表現の変更は、2兆5500億ユーロ規模の資産購入の段階的な縮小が始まる兆しと解釈される可能性から、タカ派的と受け止められ、ユーロが急上昇し、NY金はドル安による割安感から押し上げられた。

また、2017年12月消費者物価指数(CPI)が前月比0.1%上昇にとどまったが、変動の大きいエネルギーと食料品を除いたコア指数は0.3%上昇と、11カ月ぶりの伸び率を記録したことが強材料視された。インフレ指標の上昇から、米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げペースが加速するのではないかとの見方が浮上し、インフレヘッジとしての側面から金が買われた。さらに、メルケル独首相率いる保守系のキリスト教民主・社会同盟と第2党の中道左派・社会民主党(SPD)が連立政権継続に向け協議入りすることで合意したことから、ユーロが3年ぶりの高値に上伸したことも強材料になった。1350ドルが目前に迫ったが、RSIが75%近くまで上昇し、高値警戒感も強まる局面となった。ただ、移動平均線は上向きで推移しており、押し目は買われる展開が続きそうだ。

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*NY金予想レンジ=1330~1350ドル

*CFTC建玉1月9日時点:ファンドの金買い越しは20万3288枚(前週比+4万0020枚)と増加。総取組高は55万5455枚と前週比5万4724枚の増加。

*東京金は、NY金の連騰を受けて12月18日から1月5日まで12日連騰となった。この間の金融面の変化と言えば、米長期金利の上昇とドル指数の低下だろう。米連邦準備制度理事会(FRB)は昨年3回の利上げを行い、2018年も3回の利上げを想定している。また、日銀が国債買い入れオペで超長期債の購入額減額の報道や中国が米国債の購入を控えるとの報道(後に否定)により、米長期金利が上昇し、ドル売りが強まった。

また、欧州ではドイツの連立政権協議にメドが付き、ユーロが対ドルで3年ぶりの高値をつけたことも、ドル建て金の割安感を強め、金買いに拍車がかかった。NYダウが連日史上最高値を更新しているため、リスクヘッジとして金を買っている可能性もある。昨年末からビットコインが急落していることも安全資産としての金を再確認した面もあろう。しかし、金は本来、インフレヘッジとして機能がある。原油価格が大幅に上昇し、国際商品指数のCRB指数は昨年の高値を上回った。金価格が上昇しているということを単純に考えれば、低インフレで苦しんでいた先進国経済の状況が転換点に来ていることの兆しかもしれない。

*東京金はRSIが80%近くまで上昇し、反落したものの、4700円でサポートされて反発している。過去の相場水準からレンジが切り上がる時、押し目は小幅に留まるパターンが多い。押し目買いが優勢な状況が続くだろう。

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東京金予想レンジ:4700~4800円。

*2017年の金ETF「SPDRゴールド・トラスト」の金保有高は、最大量867.00トン、最小量786.87トンだった。NYダウが史上最高値を更新し、米長期金利が上昇する中、安全資産である金は買いが細り、830トン台を下回った。金相場は上昇に転じているが、現物需要がそれに応じて増加していない点が気にかかる。例年1月からは、中国やアジア圏での旧正月需要が期待される。


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【 東京金は上昇相場継続中】
*先週のNY金は上昇した。税制改革法案の年内可決を受けて、下落が懸念されたものの、クリスマス連休前の買戻しが入り、一時1280ドル台を回復した。2015年12月、2016年12月はいずれも米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げが決定されたが、その後は、ドルが下落し、NY金が反発してきた。今年は税制法案が年内に可決できるかどうかが危ぶまれていたため、FOMCが終了しても様子見が強まっていたが、こうして法案可決やつなぎ予算通過を受けて、2015年や2016年と同様に金が上昇する展開になった。

*NY金は22日の終値で25日移動平均線を上回り、200日移動平均線に達した。RSIは50%を越えて上昇しているため、押し目買いが継続しそうだ。次の上値のメドはボリンジャーバンド+2σライン=1300ドルになりそうだ。逆に、25日移動平均線を下回った場合、1250ドルへの下落が予想される。(注1)

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*CFTC建玉12月19日時点:ファンドの金買い越しは11万3795枚(前週比+6727枚)と増加。総取組高は45万3595枚と前週比6977枚の増加。

*東京金予想レンジ:4600~4700円。12月上旬に200日移動平均線を下回ったものの、4500円が維持されて反発し、25日移動平均線を上回って4600円台に上昇したため、押し目は完了したといえるだろう。今後は、年初来高値4721円(9月19日)を試すことが予想される。逆に、25日移動平均線を下回った場合、200日移動平均線のある4530円レベルへ反落する可能性がある。(注1)

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*26日午後のNY金時間外は22日時点より3ドル程度上昇し、1282ドル台で推移している。NY金は200日移動平均線を上抜けており、東京金も上昇基調を強めている。ドル円も113円30銭前後で推移しており、東京金の地合いは強まっている。年末の取引参加者の少ない中での上昇だが、テクニカル的には好転している。連休前にNY金が3日続伸したが、その原因として、スペイン・カタルーニャ州の独立問題と仮想通貨ビットコインの急落が上げられていた。ビットコインはクリスマス連休中に大幅下落しており、質への逃避から金に買いが入っている可能性がある。NYダウの高値警戒感と併せて、来年は「安全資産の金」が改めて認識されそうだ。

(注1)テクニカル指標を元にした予想であり、今後の値動きを保証するものではありません。


*金ETF「SPDRゴールド・トラスト」の金保有高は、8月7日に年初来最小量786.87トンとなったが、8月中旬から増加に転じ、ドルの下落に連れて9月28日には864.55トンまで増加した。しかし、米長期金利が上昇に転じると、再び減少し始め、12月22日時点では837.5トンとなった。年初来最大量の867.00トン(6月8日)。NYダウが史上最高値を更新する中、安全資産である金は買いが細り、840トン台を下回った。ただ、株価上昇に対する懸念や地政学的リスクへの不安から、下げ止まりの可能性が出てきたようだ。

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【 東京金は、4500円を維持して反発】
*先週のNY金は反発し、節目の1250ドルを回復して週を終えた。12日に発表された11月卸売物価指数(PPI)は、前月比0.4%上昇、コア指数0.3%上昇といずれも市場予想を上回った。13日に発表された11月消費者物価指数(CPI)は前月から0.4%上昇したものの、コア指数は0.1%上昇と予想の0.2%上昇を下回った。

13日に終了した米連邦公開市場委員会(FOMC)では、米連邦準備制度理事会(FRB)が市場の予想通り政策金利を0.25%引き上げ、年1.25~1.50%にすることを決定した。FOMC参加者による2018年の利上げ想定回数は3回のまま据え置かれ、利上げペースが加速しないことが確認された。声明が予想されたほどタカ派的な内容にならなかったとの見方から、NY金は反発に転じた。

第3四半期の国内総生産(GDP)成長率が加速し、インフレ上昇を示す指標も出たことから、一部では2018年の利上げペースに関して、想定よりも加速するとの見方もあって、FOMC前にはドルが買われ、NY金は売られ一時1238.3ドルまで下落した。しかし、FOMC声明がハト派的と見なされ、ドルが売り戻された。米長期金利の下落もあって、NY金は買い戻されたようだ。

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*CFTC建玉12月12日時点:ファンドの金買い越しは10万7068枚(前週比-6万6261枚)と減少。総取組高は44万6618枚と前週比2万6177枚の減少。


*2015年12月、2016年12月はぞれぞれ、米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げが決定されたが、その後のNY金は反発して上昇基調に転じている。今年も利上げ決定後にNY金は反発しているが上値は重い。

これは、米上下両院での税制改革法案の採決が近づいたと見られていることや、税制改革による大幅減税の景気浮揚効果などを見込んで米長期金利が上昇していることが金相場の重石となっているためだ。税制改革法案の年内可決の可能性が高まり、NYダウは史上最高値を更新している。

トランプ大統領は共和党による米税制改革が完成すれば、米経済成長率は「4.0-5.0%、6.0%に達することさえ可能」との見方を示した。税制改革法案の最終案では、来年に法人税率を35%から21%まで引き下げることや、企業が海外に留保した現金を米国に環流(レパトリエーション)する際の税率を1回限り、現行の35%から8.0〜15.5%に引き下げることなどが盛り込まれた。全体の減税規模は10年間で約1兆5000億ドル(約169兆円)に上る見込み。

特に、海外資産のレパトリは大きなドル需要となるため、ドル相場の下値はサポートされそうで、ドル建て金は上値が重くなる可能性がある。

東京金に関して言えば、ドル円の上昇基調が下値を支える格好になりそうだ。東京金日足は8月下旬に生じたギャップを埋めたものの、4500円台は維持して反発した。押し目を形成した可能性が高く、年末にかけてじり高で推移すると予想する。

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*今週の予想レンジ:4500~4600円


金ETF「SPDRゴールド・トラスト」の金保有高は、8月7日に年初来最小量786.87トンとなったが、8月中旬から増加に転じ、ドルの下落に連れて9月28日には864.55トンまで増加した。しかし、米長期金利が上昇に転じると、再び減少し始め、12月18日時点では837.2トンとなった。年初来最大量の867.00トン(6月8日)。NYダウが史上最高値を更新する中、安全資産である金は買いが細り、840トン台を下回った。ただ、株価上昇に対する懸念や地政学的リスクへの不安から、減少のペースは緩やかに留まっている。

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情報提供:(株)みんかぶ
※チャートの著作権は、(株)みんかぶに帰属しており、無断で使用(転用・複製等)することを禁じます。提供している情報の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容を保障するものではありません。また、これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、(株)みんかぶは一切の責任を負いません。

【 東京金は、4500円を維持できるかどうかに注目】
*先週のNY金は続落し、サポートラインである1250ドルを下回った。米上院(定数100)が2日、法人税減税を柱とする税制改革法案を賛成51、反対49で可決した。上下両院でそれぞれ可決された税制改革法案は今後、内容を一本化した上で議会通過を図る必要があるが、年内の改革実現に向けて前進した。市場はリスクオンモードを強め、NYダウは史上最高値を更新し、安全資産である金は売りが優勢となった。

12、13日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)で、米連邦準備制度理事会(FRB)は今年3回目の利上げを決定することが確実視され、堅調な米長期金利を受けて、為替市場ではドルが買われ、ドル建て金はさらに押し下げられた。200日移動平均線を割り込んだため、金相場への見通しは弱気に傾いてきた。

6日には、トランプ大統領がエルサレムをイスラエルの首都と認定したことや、米つなぎ予算の延長措置が間に合わず政府機関が閉鎖される可能性が浮上したことを受けて金が反発する場面もあったが、下落基調を変えるには至らなかった。週末8日に発表された11月の米雇用統計が良好だったため、7月18日以来の安値となる1244.4ドルを付けた。その後は平均賃金が事前予想を下回ったことから、ドル高が一服して金も下げ止まった。

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*CFTC建玉12月5日時点:ファンドの金買い越しは17万3329枚(前週比-5万1088枚)と減少。総取組高は47万2795枚と前週比3万1015枚の減少。

*週明け4日のNY金は反落。週明け11日のNY金は小幅下落し、1246.9ドルで引けた。今週は12、13日に米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催される。米連邦準備制度理事会(FRB)は今年3回目の利上げを行い、政策金利を1.25%から1.50%へと引き上げることが確実視されている。市場の関心は、2018年の利上げペースだろう。FRBは年3回を見込んでいるが、先だって発表された第3四半期国内総生産(GDP)改定値が前年比+3.3%と速報値の+3.0%から上方修正されたことから、一部では年4回の利上げを見込む向きが出ていた。

しかし、週末8日に発表された11月米雇用統計によると、非農業部門雇用者数は22.8万人増と堅調な内容となったが、平均賃金の伸びが予想の0.3%増を下回り0.2%増に留まったことから、年4回の利上げは困難だろうとの見方が強まった。

イエレンFRB議長は足もとでインフレ低下に懸念を示しているが、定例記者会見でどのようは発言をするか注目される。また、声明文で景気やインフレへの認識にどのような変化があり、FOMCメンバーの来年の金利見通し(ドット・プロット)がどのように変化するか注目される。

過去のパターンを見ると、2015年12月、2016年12月はいずれも利上げ後に金が上昇に転じている。果たして、2017年も過去のパターンを踏襲するかどうか注目される。

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*今週の予想レンジ:4450~4550円

*金ETF「SPDRゴールド・トラスト」の金保有高は、8月7日に年初来最小量786.87トンとなったが、8月中旬から増加に転じ、12月12日時点では842.81トンとなった。NYダウが史上最高値を更新する中、安全資産である金は買いが細り、850トン台を下回る状態が続いている。年初来最大量の867.00トン(6月8日)を更新するには、時間がかかるかもしれない。ただ、地政学的リスクや政治的不透明感から、安値では買いが入り、減少にもやや歯止めがかかってきたようだ。季節要因的にも、これからクリスマスに向けて現物需要が増える可能性がある。


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【 東京金は、レンジの下限に接近】
*先週のNY金は下落した。北朝鮮が弾道ミサイル1発を発射したとの報を受けて、地政学的リスクへの警戒感が一時的に再燃し、瞬間1300ドルをつけた場面もあった。しかし、良好な米経済指標と、法人税減税法案が上院で通過するとの見込みが高まったことから、ドルが買われ、金は売りが優勢となった。7~9月期の米実質国内総生産(GDP)改定値は季節調整済み年率換算で前期比3.3%増と3年ぶりの大きさとなった。米連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長に指名されたパウエルFRB理事による指名承認のための上院公聴会では、緩やかな利上げの継続と金融規制緩和に取り組む方針を明らかにした。米共和党のマケイン上院議員が、修正協議中の税制改革法案について支持を表明したことで、上院での法案可決の見通しが高まった。可決のために造反者を2人以下に抑える必要があるが、重鎮のマケイン氏が支持に回ったことで可決の可能性が高まったと受け止められた。NY金は上値の重い展開となり、上昇トレンドラインに接近してきた。ここでサポートされるか、このサポートを割り込むかのポイントに来ており、来週のFOMCの結果を受けてどう動くのか、注意したいところ。

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*CFTC建玉11月28日時点:ファンドの金買い越しは22万4417枚(前週比+2万2590枚)と増加。総取組高は50万3810枚と前週比2万7802枚の減少。

*週明け4日のNY金は反落。米上院(定数100)は2日、法人税減税を柱とする税制改革法案を賛成51、反対49で可決した。為替市場ではドル買い・ユーロ売りが優勢となり、ドル建て金は割高感から売りが優勢となった。上下両院でそれぞれ可決された税制改革法案は今後、内容を一本化した上で議会通過を図る必要があるが、年内の改革実現に向けて前進しており、株式などリスク資産への投資意欲が一段と高まっているため、安全資産である金からは投資資金が流出している。

また、12、13日に開催されるFOMCでは、利上げが決定される見込み。これ自体、相場にはほぼ織り込まれているが、次期FRB議長となるパウエル氏は、イエレン議長の政策を踏襲して、金融引き締め策の継続を言明した。インフレ率の低迷が懸念されてはいるが、金融当局のタカ派的発言は金相場の上値を抑えよう。東京金は、一時4600円を割り込む場面もあり、地合いが弱くなっているようだ。上昇トレンドラインに接近しており、13日の利上げ決定で、サポートされて反発するか、サポートを割り込むのか、重要な分岐点に来ていると言えよう。

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*今週の予想レンジ:4560~4660円

*金ETF「SPDRゴールド・トラスト」の金保有高は、8月7日に年初来最小量786.87トンとなったが、8月中旬から増加に転じ、12月4日時点では846.93トンとなった。NYダウが史上最高値を更新する中、安全資産である金は買いが細り、850トン台を下回る状態が続いている。年初来最大量の867.00トン(6月8日)を更新するには、時間がかかるかもしれない。ただ、地政学的リスクや政治的不透明感から、安値では買いが入り、減少にもやや歯止めがかかってきたようだ。季節要因的にも、これからクリスマスに向けて現物需要が増える可能性があり、金ETFは増加し始めているようだ。


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【 東京金は、レンジ相場が続きそう】
*先週のNY金は、感謝祭休暇を控えて手仕舞い売りが優勢となった。一方、サポート要因が複数あり、下げ幅は限定的だった。

トランプ大統領が北朝鮮をテロ支援国家に再指定したことを受けて朝鮮半島情勢が再び緊張するとの見方が強まった。ドイツのメルケル首相が模索してきた連立交渉の決裂により同国の政局不透明感が広がった。

22日に公表された10月31日、11月1日開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、12月の追加利上げはほぼ確実視されていることが明らかになったものの、インフレに関しては一時的かどうか慎重に見極める必要があるとの認識が示されたことから、来年の利上げペースが緩やかにとどまるとの観測が台頭した。こうした要因からドルが売られ、金は押し上げられた。また、史上最高値を更新し続けている株価が下落に転じる懸念や、米長期金利が切り下がっていることも金買い要因となった。

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*CFTC建玉11月21日時点:ファンドの金買い越しは20万1827枚(前週比+6743枚)と増加。総取組高は53万1612枚と前週比1442枚の減少。

*週明け27日のNY金はドル安を受けて1290ドル台に反発した。ただ、ドル円が111円台と円高基調で推移しているため、東京金の上げ幅は小さい。レンジ相場の下限に達していることや、昨年10月11日を起点とする上昇トレンドラインに接近しているため、テクニカル的には反発が期待されるところ。

来月の米連邦公開市場委員会(FOMC)では利上げが行われる見込みで、相場にはほぼ織り込まれているため、利上げによって金相場が反落する可能性は低いだろう。むしろ、2015年12月、2016年12月のFOMCで利上げが決定された後に「ドル安・NY金高」となっている展開を思い起こせば、来月もこのパターンが繰り返されると予想する。

今週は、イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の後任となるパウエルFRB理事の上院での公聴会がある。ハト派と見られているが、現在の路線を引き継ぐ旨を述べると見られている。市場は、来年の利上げペースがFRBの想定通りに年3回になるのか、それとも緩やかになるのかに注目している。今後のインフレ率と雇用情勢次第だが、来月のFOMC声明で、その手がかりを探ることになろう。

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*今週の予想レンジ:4580~4680円

*金ETF「SPDRゴールド・トラスト」の金保有高は、8月7日に年初来最小量786.87トンとなったが、8月中旬から増加に転じ、11月20日時点では842.21トンとなった。NYダウが史上最高値を更新する中、安全資産である金は買いが細り、850トン台を下回る状態が続いている。年初来最大量の867.00トン(6月8日)を更新するには、時間がかかるかもしれない。ただ、地政学的リスクや政治的不透明感から、安値では買いが入り、減少にもやや歯止めがかかってきたようだ。季節要因的にも、これからクリスマスに向けて現物需要が増える可能性があり、金ETFは増加していく可能性はある。

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