テクニカルマイスター

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カテゴリ: 白金

【プラチナは堅調、900ドル台で推移】
*先週のNYプラチナ(4月限)は、米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ見通しを背景にNY金が2200ドルまで上昇した地合いに連れて、総じて900ドル台で堅調に推移した。

*今週は、12日に発表された2月米消費者物価指数(CPI)が予想外に強かったことから、FRBによる6月会合での利下げ見通しがやや後退し、上値が重くなった。来週19,20日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、今後の金融政策を占うことになろう。上値は限定的だが、供給不足から900ドルは割安感から買われよう。当面、890~940ドルのレンジで推移しよう。

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*プラチナの国際調査機関英ワールド・プラチナ・インベストメント・カウンシル(WPIC)は3月6日、2024年の世界需給が2年連続で供給不足になるとの見通しを示した。米金利の高止まりで価格上昇が鈍く、生産の減少を見込む。需要は自動車向けが堅調に推移するとみられるものの、それ以外の工業用途が振るわない見込み。WPICによると、24年の世界需給は41.8万トロイオンス(約13トン)の供給不足になる見通し。87.8万トロイオンス(約27トン)の供給不足だった23年に比べ、不足幅はほぼ半分に縮小する。

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※上記ロゴのチャートの著作権は、ミンカブ・ジ・インフォノイドに帰属しており、無断で使用(転用・複製等)することを禁じます。 提供している情報の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。 また、これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、ミンカブ・ジ・インフォノイドは一切の責任を負いません。

【プラチナの900ドル割れは長続きしないだろう】
*先週のNYプラチナ(4月限)は、米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ見通しが後退したため、節目の900ドルを割り込む場面もあったが、週の終値は900ドルに上昇して引けた。21日に公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(1月30~31日開催分)によると、参加者の大半が性急な利下げを行うリスクに警戒感を表明していた。ウォラーFRB理事は22日の講演で、「利下げ開始を急ぐことはない」と述べた。2月に入って発表された1月の経済指標は物価、雇用に関する統計がいずれも強く、FRBの利下げ見通しは後ずれしており、ドル建てプラチナ相場の重石になった。

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*週明け26日は3日ぶりに反落し、900ドルを下回った。前週末比28.50ドル(3.13%)安の1オンス=881.10ドル。米長期金利が上昇し、金利を生まない資産である白金族は売りが優勢となった。市場は、29日に発表される1月米個人消費支出(PCE)物価指数に注目している。

*プラチナ最大の生産国である南アフリカの通貨ランドが下落していることもプラチナ価格下落の要因だろう。南アフリカでは5月29日に総選挙が予定されているが、30年間政権に居続けている与党アフリカ民族会議が過半数割れに陥る可能性が高まっているため、ランドの上値は重くなっている。

*ただ、プラチナは2年連続の供給不足状態にあるため、需給面から900ドルを下回る水準は売られ過ぎと言えよう。当面の間、880~950ドルのレンジで推移しよう。

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【プラチナは1000ドル目指すか】
*3連休明け20日のNYプラチナは続伸。前営業日(16日)比0.80ドル(0.09%)高の1オンス=914.30ドル。約3週間ぶりの高値水準。南アフリカの白金生産大手アングロ・アメリカン・プラチナムが今月、2025年と26年の白金およびパラジウムの生産がともにはほぼ横ばいになるとの予想を示したことで買いが強まったようだ。また、最大の消費国である中国が金利を引き下げたことも景気のテコ入れになるとして好感されたようだ。

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*パラジウムとプラチナの価格差は22年に1800ドルを超えてため、自動車会社は触媒需要をパラジウムから安価なプラチナに切り替える動きを強めた。自動車生産は長期のサイクルで運用しており、安易に再切替え(プラチナからパラジウムへ)する公算は小さいという。今後も継続的にプラチナ需要が続くことが想定される。2年連続の供給不足もあって、NYプラチナ相場は、いずれ1000ドル台に上昇しよう。当面の間、880~950ドルのレンジで推移しよう。

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【プラチナは上値の重い可能性】
*先週のNYプラチナ(4月限)は、米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ見通しが大幅に後退したことから下落した。ただ、2年連続の供給不足を背景に900ドルを下回った場面では買い戻された。

*米連邦準備制度理事会(FRB)は31日の連邦公開市場委員会(FOMC)で、市場予想通り政策金利を据え置いたが、経済見通しは不透明だとして、利下げを急がない姿勢を改めて強調した。パウエル議長は記者会見で、3月の利下げ観測に関しては可能性が低いとの認識を示した。2日に発表された1月米雇用統計では、景気動向を敏感に反映する非農業部門就業者数が前月比35.3万人増加と伸びは昨年12月の33.3万人増から拡大し、市場予想の18万人増も大きく上回った。インフレに関連する平均時給も上昇し、米労働市場の堅調さとインフレ懸念から3月の利下げ期待が大きく後退した。このため、米金利が上昇し、ドルが買われ、ドル建てプラチナは割高感が強まって上値を抑えられた。

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*プラチナ最大の生産国である南アフリカでは、依然として電力不足による経済への影響が懸念されることから、通貨ランドが安値圏で推移していることもプラチナ相場には重石になっているだろう。

*プラチナ相場は900ドル割れの水準では実需買いが入りやすいが、今週末から来週は最大の消費国である中国が春節休暇に入るため、サポート要因に乏しくなるかもしれない。そのため、一時的に下振れする可能性もありそうだ。NYプラチナ相場の予想レンジは、880~980ドル。

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【プラチナは底堅く推移か】
*30、31日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)では、政策金利は据え置きが予想されている。3月会合での利下げ見通しも5割を下回り、利下げは5月にずれ込むとの予想が有力。ただ、利下げはいつになるかが焦点だが、いずれは利下げとの見方が強まるため、ドル建て貴金属には支援要因となろう。

*プラチナ最大の消費国である中国経済が低迷しているため投資需要が鈍かった。しかし、国際通貨基金(IMF)は、今年の中国の成長率予想を引き上げた。中国経済が持ち直しとなれば、プラチナ相場には先高期待が高まるだろう。IMFは30日公表した世界経済見通しで、2024年の世界成長率予想を3.1%とし、昨年10月の2.9%から引き上げた。中国の成長率予想も引き上げた。中国の成長率は、24年を4.6%と予想し、昨年10月の予想から0.4%ポイント引き上げた。25年の予想は4.1%。上方修正の要因として、当局による大規模な財政支援、不動産セクターに起因する減速が予想ほど深刻ではなかったことを挙げた。 

*以上の状況から見ると、供給不足を背景に900ドル割れの水準では実需の買いが入りやすいが、1000ドルを超えて上昇していくには、FRBによる利下げ見通しが明確になり、中国の景気動向に明るさが見えてくる頃だろう。

NYプラチナ相場は、当面の間、900~1000ドルのレンジで推移しよう。

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【プラチナは2年連続で供給不足だが上値は限定的か】
*ワールド・プラチナ・インベストメント・カウンシル(WPIC)によると、2023年のプラチナの需給は過去最大の33トンの供給不足になると予想された。また、WPICは2024年の需給も11トンの供給不足になるとの見通しを示した。自動車向けの需要拡大に、南アフリカなど主産地の供給が追いつかないという。不足幅は昨年の33トンに比べ縮小する見込みだが、2年連続の供給不足になる見通し。

*UBSはプラチナが2024年に30万オンス(およそ9.4トン)の供給不足となると予想している。自動車エンジンの排ガス触媒に使用されるパラジウムの代替としての白金の需要が高まっていることが背景。

*ノリリスクニッケル(ロシアの非鉄金属生産企業)は、2023年のプラチナは供給不⾜になると予想した。⾃動⾞産業と⼯業の需要が伸びて、リサイクル供給が減ったため、主に南アフリカの⽣産会社が電⼒不⾜の中でも鉱⼭⽣産を増やしたが、⼗分ではなかったという。リサイクル供給が減るために需給バランス均衡するとしていたが、⼀転して12.4トンの供給不⾜になるとした。2024年も、昨年とほぼ変わらない9.3トンの供給不⾜になると予想した。

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*昨年6月以降のNY白金(4月限)の動きを見ると、およそ850~1050ドルのレンジに収まっている。同期間のOSEプラチナに関しては、およそ4100~4500円のレンジで推移している。プラチナは各社が一様に供給不足を予想しているものの上値は限定的だった。

*これは米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ見通しに不透明感が強まり、利下げ見通しも後ずれしたことが要因だろう。プラチナ相場は供給不足で下値はサポートされようが、上昇を強めるのは、FRBによる利下げ見通しが明確になってからだろう。当分は、現行のレンジから大きく離れることはなさそうだ。

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【プラチナは戻り売りが優勢か】
*NY白金(4月限)は上値が重い。昨年末に1000ドルの大台を超えたものの、年明け以降は一貫して売られている。米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ見通しが不透明な事と最大の消費国である中国の景気が低迷していることが要因だろう。また、8日にパラジウムが昨年12月13日以来、約1カ月ぶりに心理的な節目の1000ドルを割り込んで、白金が連れ安となっている面もあろう。

*昨年12月米雇用統計は、非農業部門就業者数の伸びが市場予想を上回り、米労働市場の底堅さが再確認されたことをきっかけに、FRBが3月にも利下げに踏み切るとの見方が弱まった。

*11日に発表された2023年12月消費者物価指数(CPI)は、前年同月比3.4%上昇と、伸び率は4カ月ぶりに加速した上、市場予想も上回った。これを受けて、FRBが利下げを先送りするとの観測が広がり、ドル建て貴金属は割高感から売りが優勢となった。

*12日に発表された昨年12月卸売物価指数(PPI)は前月比0.1%低下と、市場予想(0.1%上昇)を下回った。前年同月比でも1.0%上昇と、予想(1.3%上昇)を下回った。これを受け、前日のCPIで根強いインフレ圧力が示されたことで後退していた米早期利下げ期待が再び広がり、プラチナは920ドル台に上昇して週を終えた。

*しかし、3連休明けの16日は904.4ドルまで売られて引けた。「ハト派」と目されていたFRBのウォラー理事はこの日、インフレ鈍化基調を踏まえれば、年内の利下げは可能との見方を示す一方、堅調な景気や雇用情勢、インフレ率の緩やかな低下を理由に「過去ほど速やかに利下げを行う理由はない」などと発言し、市場が期待している年数回の利下げを牽制した。この「タカ派」的な発言を受けて、利下げ開始の時期が遅れるほか、回数も市場の想定より少なくなる可能性があるとの見方が強まり、米金利が上昇し、外国為替市場でドルが強含んだことから、ドル建てプラチナは売りに押された。

また、この日、パラジウムが938.10ドルと2018年8月下旬以来約5年5カ月ぶりの安値を付けたことも、同じ白金族のプラチナには嫌気されたようだ。

中国の国家統計局は17日、去年1年間のGDP伸び率が前年比で+5.2%だったと発表した。ただ、不動産投資では、前年比-9.6%と依然低い水準で、先行き不透明感は強いまま。中国当局は、中国経済を悲観する国内外の声を払拭しようとしているが、内外の見る目は厳しい。

こうした状況から、プラチナ相場は戻り売りが優勢となりそうだ。ただ、2年連続の供給不足から900ドルを割り込む水準は実需買いにサポートされよう。

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【プラチナは供給不足を背景に堅調か】
*今週は、11日の12月米消費者物価指数(CPI)と12日の卸売物価指数(PPI)の結果次第の展開になりそうだ。インフレ率が予想より下落した場合、3月利下げの見通しが強まり、プラチナ相場を押し上げることになろう。逆に、予想より上昇した場合、雇用統計も良好だったことから、3月の利下げは見送られる可能性が強まり、プラチナ相場には弱材料となろう。

CFTC建て玉明細によると、ファンドのネット買いポジションは2.9万枚と昨年の4月下旬以来の高水準となっている。「買われ過ぎ感」がやや強い状態にあるようで、上昇した場合、上値は売りに重くなりそうだ。NYプラチナの予想レンジは、900~1000ドル。OSEプラチナは、為替が円安に推移していることもあり、底堅く推移しそうだ。予想レンジは、4200~4500円。


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*2024年のプラチナ相場は、2年連続の供給不足の中、米連邦準備制度理事会(FRB)による政策転換の動向に影響される展開になろう。FRBが年内に利下げに転じる可能性は高く、ドル建て貴金属全般がサポートされる状況にある。そこへ供給不足が意識される事になれば、1000ドル台に上昇し、上値を目指す可能性が高まるだろう。

*ワールド・プラチナ・インベストメント・カウンシル(WPIC)が昨年11月に発表したリポートで、2024年の白金の世界需給は11トンの供給不足になるとの見通しを示した。供給不足は23年に続き2年連続。自動車向けの需要拡大に、南アフリカなど主産地の供給が追いつかないとみる。不足幅は23年の33トンに比べ縮小する見込み。


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【プラチナは1000ドル越え】
NYプラチナは27日に1002.10ドルと、6月上旬以来約7カ月ぶりに1000ドルの大台を回復して引けた。

11月米個人消費支出(PCE)物価指数が前年同月比2.6%上昇し、2021年2月以来2年9カ月ぶりの低い伸びとなったことを受け、米連邦準備制度理事会(FRB)が来春にも利下げに動くとの観測が拡がり、ドルが下落したため、ドル建てプラチナの割安感が強まった。


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2023年のプラチナの需給は過去最大の33トンの供給不足と予測されていたが、最大の消費国である中国の景気低迷と米金利上昇やドル高が重石となって、900ドルを下回る場面もあった。

ファンドが売り越しに転じた時もあったが、やはり供給不足の元ではショートにも限界があり、すぐに買い越しに転じている。来年も11トン程度の供給不足が予想されており、FRBによる利下げが実現する可能性が高いこといから、1000ドル台で値を固めて一段の上昇が期待されそうだ。

テクニカル的には50ドルづつ上にポイントがあることがわかる。1050ドル、1100ドルに達するのはそう遠くないかもしれない。

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【プラチナは上値試しへ】
*米連邦準備制度理事会(FRB)は13日の連邦公開市場委員会(FOMC)で3会合連続で政策金利の据え置きを決定。最新の金利見通しでは来年の利下げ回数想定は前回予想の2回から3回に拡大された。パウエルFRB議長は会合後の会見で、「利下げ開始が視野に入っている」と明言。これを受けて早期利下げ観測が一段と強まり、米金利低下、ドル安が進み、NYプラチナは割安感が強まり、上値抵抗線と見られていた950ドルをブレイクした。

*先週末から、FRB当局者の「タカ派」発言が相次ぎ、市場の早期の利下げ観測を牽制した。ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は利下げについて推測するのは「時期尚早」と指摘し、アトランタ地区連銀のボスティック総裁は、市場の利下げ時期から後ずれする可能性を示唆した。シカゴ連銀のグールズビー総裁もインフレとの闘いで勝利を宣言するのは時期尚早と発言。アトランタ地区連銀のボスティック総裁はFRBの利下げ実施に「緊急性」はないと述べた。しかし、市場の利下げ観測に大きな変化はなく、CMEのFEDWATCHによると、FRBが3月までに少なくとも0.25%利下げする確率は約78%と予想されている。

*ワールド・プラチナ・インベストメント・カウンシル(WPIC)によると、プラチナの今年の不足は過去最大の33トンになると予想されている。需給の引き締まりにも関わらず、プラチナ相場が出遅れていたのは、最大の消費国である中国の景気低迷に加え、FRBの金融政策の不透明感に依るところが大きかったといえよう。

*しかし、FRBの利下げへの道筋が明確になってきたことで、来年は需給逼迫を反映した相場展開が予想される。CFTCの建玉を見ると、ファンドの売り越しは一時的に過ぎず、買い越しに転じている。供給不足は来年も続く見込みで、南アフリカなど主産地の供給が追いつかないとの観測から、不足幅は11トンになる見込み。NYプラチナは今後、1000ドルの大台を目指していく可能性が高いだろう。

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