テクニカルマイスター

商品、為替、株式相場を,ファンダメンタルズとテクニカルから思いつくままに分析。

カテゴリ: 外電

3月29日(水)
【3月28日の海外相場および市況】
ny0329

*29日のNY金は小幅続落。ドルが対ユーロで反発したため、ドル建て金に割高感が強まった。シカゴ連銀のエバンズ総裁が、年内1~2回の追加利上げを支持すると語ったのを受け、ドルは続伸している。一方、トランプ政権による経済政策の実現性に懐疑的な見方が浮上している上、フランス大統領選の行方など不安材料も多く、下値は堅かった。英国のメイ首相は29日に欧州連合(EU)からの離脱を正式にEU側に通告したが、相場の反応は限られた。NY白金はドル高を受けて続落。

*29日のNY原油は続伸し、3週間ぶりに49ドル台に乗せた。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間在庫統計によると、24日までの1週間に国内の原油在庫は90万バレル増加。2週連続の積み増しとなったものの、市場予想(140万バレル増)を下回ったほか、石油製品もガソリンが370万バレル減(市場予想は190万バレル減)、ディスティレート(留出油)が250万バレル減(同120万バレル減)と、予想の約2倍に当たる規模の在庫取り崩しとなった。EIAの発表を受け、相場は48ドル台半ば近辺から一気に49ドルを突破した。また、リビア西部での油田封鎖に伴う供給混乱や、石油輸出国機構(OPEC)主導による協調減産の延長見通しも支援要因となった。

*29日のシカゴトウモロコシは小幅続伸。31日の作付け意向面積報告では、米国のトウモロコシ作付面積は前年を下回る一方、3月1日時点の在庫は前年同時点実績を上回ると見込まれている。シカゴ大豆は小反落。31日の作付け意向面積報告では、米国の大豆作付面積は前年比で大幅に増加すると見込まれている。

*29日のNY外国為替市場では、米長期金利の低下などを背景にドルを売る動きが先行したが、その後は買い戻され、ドル円は111円近辺で引けた。米ボストン連銀のローゼングレン総裁が同日の講演で「今年計4回の利上げが、緩やかな引き上げに相当する」と発言。また、サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁が講演で「今年の利上げ回数が計3回超になることを排除しない」と明言した。これらの発言を受けて、米連邦準備制度理事会(FRB)による追加利上げペースの加速観測が強まった。また、欧州中央銀行(ECB)が4月の定例理事会で金融引き締めに向けた政策メッセージを新たに変更することに慎重になっているとのロイター通信の報道もドルの買い戻しを後押しした。

*29日のNYダウは反落。この日は、主要な経済指標の発表がなく、手掛かり材料に乏しい中、利益確定売りに押された。トランプ政権は先週末24日に米医療保険制度改革(オバマケア)見直しの撤回に追い込まれたが、トランプ大統領がオバマケア見直しに固執せずに、速やかに法人税減税など税制改革に着手する方針を示したことで、政権が掲げた景気刺激策への期待が消えたわけでもにあため、下値は限定的だった。もっとも、税制改革の議論が大きく進展しないと、積極的な買いは入りづらいようだ。NY原油が大幅続伸し、エネルギー株に買いが入ったこともダウの下値を支えた。


【本日の主な経済指標およびイベント】
18:00 (EU) 3月経済信頼感 108.0 108.3 --
18:00 (EU) 3月消費者信頼感・確報 -5.0 -5.0 --
18:30 (南ア) 2月生産者物価指数 (前年比) +5.9% +5.6% --
21:00 (独) 3月消費者物価指数・速報 (前年比) +2.2% +1.8% --
21:30 (米) 新規失業保険申請件数 25.8万件(26.1万件) 24.7万件 --
21:30 (米) 10-12月期GDP・確報 (前期比年率) +1.9% +2.0% --
21:30 (米) 10-12月期個人消費・確報 (前期比年率) +3.0% +3.0% --
21:30 (米) 10-12月期GDPデフレーター・確報 (前期比年率) +2.0% +2.0% --
21:30 (米) 10-12月期コアPCEデフレーター・確報 (前期比年率) +1.2% +1.2% --
未定 (南ア) SARB政策金利発表 7.00% 

第109回 『おしえて陳さん』 
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3月29日(水)
【3月28日の海外相場および市況】
ny0328

*28日のNY金は、NYダウやドルの反発を受けて小安く引けた。3月の消費者景気信頼感指数が16年ぶりの高水準に達したことを受けて、市場のリスク選好意欲が高まり、金相場には弱材料となった。また、依然として年内にあと2回の利上げが見込まれていることも金利を生まない金には重石となった。NY白金はドル高を受けて4日ぶりに反落。

*28日のNY原油は反発し、48ドル台を回復して引けた。イランのザンギャネ石油相がこの日、石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟国による協調減産について、延長される可能性が高いとの見通しを示したほか、同国とロシアが減産に向けて引き続き協力することをうたった共同声明を発表した。また、リビア西部の油田2カ所が武装集団によって封鎖されたため、産油量が日量約25万2000バレル減少するとの報が伝わった。ただその後、対ユーロでドルが買い戻されると、上値を削った。引け後に発表された米石油協会(API)による24日までの1週間の国内原油在庫は、前週比190万バレル増の5億3550万バレルとなった。市場予想は140万バレル増だった。原油受け渡し拠点オクラホマ州クッシングの在庫は57万6000バレル減。ガソリン在庫は110万バレル減(市場予想は190万バレル減)、ディーゼル油とヒーティングオイルを含むディスティレート(留出油)在庫は200万バレル減(市場予想は120万バレル減)。製品在庫の減少を受けて、NY原油時間外相場は続伸し、48.55ドル前後で推移している。

*28日のシカゴトウモロコシは上伸。米農務省の主要統計発表を31日に控え、ポジション調整の動き。原油などの商品相場高も支援材料。シカゴ大豆は5日ぶりに反発。

*28日のNY外国為替市場では、良好な米経済指標の発表をきっかけにドル買い・円売りが加速し、ドル円は111円台前半に上昇した。午前には一時110円18銭まで上昇。米医療保険制度改革(オバマケア)代替法案の撤回を余儀なくされたトランプ政権の政策実行力に対する不安が拭えず、ドル売りが継続し、ドル円は一時110円18銭まで下落した。しかし、消費者景気信頼感指数が16年ぶりの高水準に達していたことが判明すると流れは反転し、NYダウの反発に連れてドル円の上昇が加速した。この日は、米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長をはじめ複数のFRB高官らが講演を行った。フィッシャー副議長がCNBCテレビに出演し、年内残り2回の利上げの想定は「適切だ」と発言したことなどもドル買いを後押ししたようだ。

*28日のNYダウは9日ぶりに反発。3月の消費者景気信頼感指数が2000年12月以来の高水準となり、消費者マインドの高まりを好感した買いが入った。また、トランプ大統領が環境規制の緩和を促す大統領令に署名したことを受けてエネルギー株にも買いが集まった。


【本日の主な経済指標およびイベント】
17:30 (英) 2月消費者信用残高 +14億GBP +13億GBP --
23:00 (米) 2月中古住宅販売保留件数指数 (前月比)

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3月28日(火)
【3月27日の海外相場および市況】
ny0327

*週明け27日のNY金は、ドル安・ユーロ高を受けて割安感が強まり続伸した。目先の上値抵抗線である1250ドルを終値でブレイクし、2月27日(128.80ドル)以来1カ月ぶりの高値を付けた。米医療保険制度改革(オバマケア)代替法案が事実上の撤回に追い込まれたことを受けて、トランプ政権の政策運営に懐疑的な見方が広がり、世界的な株安となったことから、安全資産である金が買われた。また、為替市場でドル安・ユーロ高が進行したこともドル建て金の押し上げ材料となり、一時1261.0ドルまで上昇した。NY白金はドル安を受けて3日続伸。

*週明け27日のNY原油は反落。石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟国の協調減産の実施状況を点検する閣僚級監視委員会は26日、協調減産期間の延長の是非を検討することで合意した。声明原案では「半年延長を勧告する」としていたが、ロシアがこれに賛同しなかったとみられ、最終的に声明内容が修正されたようだ。ノバク石油相は同日、減産を延長すべきかどうかについて言及するのは時期尚早と表明した。OPEC主導による協調減産延長の可能性に懐疑的な見方が広がったことから、売利材料となった。ただ、この日は為替市場でドルが対ユーロで軟調に推移し、ドル建て原油に割安感が生じたことから、下げ幅を圧縮した。一部では、米原油在庫は過去最高水準だが、米国の原油以外の在庫と米国外の在庫は前年同期比で減少しており、石油市場のリバランスは進みつつあると述べ、減産延長は必要ないかもしれないと指摘している。

*週明け27日のシカゴトウモロコシは横ばい。一時2カ月半ぶりの安値をつけた。シカゴ大豆は作付面積拡大の観測から続落し、5カ月ぶりの安値をつけた。

*週明け27日のNY外国為替市場では、トランプ政権の政策運営に対する不透明感から、円買い・ドル売り地合いが継続し、ドル円は110円台で推移した。この日は主要な米経済指標の発表がなく新規材料が不足する中、じりじりとドルが買い戻されたが、ドルの上値は重かった。一方、ユーロはドイツのザールランド州議会選挙でメルケル首相率いる与党が勝利したことを受けた安心感から買われ、対ドルでは一時昨年11月中旬以来約4カ月半ぶりの高値を付けた。

*週明け27日のNYダウは8日続落。トランプ政権は先週末24日、米医療保険制度改革(オバマケア)見直しの事実上の撤
回に追い込まれ、政権の実行力に対する不安への高まりから、この日は世界的にリスク回避姿勢が強まった。アジア・欧州株安の流れを受け、NYダウは一時180ドルを超える下げ幅を記録した。オバマケア代替法案は、トランプ政権にとって初めての重要立法だったが、与党・共和党の意見を集約できずに分裂が表面化。市場が期待する法人税減税など税制改革や大規模インフラ投資をめぐっても、財政規律を重視する共和党内に異論が多いため、その実現性への不安が高まっている。


【本日の主な経済指標およびイベント】
21:30 (米) 2月卸売在庫 (前月比) -0.2% +0.2% --
22:00 (米) 1月S&P/ケースシラー住宅価格指数 (前年比) +5.58% +5.60% --
23:00 (米) 3月消費者信頼感指数 114.8 114.0 --
23:00 (米) 3月リッチモンド連銀製造業指数 17 15

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3月27日(月)
【3月24日の海外相場および市況】
ny0324

*週末24日のNY金は小反発。米医療保険制度改革(オバマケア)代替法案の採決待ちで様子見気分が広がる中、買われた。米大統領報道官はこの日、下院が前日に延期したオバマケア見直し法案の採決を予定していると発表したが、仮に下院を通過したとしても、与野党の勢力が拮抗する上院で可決される必要があり、容易には進まないとの警戒感が残った。同法案が成立しないと、トランプ政権が掲げる大型景気対策も暗礁に乗り上げかねないとの懸念も強く、安全資産の金は買われた。一方、ドル安と債券利回りの低下、株安が進んだ。CFTC建玉3月21日時点:ファンドの金買い越しは11万6252枚(前週比+1万0214枚)と増加。総取組高は44万6880枚と前週比2万0710枚の増加。

*週末24日のNY白金はドル安を受けて続伸。CFTC建玉3月21日時点:ファンドの白金買い越しは2万8955枚(前週比-1220枚)と減少。総取組高は6万7455枚と前週比1416枚の増加。

*週末24日のNY原油は5日ぶりに反発。米国内での増産が米石油輸出国連合(OPEC)の協調減産効果を相殺するのではないかとの懸念などを背景に売りが継続してきたが、この日は、4日続落の後を受けて安値拾いの買いが入ったほか、為替市場でドル安・ユーロ高が進行したことを背景に割安感による買いも入った。25、26日にはOPEC加盟・非加盟国による協調減産の実施状況を点検する監視委員会がクウェートで会合を開く予定で、市場の注目は6月末までの協調減産の期限を延長するかどうかに集まっている。CFTC建玉3月21日時点:ファンドの原油買い越しは41万8517枚(前週比-1万5283枚)と減少。総取組高は219万4206枚と前週比4万6055枚の減少。

*週末24日のシカゴトウモロコシは5日続落。昨年の豊作を受けた大量の在庫水準や、米国産への輸出需要の鈍化に圧迫された。作付け開始時に、米中西部で土壌水分が十分な水準になるとの見通しも弱材料。CFTC建玉3月21日時点:ファンドのトウモロコシ買い越しは6万3946枚(前週比-4万9156枚)と減少。総取組高は141万7628枚と前週比4万1359枚の減少。

*週末24日のシカゴ大豆は、米国産大豆の作付け増加見通しを受けて続落。米穀物調査会社アレンデールは、米国の大豆作付面積が8882万5000エーカーで、過去最高になるとの見通しを示した。CFTC建玉3月21日時点:ファンドの大豆買い越しは7万0957枚(前週比-3万4521枚)と減少。総取組高は69万9616枚と前週比2万3602枚の増加。

*週末24日のNY外国為替市場では、米医療保険制度改革(オバマケア)代替法案をめぐる審議の行方に注目が集まる中、思惑的な売り買いが交錯し、ドル円111円台前半に下落した。2月の耐久財受注が前月比1.7%増と、市場予想を上回ったことが支援材料となり、一時は111円30銭付近まで反発したが、その後は下院本会議でのオバマケア見直し法案の採決待ちとなる中、否決への警戒感から下落に転じ、一時110円63銭の安値をつけた。しかし、トランプ大統領が同法案の撤回を要請したと伝えられると一気にドルは買い戻され、再び111円台に押し戻された。CFTC建玉3月21日時点:ファンドのドル買い・円売りは6万6987枚(前週比+4310枚)と増加。総取組高は19万1626枚と前週比1万1021枚の減少。

*週末24日のNYダウは7日続落。2月の耐久財受注額が市場予想を上回ったことが支援材料となり、一時61ドル高まで上昇したが、米下院本会議でのオバマケア見直し法案の可決に必要な票数が集まっていないとの報を受け、マイナス圏に転落。法案の採決が見送られることが分かると下げ幅を削ったが、税制改革などトランプ大統領が掲げる他の政策の実現が懸念され、売り優勢のまま引けた。

【本日の主な経済指標およびイベント】
17:00 (独) 3月Ifo景況感指数 111.0 111.1 

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3月24日(金)
【3月23日の海外相場および市況】
ny0323

*23日のNY金は、利益確定売りに押されて小反落。米医療保険制度改革法(オバマケア)の代替法案をめぐる審議の行方が警戒される中、安全資産として買われていた。最新週の新規失業保険申請件数が市場予想よりも悪かったことも強材料。しかし、2月の米新築一戸建て住宅販売件数が予想を上回る良好な内容だったことを受けて利益確定売りが優勢となった。医療保険制度改革(オバマケア)見直しに関する法案の採決を控えて様子見も強まった。オバマケアをめぐる混乱から、トランプ大統領が打ち出す減税やインフラ投資に影響を及ぼす可能性があるとの見方が金相場の下値を支えた。NY白金は3日ぶりに反発。

*23日のNY原油は、米国内の供給過剰懸念を受けて続落。米エネルギー情報局(EIA)が前日発表した最新週の原油在庫が500万バレル増と、市場予想の280万バレル増を大幅に上回っていたことから、米国内の過剰在庫が改めて意識され、石油輸出国機構(OPEC)主導の協調減産を相殺する以上の影響をもたらすとの見方から売りが優勢となった。OPECと一部の非OPEC諸国の石油相は26日、クウェートで会合を開き、減産順守について協議する。

*23日のシカゴトウモロコシは、南米の豊作見通しに圧迫されて4日続落し、2カ月半ぶりの安値を付けた。シカゴ大豆も、南米の豊作見通しを嫌気して続落。

*23日のNY外国為替市場では、米医療保険制度改革法(オバマケア)代替法案の行方に対する警戒が続き、安全資産とされる円が買われた。オバマケア代替法案は23日夜の下院本会議での採決に向け、与党・共和党内の調整が進められたものの、保守派の反対が強く難航。同法案が否決されれば、大型減税などトランプ政権の景気刺激策も停滞するとの懸念から、円買いが続き、一時110円62銭まで下落した。その後、いずれは可決されるとの見方から買い戻しが入り、111円台に押し戻された。

*23日のNYダウは6日続落。米医療保険制度改革法(オバマケア)代替法案の行方に対する警戒から売りが優勢となった。オバマケア見直し案の行方は、トランプ大統領の政権運営能力を見極める試金石として注目を集めている。否決されれば政権運営に対する信頼が損なわれ、「トランプ相場」の原動力だった大規模な税制改革や規制緩和への期待がはく落する可能性がある。


【本日の主な経済指標およびイベント】
06:45 (NZ) 2月貿易収支 -2.85億NZD(-2.57億NZD) +1.80億NZD -0.18億NZD
17:30 (独) 3月製造業PMI・速報 56.8 56.5 --
17:30 (独) 3月サービス業PMI・速報 54.4 54.5 --
18:00 (EU) 3月製造業PMI・速報 55.4 55.3 --
18:00 (EU) 3月サービス業PMI・速報 55.5 55.3 --
21:30 (米) 2月耐久財受注 (前月比) +2.0% +1.3% --
      (米) 2月耐久財受注 (前月比:除輸送用機器) 0.0% +0.6% 

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3月23日(木)
【3月22日の海外相場および市況】
ny0322

*22日のNY金は、世界的な株安などを背景に投資家のリスク回避姿勢が強まったことから買われて続伸した。ただ、1250ドル付近では高値警戒感も根強く、上値は重かった。ロンドン中心部の英国会議事堂付近でこの日、テロとみられる襲撃事件が起こり、為替市場ではユーロが対主要通貨で上げ幅をやや圧縮したものの、金相場の反応は一時的だった。トランプ大統領や共和党議会指導部は医療保険制度改革(オバマケア)の改廃法案可決に向け、十分な支持を得られていないようだ。法案は23日に下院で採決される予定。法案が可決されない場合、米連邦準備制度理事会(FRB)は利上げペースに関してより慎重になる可能性があり、金には強材料になりそうだ。NY白金は続落。

*22日のNY原油は3日続落。一時47ドル割れが迫った。米エネルギー情報局(EIA)が公表した週間在庫統計は、原油在庫が500万バレル増を記録し、10週ぶりに減少に転じていた前週から一転して市場予想(280万バレル増)を上回る積み増しとなったことから、供給過剰懸念が強まった。EIAの発表直後には、一時47.01ドルと2016年11月末以来約3カ月半ぶりの安値に急落した。ただ、ガソリン在庫は280万バレル減(予想は200万バレル減)、ディスティレート(留出油)在庫は190万バレル減(同140万バレル減)と、石油製品在庫が予想を上回る取り崩しとなったため、安値からは反発した。石油輸出国機構(OPEC)の減産にもかかわらず、供給が今年に入って約5500万バレル増加しているため、OPECの減産合意の実効性を相殺する以上の弱気効果をもたらしている。米シェールオイル生産者は掘削リグ数を増やしており、3月10日までの1週間の生産量は日量約910万バレルと、昨年平均の890万バレルを上回った。

*22日のシカゴトウモロコシは、ブラジルの降雨予想を嫌気して3日続落。米国でも降雨があり、作付け期を前に中西部で土壌の水分が蓄えられるとみられている。シカゴ大豆は、米国の大規模作付け予想を嫌気して反落。

*22日のNY外国為替市場では、トランプ政権の政策運営に対する不透明感が晴れない中、安全資産である円が買われ、ドル円は一時110円74銭と、2016年11月22日以来4カ月ぶりの安値を付けた。ただ、その後ドルは買い戻され、111円台前半に戻して引けた。医療保険制度改革法(オバマケア)の見直し法案は23日に下院本会議で採決される予定だが、共和党内の一部反対で否決されるとの観測が浮上。同法案が成立しないと、大型減税など財政刺激策もまとまらないとの見方が広がった。米債券買いに伴う長期金利の低下も日米金利差の観点から円買い・ドル売り要因となった。また、2月の米中古住宅販売件数が前月比3.7%減の548万戸と、市場予想の557万戸を下回ったこともドル売り材料となった。

*22日のNYダウは小幅続落。トランプ政権が最優先で取り組む医療保険制度改革(オバマケア)の代替法案をめぐり、共和党内の調整が難航。そのため、大型減税など経済政策も停滞するとの懸念から、この日も売りが優勢となった。オバマケア代替法案は23日に米下院で採決される予定だが、共和党内の離反で否決される可能性への警戒感が強い。トランプ相場にとって、代替法案の採決は今後の相場を占う試金石となっている。法案が否決されれば、大型減税や巨額インフラ投資、規制緩和に対する市場の期待がはく落し、相場が調整局面に入る可能性もある。


【本日の主な経済指標およびイベント】
18:30 (英) 2月小売売上高 (自動車燃料含む:前月比) -0.3% +0.4% --
21:30 (米) 新規失業保険申請件数 24.1万件 24.0万件 --
23:00 (米) 2月新築住宅販売件数 55.5万件 56.4万件 --
      (米) 2月新築住宅販売件数 (前月比) +3.7% +1.6% --
24:00 (EU) 3月消費者信頼感・速報 -6.2 -5.9 


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3月22日(水)
【3月21日の海外相場および市況】
ny0321

*21日のNY金は4日続伸。前日、4~5月に大統領選を控えたフランスで主要候補によるテレビ討論会が行われたが、極右政党・国民戦線(FN)のルペン党首の支持率が3位にとどまったため安堵感が広がり、為替市場ではドル売り・ユーロ買いが進行し、ドル建て金には割安感が生じた。また、トランプ大統領の政権運営をめぐる不透明感などを背景に米国株が大幅に下落し、安全資産である金に資金が流入した。NY白金は4日ぶりに反落。

*21日のNY原油は続落し、3カ月半ぶりの安値をつけた。米国内での供給過剰に対する懸念を背景に下げ幅が拡大した。市場は米石油協会(API)と米エネルギー情報局(EIA)がそれぞれ発表する在庫週報に注目しているが、ロイター通信の調査によると、最新週の原油在庫は前週比260万バレルの積み増しが見込まれている。OPEC加盟国は減産合意期限が切れる6月以降も減産を延長する方向で検討しつつあるとみられるが、ロシアなどのOPEC非加盟国が協調減産の延長に協力するかどうか依然不透明であるため、市場の反応は限定的だった。

*21日のシカゴトウモロコシは続落。ブラジルでの降雨予報から、収穫増見通しが連想された。シカゴ大豆は小反発。

*21日のNY外国為替市場では、トランプ大統領の政策運営をめぐる不透明感を背景にドルが売られ、ドル円は一時111円55銭と、2016年11月28日以来約4カ月ぶりの安値を付けた。前日行われたフランス大統領選の主要候補らによる討論会で、極右政党・国民戦線(FN)のルペン党首の支持率が3位にとどまったとの世論調査を受けた安堵感から、この日はユーロが対ドルで急伸し、ドルは対円でも売られた。米国の利上げペースが緩やかになるとの見通しに加え、トランプ政権が医療保険制度改革(オバマケア)の見直しに手間取り、大型減税など財政刺激策の実行が遅れるとの見方が強まったことも、ドル売り要因となった。

*21日のNYダウは、トランプ大統領の政策運営への懸念からリスク回避の流れが強まり、大幅続落した。医療保険制度改革(オバマケア)見直し法案をめぐり共和党内が分裂していることを受け、税制改革などトランプ氏が掲げる他の政策も停滞するとの懸念が拡大。これまで相場を押し上げていた期待が剥落し、下げ幅が拡大した。リスク回避からで安全資産である債券が買われ、金利が低下したため、金融株んぼ売りが強まった。


【本日の主な経済指標およびイベント】
08:50 (日) 2月貿易収支 -1兆869億円(-1兆876億円) +8072億円 --
08:50 (日) 日銀・金融政策決定会合議事要旨(1月30-31日開催分)
17:00 (南ア) 2月消費者物価指数 (前年比) +6.6% +6.3% --
17:00 (南ア) 10-12月期経常収支 (対GDP比) -4.1% -3.2% --
22:00 (米) 1月住宅価格指数 (前月比) +0.4% +0.4% --
23:00 (米) 2月中古住宅販売件数 569万件 555万件 --
   (米) 2月中古住宅販売件数 (前月比) +3.3% -2.5% --
29:00 (NZ) RBNZオフィシャル・キャッシュレート 1.75% 


第108回 『おしえて陳さん』 
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3月21日(火)
【3月20日の海外相場および市況】
ny0320

*週明け20日のNY金は3日続伸。終値は3月1日(1250.00ドル)以来約3週間ぶりの高値を付けた。20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議における米政権の保護主義的なスタンスを受けたドル安を受けて、金が買われた。NY白金はドル安を受けて3日続伸。

*週明け20日のNY原油は反落。石油サービス会社ベーカー・ヒューズが前週末に発表した米国内の石油掘削リグ稼働数
は前週比14基増の631基と、2015年9月以来の高水準となった。米国内のシェールオイル生産が引き続き拡大していることが明らかになったことなどから、石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟国による協調減産効果が薄れるのではないかとの不安が再燃し、売りが優勢となった。OPEC加盟国が減産合意期限が切れる6月以降も減産を延長する方向で検討中との報道があったが、反発は一時的だった。

*週明け20日のシカゴトウモロコシは、小麦安に圧迫されて5日ぶりに反落。シカゴ大豆は続落。南米産の豊作予想や、今後数週間で米国産への輸出需要が弱まるとの懸念が圧迫材料。

*週明け20日のNY外国為替市場では、米長期金利の低下などを背景にドルが売られ、ドル円は112円台半ばに下落した。20カ国・地域(G20)財務省・中央銀行総裁会議は18日に共同声明を採択して閉幕したが、声明から「保護主義に対抗する」という文言が削除された。「米国第一」を掲げるトランプ政権の意向が強く働いた形で、保護主義政策が世界的に広がるのではないかとの懸念が浮上した。さらに、エバンズ・シカゴ連銀総裁の発言や長期金利の低下なども受けて、円がじりじりと買われる展開となった。エバンス総裁はこの日、テレビ番組で、今年計3回の利上げは可能だと強調し、「計4回もあり得る」と述べたが、物価が想定以上に上昇すればという条件を付けた。またその後、米連邦準備制度理事会(FRB)が追加利上げに動くかどうかの判断を下すためには少なくとも6月の会合まで待つ公算が大きいとの見通しを明らかにしたが、FRBによる年内の利上げペースは想定ほど加速しないとの観測が広がり、円買い・ドル売りが優勢となった。今週はFRBのイエレン議長ら複数の高官が講演を控えており、市場は利上げペースをめぐる新たな手掛かりを期待している。

*週明け20日のNYダウは3日続落。この日は主要な米経済指標の発表がなく、やや売りが優勢となった。20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が18日採択した共同声明で、米国に配慮する形で「保護主義に対抗する」との文言が削除されたことも、影響をめぐり投資家の警戒感を高めた。


【本日の主な経済指標およびイベント】
09:30 (豪) RBA議事録
18:30 (英) 2月消費者物価指数 (前年比) +1.8% +2.1% --
18:30 (英) 2月小売物価指数 (前月比) -0.6% +0.8% --
      (英) 2月小売物価指数 (前年比) +2.6% +2.9% --
18:30 (英) 2月生産者物価指数 (前年比) +3.5% +3.7% --
18:30 (英) 2月財政収支 +98億GBP -28億GBP --
21:30 (米) 10-12月期経常収支 -1130億USD -1290億USD 


第108回 『おしえて陳さん』 
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3月20日(月)
【3月17日の海外相場および市況】
ny0317

*週末17日のNYは小幅続伸。15日に公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)メンバーの経済・金利見通しで年内の利上げ想定回数が3回に据え置かれたことを受け、ドル指数が約5週間ぶりの低水準となったことを受けて、この日も金には買いが入った。ただ、週末とあって利益確定の売りも出やすく、上値は重かった。CFTC建玉3月14日時点:ファンドの金買い越しは10万6038枚(前週比-2万7647枚)と減少。総取組高は42万6170枚と前週比8231枚の減少。

*週末17日のNY白金は金につれて続伸。CFTC建玉3月14日時点:ファンドの白金買い越しは3万0175枚(前週比-8452枚)と減少。総取組高は6万6039枚と前週比2161枚の減少。

*週末17日のNY原油は、ほぼ横ばい。米原油在庫が依然記録的な水準にある上、石油サービス会社ベーカー・ヒューズがこの日発表した同日までの1週間の国内石油掘削リグ稼働数が前週比14基増になったとの報などを受け、米国内での生産拡大が石油輸出国機構(OPEC)主導の協調減産効果を相殺するのではないかとの懸念が強まったことは、上値を抑えたようだ。

サウジアラビアのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相は前日、原油在庫水準が平均を上回る状況が続く場合、OPECによる協調減産を延長する可能性があるとの見解を示していたが、市場の反応は限定的だった。石油輸出国機構(OPEC)主導の協調減産に加わった非加盟11産油国の2月の減産順守率は64%と、OPECを引き続き下回った。OPEC加盟国のクウェート、ベネズエラ、アルジェリア、非加盟国のロシア、オマーンがウィーンで会合を開き、各国の削減状況を検証。OPECの順守率は106%と、14日に公表された最新月報に沿った数字が示された。またロシアは会合で、4月末までに公約通り日量30万バレルの削減を行い、協調減産の期日である6月末まで、その水準を維持すると説明した。CFTC建玉3月14日時点:ファンドの原油買い越しは43万3800枚(前週比-7万4725枚)と減少。総取組高は224万0261枚と前週比10万2729枚の増加。

*週末17日のシカゴトウモロコシは4日続伸。CFTC建玉3月14日時点:ファンドのトウモロコシ買い越しは11万2805枚(前週比-8万6085枚)と減少。総取組高は137万6269枚と前週比2862枚の減少。

*週末17日のシカゴ大豆は、ブラジル産の豊作に圧迫されて反落。CFTC建玉3月14日時点:ファンドの大豆買い越しは10万5478枚(前週比-3万7901枚)と減少。総取組高は67万6014枚と前週比550枚の減少。

*週末17のNY外国為替市場では、米長期金利の低下を背景に円買い・ドル売りが先行し、ドル円は112円台後半に下落した。米債買いに伴う米長期金利の低下を受け、日米金利差が縮小したため、円買い・ドル売り優勢となった。ミシガン大学が発表した1年先、5年先のインフレ見通しが、前月発表時から低下していたこともドル売り・円買い要因となったようだ。ただ、20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議の行方を見極めたいとの思惑も広がり、112円台後半で値幅の狭い動きとなった。CFTC建玉3月14日時点:ファンドのドル買い・円売りは7万1297枚(前週比+1万6597枚)と増加。総取組高は20万2647枚と前週比1万5335枚の減少。

*週末17日のNYダウは小幅続落。ミシガン大学が発表した1年先、5年先のインフレ見通しが、前月発表時から低下していたことをきっかけに米長期金利が低下すると、利ざや縮小懸念から金融株が下落し、NYダウの重石となった。G20の行方を見たいとの思惑もあり、小動きだった。

【本日の主な経済指標およびイベント】
*東京休場(春分の日)
16:00 (独) 2月生産者物価指数 (前年比) +2.4% +3.2% +3.1%

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3月17日(金)
【3月16日の海外相場および市況】
ny0316

*16日のNY金は3日ぶりに反発。15日の米連邦公開市場委員会(FOMC)は市場予想通りに0.25%の追加利上げを決定。同時に示された参加者の金利見通しでは、2017年中の利上げ回数は計3回と昨年12月時点の見通しを維持した。市場では、利上げペースの加速が否定されたため、ドル売りが強まり、米長期金利も下落して、金相場を押し上げた。ただ、オランダの総選挙では、反移民を掲げる極右政党の自由党が躍進しなかったため、金相場の上値を抑えた。今後は週末のG20とフランス大統領選や英国の欧州連合(EU)離脱などが材料になりそうだ。NY白金は3日ぶりに反発。

*16日のNY原油は小反落。米国内でのシェールオイル増産の動きを警戒した売りが強まった。FOMC後にドル安となったため、ドル建て原油に割安感が生じて買われた。また、サウジアラビアのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相は原油在庫水準が平均を上回り続ければ、減産が延長される可能性があると述べたことも強材料となった。しかし、この日は、、米エネルギー情報会社ジェンスケープの情報として、受け渡し拠点であるオクラホマ州クッシングの在庫が前週比200万バレル超増加したと伝わったことなどが弱材料となり、売りが優勢となった。

*16日のシカゴトウモロコシは3日続伸。週間輸出成約高が、予想よりも好調な内容だったことが好感された。シカゴ大豆は9日ぶりに反発。ただ、ブラジルでの記録的な豊作予想に加え、米国での作付け拡大から上げ幅は限られた。

*16日のNY外国為替市場では、米連邦公開市場委員会(FOMC)後から続いたドル売りが一服し、ドル円は113円台前半で小動きとなった。15日の米連邦公開市場委員会(FOMC)は市場予想通りに0.25%の追加利上げを決定し、同時に示された参加者の金利見通しでは、2017年中の利上げ回数は計3回と昨年12月時点の見通しを維持した。利上げペースの加速が否定されたため、ドル売りが強まった。この日もドル売りが継続し、節目の113円を割り込むと、売り一服感から買い戻された。ただ、買いの勢いは続かず、その後はほぼ横ばいで推移した。米政府が議会に提出した予算教書の骨格は、大した内容はなく、材料視されなかった。オランダの総選挙も、反移民を掲げる極右政党の自由党は躍進せず、市場に安心感が強まった。今後は週末のG20とフランス大統領選や英国の欧州連合(EU)離脱などが材料になりそうだ。

*16日の日経平均株価は反落。15日の米連邦公開市場委員会(FOMC)は市場予想通りに0.25%の追加利上げを決定。同時に示された参加者の金利見通しでは、2017年中の利上げ回数は計3回と昨年12月時点の見通しを維持した。市場は利上げペースの加速を警戒していただけに安心感が広がり、同日のダウは11ドル超上昇したが、この日は新たな買い材料に乏しく、利益確定売りが優勢になった。 一方、トランプ政権が16日、議会に提示した2018会計年度(2017年10月~18年9月)予算教書の骨格には、市場が期待する大型の税制改革は盛り込まれず、相場の後押しにはならなかった。逆に、米食品医薬品局(FDA)が徴収する医薬品や医療機器などの承認審査料を前年から2倍以上に引き上げる方針が示され、製薬大手株が売られ、相場の重石となった。


【本日の主な経済指標およびイベント】
06:30 (NZ) 2月企業景況感(PMI) 51.6(52.2) -- 55.2
19:00 (EU) 1月貿易収支 (季調前) +281億EUR -- --
19:00 (EU) 1月建設支出 (前月比) -0.2% -- --
22:15 (米) 2月鉱工業生産 (前月比) -0.3% +0.2% --
22:15 (米) 2月設備稼働率 75.3% 75.5% --
23:00 (米) 3月ミシガン大消費者信頼感指数・速報 96.3 97.0 


第107回 『おしえて陳さん』 
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