テクニカルマイスター

商品、為替、株式相場を,ファンダメンタルズとテクニカルから思いつくままに分析。

カテゴリ: 市況

7月28日(金)
【7月27日の海外相場および市況】
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*27日のNY金は、米国の追加利上げ観測が後退したことなどから、4日ぶりに反発した。米連邦準備制度理事会(FRB)は前日、米連邦公開市場委員会(FOMC)終了後の声明で、大方の予想通り政策金利の据え置きを発表。保有資産圧縮の開始時期については「比較的早期」と表明したが、物価認識に関しては小幅に下方修正し、インフレ動向に警戒感を示した。これを受けて、追加利上げが後ずれするのではないかのと観測が広がり、金利を生まない資産である金には買いが入った。また、FOMC声明を受けて、為替市場ではユーロ買い・ドル売りが進行したため、ドル建て金に割安感が生じたことも、金を押し上げた。NY白金はドル安を受けて4日ぶりに反発。

*27日のNY原油は4日続伸。米エネルギー情報局(EIA)が前日発表した最新週の米原油在庫は前週比720万バレル減と、市場予想を上回る大幅な取り崩し。また、ガソリン、ディスティレート(留出油)いずれの在庫も減少した。これを受けて、この日も買いが入り、一時49.24ドルまで上昇した。また、ヘスやアナダルコ・ペトロリアムなど複数の米シシェールオイル生産大手が2017年の設備投資を削減すると相次いで発表したため、米国のシェールオイル増産の動きに歯止めがかかるとの見方が浮上したことも押し上げ材料となった。ただ、米国内での生産ペースの鈍化は一時的な現象とみる向きがあるほか、世界的な需給不均衡是正にはまだ時間がかかるとの見方も強く、上値は抑えられた。

*27日のシカゴトウモロコシは続伸。米国最大のトウモロコシ生産州であるアイオワ州全域で、降雨量が予想より少ないことが強材料。シカゴ大豆はトウモロコシに連れて続伸。

*27日のNY外国為替市場では、堅調な米経済指標を受けてドルが買われ、ドル円は111円台前半に反発した。6月の耐久財受注額は前月比6.5%増加し、市場予想の3.0%増加を大幅に上回った。翌日発表される4~6月期の米実質GDP(国内総生産)も強い内容になるとの期待から、市場ではドル買い・円売りの動きが強まった。しかし、ナスダック総合指数が急落したほか、ムニューシン財務長官が下院委員会の証言で為替操作国に厳しい措置を取る姿勢を示したことなどを受けてドル売りが加速。一時110円96銭まで急落する場面もあった。

*27日のNYダウは続伸し、2日連続の最高値更新となった。前日公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)終了後の声明を受けて、穏やかな利上げペースへの安心感が広がる中、買いが優勢となった。ピークを迎えた企業決算は良好な内容が相次いでいることも押し上げ要因。


【本日の主な経済指標およびイベント】
08:30 (日) 6月全国消費者物価指数 (前年比) +0.4% +0.4% +0.4%
      (日) 6月全国消費者物価指数 (生鮮食品除く:前年比) +0.4% +0.4% +0.4%
08:30 (日) 7月東京都区部消費者物価指数 (生鮮食品除く:前年比) 0.0% +0.1% +0.2%
08:30 (日) 6月失業率 3.1% 3.0% 2.8%
08:30 (日) 6月有効求人倍率 1.49 1.50 1.51
10:30 (豪) 4-6月期生産者物価指数 (前年比) +1.3% -- --
18:00 (EU) 7月経済信頼感 111.1 110.8 --
18:00 (EU) 7月消費者信頼感・確報 -1.7 -1.7 --
21:00 (独) 7月消費者物価指数・速報 (前年比) +1.6% +1.5% --
21:30 (米) 4-6月期GDP・速報 (前期比年率) +1.4% +2.7% --
21:30 (米) 4-6月期個人消費・速報 (前期比年率) +1.1% +2.8% --
21:30 (米) 4-6月期GDPデフレーター・速報 (前期比年率) +1.9% +1.3% --
21:30 (米) 4-6月期コアPCEデフレーター・速報 (前期比年率) +2.0% +0.7% --
21:30 (米) 4-6月期雇用コスト指数 (前期比) +0.8% +0.6% --
23:00 (米) 7月ミシガン大消費者信頼感指数・確報 93.1 93.1

第125回 『おしえて陳さん』 
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【 東京白金は保ち合いが続く 】
*東京白金は、3300円台での保ち合いが続いている。白金相場に独自の材料が乏しく、ボラティリティの低下が著しい。欧州では、将来においてガソリン・ディーゼル車の生産停止や販売中止が計画されており、自動車排ガスを除去する触媒としての白金需要は低下が見込まれている。英国もこの動きに連動して、ガソリン・ディーゼル車の生産停止を決定した。

需給関係においても調査会社CPMは近年の需要伸び悩みについて「自動車・宝飾産業の傾向の変化が逆風となっている」と指摘している。同社によると、2017年の供給過剰規模は19万1000オンスと、前年の19万7000オンスから縮小する見通し。

米金融大手ゴールドマン・サックスは24日付の調査報告で、電気自動車(EV)の普及を理由に、世界の石油需要は早ければ2024年にもピークに達する可能性があるとの見方を示した。世界のEV台数は、2016年の200万台から2030年までに40倍以上の8300万台に増えると予想している。

*CFTC建玉7月18日時点:ファンドの白金買い越しは8541枚(前週比+3144枚)と増加。総取組高は7万2456枚と前週比2015枚の減少。

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*今週の予想レンジ:3280~3380円

*白金と金の逆ザヤ幅は6月28日には1175円まで拡大し、2015年1月に逆ザヤに転じてから最大となった。その後は逆ザヤ拡大が止まり短期的には1175円を底値として縮小しそうだが、継続性があるとは考えにくい。スプレッドに関しても方向性が出ていない。

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【 東京金はレンジ相場が継続 】
*先週のNY金は上昇し、節目の1250ドルを回復した。米医療保険制度改革(オバマケア)代替法案が頓挫し、スパイサー大統領報道官が辞任するなど、トランプ政権の政策運営に対する先行き不安が高まった。

また、米大統領選にロシア政府が介入していたとされる「ロシアゲート」疑惑がくすぶる中、トランプ大統領の政権運営への懸念が高まり、安全資産として金が買われた。週明けのNY市場は、25、26日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて様子見が強まった。

日足チャートを見ると、ここ1年の高値1375ドル(2016年7月6日)と安値1123.9ドル(2016年12月15日)の半値押しのレベルで推移している。中期的なレンジとしては1200~1300ドルが想定され、大きな材料が出現しなければ、このレンジ内で推移すると予想する。

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*CFTC建玉7月18日時点:ファンドの金買い越しは6万0138枚(前週比-122枚)と減少。総取組高は48万4204枚と前週比8535枚の増加。

*金ETF保有高は減少:金ETF「SPDRゴールド・トラスト」の金保有高は、年初来最大量は867.00トン(6月8日)、年初来最小量は799.07トン(1月25日)。 7月24日時点は809.62トンで、年初来最小量からは1.3%増加。昨年の最大量は982.72トン(7月5日)。米国やカナダの利上げに加え、欧州と英国でもタカ派的姿勢が強まり、金ETFは減少している。

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*先週の東京金は、NY金の上昇を受けて底堅く推移したものの、為替が円高に推移したため上値を抑えられた。

イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言がハト派的と受け止められ、6月の米消費者物価指数(CPI)が低下したこともあって、「年内あと1回」の利上げに懐疑的な見方が広がり、金は押し上げられた。

これに加え、トランプ大統領が公約した医療保険制度改革(オバマケア)の代替案が頓挫し、スパイサー大統領報道官が辞任した。米大統領選にロシア政府が介入していたとされる「ロシアゲート」疑惑もあって、ドルが下落し、金が押し上げられている。

今週は25、26日に米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催される。政策金利は現状維持が予想されている。イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の会見はなく、声明で、バランスシートの縮小開始時期に関して示唆があるかどうか注目される。

タカ派的な内容であれば、ドル高・NY金安の展開が予想される。資産縮小への示唆がない場合は、ドル安・NY金高となろう。しかし、資産縮小は年内に開始すると思われ、ドル安は限定的か。

週末には、4‐6月期米国内総生産(GDP)が発表される。市場予想は前期比年率+2.5%と前回の+1.4%から加速する見込み。金には弱材料となろう。

今週は米主要企業の4-6月期決算がピークとなる。NYダウが市場最高値を更新すれば、やはり金を押し下げることになろう。

ただし、いずれの場合も、ドルの反発が見込まれるため、東京金は円安にサポートされそうだ。

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*今週の予想レンジ:4440~4520円



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7月26日(水)
【7月25日の海外相場および市況】
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*25日のNY金は小幅続落。翌日終了する米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて売りが優勢となった。7月の消費者景気信頼感指数が前月から上昇し、市場予想も上回ったことを受けて、為替市場ではドルがユーロに対して買い戻され、ドル建て金に割高感が生じたことも重石となった。一部企業の好決算や原油相場の上昇を受けてリスクオフモードが後退したことも金を押し下げた。なお、FOMCでは政策金利は据え置かれるものの、声明で資産圧縮の具体的な開始時期に言及するかどうか、また物価動向についてどんな見解を示すかなどが注目されている。NY白金はドル高を受けて小幅続落。

*25日のNY原油は大幅続伸。サウジアラビアのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相は前日、石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなどの非加盟産油国は、市場の需給均衡是正と世界的な供給過剰の緩和を図るため追加対策を講じる用意があると表明。さらに、サウジが8月の原油輸出量を日量660万バレルに抑制する意向も明らかにした。これを受けて、OPEC主導で需給引き締めに向けた新たな対策が講じられるとの期待が強まった。また、為替市場ではドイツの長期金利上昇などを背景にユーロ高・ドル安が進行し、ドル建て原油に割安感が生じたことも強材料となった。

*引け後に発表された米石油協会(API)による21日までの1週間の国内原油在庫は、前週比1020万バレル減の4億8700万バレルとなった。市場予想は260万バレル減だった。原油受け渡し拠点のオクラホマ州クッシングの在庫は260万バレル減。これを受けて、NY原油時間外は、0.49ドル高の48.38ドル近辺で推移している。

*25日のシカゴトウモロコシは下落。米中西部で降雨と低めの気温の天気予報が出たため、作物の生育が促されるとの見方が弱材料となった。シカゴ大豆は天候改善予報を受けて3日続落。

*25日のNY外国為替市場のドル円は、111円台後半に上昇した。欧米株高や金利上昇などを受けてリスク回避の円買いが一服し、翌日に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を控えて、ドルが買い戻された。今回の連邦公開市場委員会(FOMC)では、イエレンFRB議長による記者会見なども予定されておらず、政策金利の据え置き決定が濃厚。ただ、FRBがFOMC終了後の声明で、保有資産圧縮の具体的な開始時期に言及するかどうか、またFRBが想定する「年内あと1回」の利上げを裏付ける物価動向についてどんな見解を示すか、などに注目が集まっている。

*25日のNYダウは4日ぶりに反発。建設機械大手キャタピラーとファストフード大手マクドナルドが朝方発表した2017年4~6月期決算は、純利益がいずれも前年同期比で2桁増となり、1株当たり利益も市場予想を上回った。好決算を受けてNYダウを押し上げた。また、サウジアラビアが8月の原油輸出量を抑制するとの報を受け、NY原油相場が急伸したことも強材料となった。


【本日の主な経済指標およびイベント】
07:45 (NZ) 6月貿易収支 +1.03億NZD(+0.74億NZD) +1.50億NZD +2.42億NZD
10:30 (豪) 4-6月期消費者物価指数 (前期比) +0.5% +0.4% --
       (豪) 4-6月期消費者物価指数 (前年比) +2.1% +2.2% --
17:30 (英) 4-6月期GDP・速報 (前期比) +0.2% +0.3% --
      (英) 4-6月期GDP・速報 (前年比) +2.0% +1.7% --
23:00 (米) 6月新築住宅販売件数 61.0万件 61.5万件 --
      (米) 6月新築住宅販売件数 (前月比) +2.9% +0.8% --
27:00 (米) FOMC政策金利発表 1.00-1.25% 

第125回 『おしえて陳さん』 
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【トルコリラ円、先週の動き・今週の予想】
*先週のトルコリラ円は下落した。格付会社フィッチ社が21日に発表するトルコの格付けを、引き上げるのではないかとの期待からトルコリラは堅調に推移していた。

しかし、同社は21日、トルコの格付けに関しては、信用格付けを「BB+」で据え置き、格付け見通しは「安定的」であると公表した。これを受けて、失望売りが優勢となり、トルコリラは反落した。

*今週のトルコリラ円は、上値の重い展開になりそうだ。

フィッチ社は今年の初めにトルコの信用格付けを「BBB-」から「BB+」に引下げ、格付け見通しは「安定的」とした。今回のフィッチ社の格付けに関して、トルコ国内のエコノミストは、トルコ経済に大きな悪化がないこと、第1四半期の経済成長が5.0%に達したことから、変化はないだろうと予測していたようだ。

フィッチ社は23日、トルコのインフレ率が目標まで低下し、経常赤字がより持続可能な水準まで減少した場合、長期格付けを「BB+」から「BBB-」へ引き上げる可能性を示した。

フィッチ社は、政治的・地政学的リスクがトルコの信用格付けに対する足かせとなっていることを強調した。

また、同国の経常赤字が、他の新興国と比べてより高い水準にあることを警告した。

一方、政治的環境が穏やかになれば、観光業の早期の回復が見込まれるとし、地政学的リスクの低下がトルコの経済成長を押し上げると強調した。

フィッチ社は、トルコの経済成長率予測を2017~2019年の間で、平均4.3%になると予測している。

<強材料>
①.トルコ政府は2023年に世界10位の経済大国となることを目指しており、人口の多さ、地理的にもアジアとヨーロッパをつなぐ位置にあることから、「欧州の工場」として、海外からの企業誘致を積極的に行っている。
②.2017年7月の消費者信頼感指数が先月と比べて1.9%上昇。

<弱材料>
①.エルドアン大統領は17日、非常事態宣言の3ヶ月間延長をトルコ政府に勧告。2017年7月19日午前1時から3か月間延長されることが可決された。

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予想レンジ:31.00円~32.00円


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【豪ドル円、先週の動き・今週の予想】
*先週の豪ドル円は軟化した。対ドルでは豪準備銀行(RBA、豪中銀)理事会議事要旨を受けて上昇したが、6月の雇用指標が悪化し、円高の影響も受けて、豪ドル円は押し下げられた。

18日に公表された7月4日分のRBA理事会議事録では、労働市場も含めた豪州経済に楽観的な見方をしていることが明らかになり、豪ドルは対ドルでは2015年5月以来、対円では2015年12月中旬の高値近辺まで大幅上昇した。

しかし、20日に発表された雇用統計では、失業率が5.6%と予想通だったものの、新規雇用者数が予想の1.50万人増を下回る1.40万人増だったことが失望売りを招いた。

*今週の豪ドル円は、円高を反映して調整局面を向かえそうだ。

豪準備銀行(RBA、豪中銀)理事会議事要旨(7月4日分)では、雇用の改善や堅調な公共投資、個人消費の持ち直しを受けて景気の先行きに対する明るい見方が示された。一方、雇用状況や住宅市場に対するリスクも指摘された。

議事要旨には「明るい(positive)」という言葉が使われたため、市場の利上げ期待は高まったが、RBA副総裁が21日に、「利上げが必要とは限らない」と発言し、豪ドル高が牽制された。

次回の理事会は、8月1日だが、それまでは豪ドル買いも一服するのではないか。

今週は26日に4-6月期消費者物価指数(CPI)が発表されるが、前期比では+0.4%と前回の+0.5%より鈍化する見込みだが、前年比では+2.2%と前期の+2.1%からやや加速する見込み。27日に発表される4-6月期輸出物価指数は前期比で+0.7%と前回の+1.2%より低下する見込みで、総じて弱材料が優勢となりそうだ。

26日にはロウRBA総裁の講演があり注目される。

20日に89円35銭まで上昇し、2015年12月中旬以来の高値をつけた。RSIも77%まで上昇し、テクニカル的に買われ過ぎ感が強まっている。トランプ政権のロシアゲート疑惑を受けてドル円は下落基調が強まっているため、豪ドル円も上値が重くなりそうだ。

<強材料>
①.RBA理事会議事要旨では、景気の先行き見通しに「明るさ」。
②.主要産品の鉄鉱石価格が持ち直す。
③.中国の景気が回復基調(貿易収支の改善、GDPの持ち直し)。

<弱材料>
①.RBA副総裁が「利上げが必要とは限らない」と発言。
②.6月ウェストパック景気先行指数が悪化。
③.6月雇用者数が低下。


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予想レンジ:86.00円~89.00円


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