【日銀会合受けて円安進行、OSE金は最高値更新】
*日本銀行は、18、19日に開催された金融政策会合で、大規模金融緩和策の一環として実施してきたマイナス金利政策の解除を決めた。
*日銀の金融政策ポイント
1.短期金利の引き上げ(+0.10%)
2.YCC(イールドカーブコントロール)の撤廃
3.同程度の長期国債を買い入れる方針 (約6兆円)
4.ETF、J-REITの新規買い入れを停止
*緩和的な金融環境が続くとの見方からドル円は150円30銭台へ急伸した。この円安を受けて、OSE金相場は100円以上急騰し、1万0434円と上場来最高値を更新した。
*米連邦準備制度理事会(FRB)は19、20日に開く米連邦公開市場委員会(FOMC)で、政策金利を据え置く公算が大きい。インフレの粘着性が判明したことで、利上げ時期の後ずれ予想が強まった。前回のFOMCでは、FRBは0.25%ずつ年3回の利下げを行う見込みだったが、今回の金利見通しでFOMC参加者の政策金利見通し(ドットプロット)が、どう変化するか目される。米国でのインフレが再び高まる可能性もあり、市場が期待するほどには「ハト派」的にはならないかもしれない。
*FOMCが「タカ派」的となれば、NY金にとっては弱材料になるが、下落しても下げ幅は限定的だろう。FRBがいずれは利下げに転じる事、中東の地政学リスク、米大統領選挙に伴う不透明感等から「安全資産」として金は買われるだろう。一昨日から金ETFが急増した事に注目したい。株高、金利高にもかかわらず金に投資資金が流入し始めた。また、先物市場ではファンドの買い越しが10週ぶりに20万枚を越えた。FOMC終了後は、NY金も最高値更新に向けて上昇していくだろう。OSE金は1万1000円を目指すか。
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