テクニカルマイスター

商品、為替、株式相場を,ファンダメンタルズとテクニカルから思いつくままに分析。

カテゴリ: 原油

【ハリケーン「サリー」は一過性、原油相場の上値は限定的か】
16日のNY原油は、米国の大幅な在庫減少とハリケーンに伴う供給混乱見通しを受けて今月4日以来の40ドル台に上昇した。

米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間在庫統計によると、11日時点の米国内の原油在庫は前週比440万バレル減少と市場予想の130万バレル増に反して大幅な取り崩しとなっていた。ガソリン在庫は40万バレル減で、減少幅は市場予想の2倍を超えていた。

eia0917

また、南部のアラバマ州にハリケーン「サリー」が早朝に上陸したが、周辺地域では洪水や高潮が発生しており、石油供給網が混乱するとの警戒感が広がっているという。

メキシコ湾では「サリー」の影響で、おおよそ日量50万バレルの原油生産が停止したとのことで、これは8月のハリケーン「ローラ」接近時の約3分の1に相当する。

経済協力開発機構(OECD)が2020年の世界経済成長率見通しについて、6月時点のマイナス6.0%からマイナス4.5%に上方修正したこともエネルギー需要の回復につながるとの見方から支援要因となった。

こうした強材料がそろって大台を回復したが、今後の上値は限定的と見る。

8月末の大型ハリケーン「ローラ」の時もそうだったが、ハリケーン要因は一過性で終わることが多い。これは2005年8月に襲来した超大型ハリケーン「カトリーナ」での経験が生かされているため、被害を最小化にするノウハウが蓄積されている。

そのため、ハリケーンによるリスクプレミアムはいずれ剥落するだろう。

石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国でつくる「OPECプラス」は、17日に共同閣僚監視委員会(JMMC)を開き、協調減産の状況を点検する。原油相場は低迷しているが、追加減産を発表する可能性は低いとのことで供給面での大きな変化はなさそうだ。

新型コロナの影響でエネルギー需要の盛り上がりが期待できないうえ、季節的にも9月から10月上旬頃までは、ガソリン需要が減少し、暖房油需要も増えない時期にある。

CFTC建玉を見ると、ファンドの買い越しは減少しており、相場を押し上げる力はさほど期待できないだろう。

原油相場は、ここから上昇しても上値はせいぜい45~46ドル程度だろう。

oil0917


情報提供:㈱ミンカブジインフォノイド
*チャートの著作権は、㈱ミンカブジインフォノイドに帰属しており、無断で使用(転用・複製等)することを禁じます。提供している情報の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容を保障するものではありません。また、これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、㈱ミンカブジインフォノイドは一切の責任を負いません。

【需要懸念で原油は一段安の可能性】
*週明け7日のNY原油電子取引は下落、39ドル台前半で推移している。
先週末より節目の40ドルをさらに下回っており、一段安の可能性が高まっている。

需要が新型コロナウイルス感染拡大前のレベルを下回っている状況の中、サウジアラビアが10月の原油販売価格を引き下げた。

サウジの国営石油会社サウジアラムコは、アジア向けのアラビアンライト原油の公式販売価格(OSP)を予想以上に引き下げ、主要市場のアジアで燃料消費が低迷していることが示唆された。
同社は米国向けの価格も半年ぶりに引き下げた。

中国需要の先行き不透明感も重石。

世界最大の石油輸入国である中国が過去最大の買い入れで相場を支えてきたが、8月は輸入が鈍化し、石油製品輸出が増加した。

世界最大の石油消費国の米国でも最需要期にもかかわらず石油製品の販売不振が続いている。新型コロナウイルスの感染拡大が収まらず、外出を手控える動きが広がりガソリン需要期のドライブシーズンは不発に終わった。コロナ禍のドライブシーズンは9月7日で終了。新型コロナの感染拡大により消費が落ち込んでいる。

各地で経済活動を再開した後も感染者数の増加は続き、8月末時点で累計で600万人を超えた。外出を自粛する人が増え8月に入ってから再び減った。

8月末に石油生産施設が集積するメキシコ湾に接近した大型ハリケーン「ローラ」も、一時的に人々の移動を抑えた。販売不振と生産の増加で、米国のガソリン在庫は高水準に積み上がり、7月末時点の在庫は約2億4780万バレルと適正水準(過去5年平均)よりも7%も多く、需要期にここまで在庫が高いのは異例。

9~10月はガソリン需要が先細り暖房油需要も盛り上がる時期ではない。いわば需要の「端境期」であって石油価格の押し上げ要因に欠ける。

10月下旬以降、石油製品の主力は暖房油に移る。しかし、今年は暖冬予報が出ており暖房油需要も減退する可能性がある。

米国立気象局によると、10~12月の気温はほぼ全米で例年より暖かくなる見込み。
ガソリン消費の回復の遅れに加え、冬場の暖房油販売が伸び悩めば原油価格は一段の下落も想定される。

CFTC建玉を見ると、ファンドの買い越しは50万枚を割り込み、強気見通しが後退していることをうかがわせる。

テクニカル的には200日移動平均線の抵抗を受けて戻り売りに遭った格好だ。

oilt0908

年初来高値60.75ドル(1月8日)と年初来安値23.26ドル(4月22日)で、これにフィボナッチ比率を当てはめると、0.38倍戻し=37.5ドル、0.5倍(半値)戻し=42.0ドル、0.62倍戻し=46.5ドル。
半値戻しの水準を下回ったことで、想定されるレンジの下限が下落の目安になりそうだ。

情報提供:㈱ミンカブジインフォノイド
*チャートの著作権は、㈱ミンカブジインフォノイドに帰属しており、無断で使用(転用・複製等)することを禁じます。提供している情報の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容を保障するものではありません。また、これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、㈱ミンカブジインフォノイドは一切の責任を負いません。

【決め手にかける原油相場、レンジから抜け出せず】
昨日のNYダウは2万9100.50ドル(+454.84)で終えた。
約6カ月半ぶりに終値で2万9000ドル台を回復した。

特に株式市場を押し上げる要因があったわけではなく、米連邦準備制度理事会(FRB)が低金利政策を長期化するとの見通しから全般に買われたようだ。

株式と同じくリスク資産と見られている原油相場は41.51ドル(-1.25)と下落して引けた。8月7日以来約1カ月ぶりの安値に沈んだ。

昨日発表された米エネルギー情報局(EIA)の週間在庫統計では、8月28日時点の米国内原油在庫は前週比940万バレル減少し、市場予想の190万バレル減を大きく上回る取り崩しだった。マイナスは6週連続となった。

本来なら強材料となる在庫減少であるが、今回は大型ハリケーン「ローラ」が前週、米メキシコ湾沿岸に接近・上陸した影響で、周辺の石油関連施設の多くが操業を停止し、これが原油在庫の大幅減につながったにすぎないと指摘された。

ガソリン在庫も予想を上回る減少幅となったものの、21日時点に比べると規模が縮小しており、ガソリン需要の先細りに対するが強まった。

eia0903

季節要因的に9~10月はガソリン需要が減少し、暖房油需要も盛り上がらない需要の“端境期”にあたる。しかも今年は新型コロナウィルスの影響で、例年ほどにはガソリン需要は減少しており、何より航空機需要が消失している。

また、石油輸出国機構(OPEC)の8月の石油生産が日量約100万バレル増加したことも供給増加として嫌気されている。世界経済と石油需要が新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)から回復し始めている中、OPECとロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」は、過去最高となる減産規模を縮小している。13カ国が加盟するOPECの8月の産油量は、日量平均2427万バレルと、前月から95万バレル増加。30年ぶり低水準だった6月の産油量を大幅に上回った。8月に最も多く生産したのはサウジアラビアで、日量900万バレル。7月実績を60万バレル上回り、新たに設定した生産枠に近い水準となった。産油量が2番目に多かったのは、アラブ首長国連邦(UAE)。クウェートでも生産量が増加した。

8月ADP全米雇用報告で、非農業部門民間就業者数の増加幅が2カ月連続で市場予想を下回ったことも労働市場の回復が減速していることが示唆され、エネルギー需要の低下を招くと連想された。

NY原油は、200日移動平均線=43.25ドルに接近しておりハリケーンによる被害が出た場合、これをブレイクする事が期待されたが、結局、戻り売りが強まった。ファンドの買いも縮小しており買い圧力は後退している。

年初来高値60.75ドル(1月8日)と年初来安値23.26ドル(4月22日)で、これにフィボナッチ比率を当てはめると、0.38倍戻し=37.5ドル、0.5倍(半値)戻し=42.0ドル、0.62倍戻し=46.5ドル。

oil0903

現状の価格帯は、ほぼ半値戻しに位置しており、テクニカルで想定されるレンジに収まっている。当面の間、38~45ドルのレンジで推移すると予想する。



情報提供:㈱ミンカブジインフォノイド
*チャートの著作権は、㈱ミンカブジインフォノイドに帰属しており、無断で使用(転用・複製等)することを禁じます。提供している情報の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容を保障するものではありません。また、これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、㈱ミンカブジインフォノイドは一切の責任を負いません。

【NY原油は強弱材料拮抗だが、テクニカル的に好転する可能性大】
NY原油は、二つの熱帯暴風雨による米石油生産への影響に注目が集まっている。

今週初め、「マルコ」「ローラ」と名付けられた熱帯暴風雨が米メキシコ湾沿岸を直撃するとの警戒感から、エネルギー企業は同地域に保有する沖合の原油生産施設の57.6%(日量107万バレル相当)が一時閉鎖された。洪水が発生し、テキサス州やルイジアナ州の製油所の稼働率が大きく低下するのではないかとの懸念が広がった。

*参考:NOAA(National Oceanic and Atmospheric Administration)アメリカ海洋大気庁
https://www.nhc.noaa.gov/graphics_at3.shtml?start#contents

noaa0827


米メキシコ湾で操業するエネルギー各社は、大型ハリケーン「ローラ」の上陸に備えて原油生産を削減、テキサス、ルイジアナ各州の製油所では稼働を停止している。2005年のハリケーン「カトリーナ」に匹敵する規模になる可能性もあり、当時と同程度に警戒を強めた。

気象予報機関は、ローラは勢力を強め、風速毎時115マイル(185キロ)程度の大型ハリケーンに発達すると予測。テキサス州とルイジアナ州は数十万人に避難を呼びかけている。

15年前のカトリーナの際には、同海域での生産を90%近く閉鎖した。米エネルギー情報局(EIA)は、ローラは25日未明に、国内石油精製施設の45%超と石油生産の17%が集中する地域に上陸するとの見方を示している。またメキシコ湾沿岸の8カ所の製油施設が稼働を停止。合計で日量278万バレル近く(国内の14.6%に相当)が削減される。


ハリケーン「ローラ」は勢力を「カテゴリー4」に強め、26日夜にメキシコ湾岸北西地域に到達する見通し。9石油施設が操業を停止。その処理能力は米国内全体の15%を占める日量290万バレル近くに上る。

また、石油会社はメキシコ湾沖合施設310カ所から作業員を避難させ、原油生産は日量156万バレル減少し、これはメキシコ湾での生産量の84%に相当する。


米エネルギー情報局(EIA)が26日に発表した週間在庫統計によると、最新週の米原油在庫は前週比470万バレル減と、市場予想の370万バレル減を上回る取り崩し。ガソリン在庫も460万バレル減と、取り崩し幅は予想の150万バレル減を上回った。
eia0827



ハリケーン情報と合わせて供給過剰懸念が後退し買いが先行していたが、新型コロナウイルスの感染再拡大で世界的な景気回復が鈍化しエネルギー需要が減退するとの警戒感から、その後は上値を削った。

供給不安が相場を支える半面、エネルギー需要の先細り観測が重石となりNY原油は小幅レンジ内にとどまっている。

NY原油の年初来高値の60.75ドル(1月8日)と年初来安値の37.5ドル(4月22日)にフィボナッチ比率を当てはめると、0.38倍戻し=37.5ドル、0.5倍(半値)戻し=42.0ドル、0.62倍戻し=46.5ドル。

現状の42~43ドルは、ほぼ半値戻しに位置しており、テクニカルで想定されるレンジに収まっている。当面の間は。37.5~46.5ドルのレンジで推移すると予想する。

oil0827

ただ、200日移動平均線=43.25ドルに接近しておりハリケーンによる被害が出た場合、これをブレイクする可能性がある。45ドルの節目を越えればレンジの上限46.5ドルまで上昇する可能性がある。そしてここを上抜ければ心理的にも注目される50ドルがターゲットになってくるだろう。




情報提供:㈱ミンカブジインフォノイド
*チャートの著作権は、㈱ミンカブジインフォノイドに帰属しており、無断で使用(転用・複製等)することを禁じます。提供している情報の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容を保障するものではありません。また、これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、㈱ミンカブジインフォノイドは一切の責任を負いません。

【NY原油、強弱材料拮抗でレンジ相場継続か】
NY原油は、強材料と弱材料が拮抗し、レンジ相場から抜け出せそうにない。
19日、石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟国で構成する「OPECプラス」が開催した合同閣僚監視委員会(JMMC)では、サウジアラビアのアブドルアジズ・エネルギー相は、世界の石油需要が10~12月にも感染拡大前の水準を回復するとの見方を示し、協調減産合意の履行を強く求めた。

また、この日発表された米エネルギー情報局(EIA)の在庫統計によると、米国内原油在庫は160万バレル減少し4週連続で取り崩しとなった。ガソリン在庫は330万バレル減だった一方で、暖房油在庫は増加していた。

eia0820

新型コロナウィルス感染「第二波」により経済活動の再開にはブレーキがかかって、需要の盛り上がりが見えてこない。

NY原油の年初来高値の60.75ドル(1月8日)と年初来安値の37.5ドル(4月22日)にフィボナッチ比率を当てはめると、0.38倍戻し=37.5ドル、0.5倍(半値)戻し=42.0ドル、0.62倍戻し=46.5ドル。

oil0818

現状の42ドル台は、ほぼ半値戻しに位置しており、当面の間は。37.5~46.5ドルのレンジで推移すると予想する。



情報提供:㈱ミンカブジインフォノイド
*チャートの著作権は、㈱ミンカブジインフォノイドに帰属しており、無断で使用(転用・複製等)することを禁じます。提供している情報の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容を保障するものではありません。また、これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、㈱ミンカブジインフォノイドは一切の責任を負いません。

「NY原油、レンジの上限45ドルにトライへ」
*米エネルギー情報局(EIA)が15日に発表した週間統計によると、先週末の米国の原油在庫は230万バレルの減少予想を超える前週比749万バレルの減少だった。前回の同565万バレル増から減少に転じた。ガソリン在庫も200万バレル減少の予想に対し315万バレル減少。暖房油も150万バレル増加予想に対し45万バレル減少だった。原油、石油製品共に予想を超える減少となったことが好感されて昨日のNY原油は41.4ドルと4カ月ぶりの高値をつけた。

eia0716

*国際エネルギー機関(IEA)は10日公表した月報で、2020年の世界石油需要見通しを日量9210万バレルと、前月予想から同40万バレル引き上げた。第2四半期(4~6月)の需要が予想より小幅な減少だったことを理由に挙げた。その一方で、新型コロナウイルスの感染拡大がこの見通しへのリスクになっていると警告した。IEAは、多くの国々でのロックダウン(都市封鎖)措置の緩和が5、6月に燃料供給の力強い増加をもたらしたと指摘。7月もこの傾向が続く公算が大きいとした。2020年の石油精製活動は航空移動の減少による灯油やジェット燃料の需要低迷により大幅に減少する見込み。

*石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟の産油国で構成する「OPECプラス」は15日、テレビ会議で会合を開き、5月から続けてきた日量970万バレルの減産を7月末で終了とし、8月1日から770万バレルに縮小することを決定した。770万バレルは新型コロナ流行前の世界需要の約8%に相当する。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で3月以降、多くの国が都市封鎖(ロックダウン)に踏み切ったが、その後は経済活動が再開され、石油需要も回復しつつあることを踏まえての措置。
*新型コロナウィルス「第二波」の拡大により需要懸念が高まる一方で、ワクチン開発の期待が下値をサポートしている。

*米バイオ医薬品企業モデルナは、同社が開発する新型コロナウイルスのワクチン候補について、初期段階の臨床試験(治験)で良好な結果が出たと発表。ワクチン開発への期待が高まっている。


nyoil0716

*NY原油は200日移動平均線が45ドルにあり、50日と100日の移動平均線が35ドルにある。
*35~45ドルのレンジを構成しているが、40ドルを上回ってきたことでレンジの上限45ドルをトライする展開になりそうだ。

NY原油、コロナ感染拡大で上値重い
*石油輸出国機構とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」は、原油価格の押し上げに向けて、5月から日量970万バレル(世界需要の10%に相当)の減産を6月末まで実施するとしていたが、7月末までの延長を決定した。過去最大規模の協調減産を実施しているが、8月に減産量を縮小する可能性がある。NY原油が40ドル台で推移していることが要因。OPECプラスの合同閣僚監視委員会(JMMC)は、今後の削減量を協議する予定だが、今のところ過去最大規模の減産を8月にも延長する議論は出ていないという。

eia0709

*米国の在庫は増加傾向にある。9日に米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間在庫統計では、原油在庫が570万バレル増だった。一方、ガソリン在庫は480万バレル減少していた。ただ、メキシコ湾岸の原油在庫は500万バレル増加し、過去最高を記録した。

*米エネルギー情報局(EIA)は、世界の原油需要は2021年末にかけて回復し、同年第4四半期までに需要は日量1億0110万バレルになると予想した。世界の原油需要は従来予想よりも速いペースで回復を続けていると見込んでいるが、新型コロナ第二波の影響を背景に需要が盛り上がって来ない。米国の新型コロナウイルス感染者数が急増し、原油需要の急速な回復期待が後退している。米国のジョンズ・ホプキンス大学によると、米国の新型コロナウイルス感染者数は8日、累計300万人を超えた。7日には6万人を超える新規感染が報告され、1日の感染者数としては過去最多を更新した。死者は13万人を上回り、感染者とともに世界最多。テキサス、フロリダなど南部や西部を中心に感染が深刻化しており、一部地域では経済活動の再開が一時中止されている。経済再開の動きが停滞し、景気回復の遅れが懸念されている。

nyoil0709

*こうした背景からファンドも強気になりきれないようだ。OPECプラスが減産延長を決定しても、CFTC建玉による買い越しは増加していない。
*テクニカル的に見ると3月に生じたギャップの上限42.17ドルが上値抵抗線になっている。
*減産により下支え効果と新型コロナ拡大による需要減退という弱材料に挟まれて、NY原油はレンジ相場を抜け出そうにない。当面は、35~45ドルのレンジで推移すると予想する。
情報提供:㈱ミンカブジインフォノイド
*チャートの著作権は、㈱ミンカブジインフォノイドに帰属しており、無断で使用(転用・複製等)することを禁じます。提供している情報の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容を保障するものではありません。また、これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、㈱ミンカブジインフォノイドは一切の責任を負いません。

【NY原油、35~45ドルのレンジで推移か】
*NY原油は40ドルに接近する上昇を見せたが、これは世界的に製造業で良好な経済指標が発表されたことが背景にある。6月米ISM製造業景況指数は52.6と、前月から上昇、景気拡大と縮小の節目とされる50を4カ月ぶりに上回った。6月中国製造業PMIも51.2と前月から改善し、2カ月連続で50を超えて、年初来の最高水準となった。6月ドイツ製造業PMIは45.2と、5月の36.6から上昇した。フランス製造業PMIも52.3と、5月の40.6から上昇し景気拡大に転じた。また海洋上でタンカーに貯蔵されていた原油や石油製品数千万バレルが売却されており、燃料需要が回復しつつあるとみられている。

oil0702

*石油輸出国機構とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」は相場押し上げに向け、5月から日量970万バレル(世界需要の10%に相当)の減産を行うことで合意した。当初予定では6月末までとしていたが、7月末までに延長された。6月のOPEC加盟国(イラン、リビア、ベネズエラを除く10カ国)の産油量は、ロシアなど非加盟産油国と構成するOPECプラスの協調減産合意の履行に取り組んだことで、前月比で日量125万バレル減となった。合意の完全順守には、さらに日量約155万バレルの減産が必要という。

また、イラク、ナイジェリア、クウェートは5月から減産しているが、サウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)、アンゴラは一段の減産に踏み切っている。過去最大規模の協調減産を実施しているが、8月に減産量を縮小する可能性がある。世界的に需要が回復していることや、価格も上昇傾向にあることが要因。

OPECプラスの合同閣僚監視委員会(JMMC)は会合を開き、今後の削減量を協議する予定だが、今のところ過去最大規模の減産を8月にも延長する議論は出ていないという。

*米エネルギー情報局(EIA)が昨日発表した6月26日までの1週間の原油在庫は前週比720万バレル減少と、減少幅は市場予想の70万バレルを大幅に上回った。供給過剰懸念が後退した。ただ新型コロナウイルスの新規感染者の急増が上値を抑えている。

*米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが26日公表した1週間の国内石油掘削リグ稼働数は前週比1基減の188基と、2009年6月以来の低水準となった。NY原油は需要の回復と新型コロナの影響が綱引きされ、35~45ドルのレンジで推移すると予想する。

eia0702

*米金融大手バンク・オブ・アメリカは、主要産油国による減産などを理由に、原油価格予想を引き上げた。WTIについては、今年の平均価格を1バレル=39.70ドル(従来予想32.00ドル)に引き上げ、2021年は47.00ドル、22年を50.00ドルと予想した。
情報提供:㈱ミンカブジインフォノイド
*チャートの著作権は、㈱ミンカブジインフォノイドに帰属しており、無断で使用(転用・複製等)することを禁じます。提供している情報の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容を保障するものではありません。また、これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、㈱ミンカブジインフォノイドは一切の責任を負いません。

「NY原油、35~45ドルのレンジを想定」
*今週のNY原油は、週明け22日に需給改善への期待から40.46ドル(+0.71)。と3カ月半ぶりに40ドル台を回復した。

nyoil0625

石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟産油国で構成するOPECプラスが協調減産順守をより徹底する見通しに加え、新型コロナウイルスの世界の感染者数が記録的な増加を示しているにもかかわらずロックダウン(都市封鎖)の緩和が続いていることが好感された。

*また、最新週の米国の石油・天然ガス掘削リグの稼働数が7週連続で過去最低を更新したことも支援要因となった。

*しかし、23日、24日は利益確定売りが優勢となった。米国では1日あたりの新規感染者数が、2番目の大きさを記録し、「第2波」への警戒感が高まったことが背景。ニューヨーク、ニュージャージー、コネティカットの3州が、感染増加地域からの来訪者に隔離を求めると発表したが、ドライブ需要が妨げられとみなされた。IHSマークイットが発表した6月の米製造業購買担当者景況指数(PMI)速報値がユーロ圏と比べてさえない内容だったことも売り要因になった。中国、中南米、インドでも感染者数が増加していることから、夏場の航空機需要も回復のメドがたたず、燃料需要の一段の低下が懸念されている。

eia0625

*米エネルギー情報局(EIA)が24日発表した19日までの1週間の米石油在庫統計によると、原油在庫は前週比140万バレル増加し、事前予想の29万9000バレルを上回った。3週連続で過去最高を記録し、供給超過への懸念が強まった。一方、石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟産油国で構成するOPECプラスが協調減産順守をより徹底する見通し。サウジアラビアやロシアなど主要産油国による石油輸出国機構(OPEC)プラスは合同閣僚監視委員会を開催し、イラクやカザフスタンが、5月の減産未達成分を今後相殺すると約束した。

*こうした背景から、米金融大手バンク・オブ・アメリカは、主要産油国による減産などを理由に、原油価格予想を引き上げた。WTIについて、今年の平均価格を1バレル=39.70ドル(従来予想32.00ドル)に引き上げ、2021年は47.00ドル、22年を50.00ドルと予想した。
*ただ、短期的には「第二波」への懸念が上値を抑えよう。
*NY原油は当面、35~45ドルのレンジで推移すると予想する。

「NY原油相場、30~45ドルのレンジを想定」  
サウジアラビアやロシアなど石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟国によるOPECプラスは5月、6月に行った日量970万バレルの削減を7月いっぱい維持することで合意した。国際エネルギー機関(IEA)は16日公表した月報で、2020年の石油需要予想を5月報告より50万バレル多い日量9170万バレルに引き上げた。

一連の材料は需給を引き締めるもので、本来なら原油相場を押し上げていいはずだが、新型コロナ「第2波」に対する警戒感が原油相場の上値を抑えている。

米国では、NY州が経済活動に関して一段の制限緩和に踏み出すと表明した一方で、早期に経済活動を再開したオクラホマやテキサス、フロリダなどの州で新型コロナの感染者数が増加している。中国では北京市が緊急対応レベルを引き上げ、「戦時状態」を宣言した。

米国ではドライブシーズンに入っているものの需要は盛り上がらず、世界的には夏の航空機需要が壊滅的なことから燃料用需要が期待ない状況にある。

IEAは、石油需要が新型コロナ前の水準に戻るは2022年以降になると見ている。

eia0618

17日公表された米エネルギー情報局(EIA)の週間在庫統計によると、12日までの原油在庫は5億3900万バレル超と前週より120万バレル増加し、2週連続で過去最高を記録した。予想は300万バレル程度の減少だった。市場予想に反して増加したため需給悪化懸念が強まったが、米国内の1日当たりの生産量が減少し、2018年3月以来の低水準となったことは支援要因となった。ガソリン在庫は前週比167万バレル減少。中間留分在庫も増加予想に反し減少だった。現物受け渡し地オクラホマ州クッシングの原油在庫は前週比5.3%減で6週連続の減少だった。

NY原油日足に50日、100日、200日の移動平均線を入れると現状は100日線のレベルで推移している。減産効果で下値はサポートされる見込みで50日移動平均線のある30ドルが下値の目安になりそうだ。世界各国でロックダウン(都市封鎖)解除や経済活動の再開が期待されて40ドルを超える可能性はあるが、新型コロナ第二波への懸念や需要減退予想から上値は200日移動平均線のある45ドル前後だろうか。当面は下値30ドル、上値45ドルのレンジを想定しておきたい。
テクニカル的には、ギャップの上限41.88ドルが目先の上値抵抗線になろう。

nyoil0618

なお、ロシアのノバク・エネルギー相は17日、原油需要の回復について楽観していると語り、原油価格が1バレル=40ドルを上回って推移していることについて、ロシアは42.50ドルを想定して予算を組んでいるため水準的に合致していると指摘。50ドルになれば「満足だ」と述べた。
50ドルでは売りたいと言っているようにも聞こえるが。

情報提供:㈱ミンカブジインフォノイド
*チャートの著作権は、㈱ミンカブジインフォノイドに帰属しており、無断で使用(転用・複製等)することを禁じます。提供している情報の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容を保障するものではありません。また、これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、㈱ミンカブジインフォノイドは一切の責任を負いません。

↑このページのトップヘ