テクニカルマイスター

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カテゴリ: ゴム

【ゴムは上昇の可能性】
大阪天然ゴムRSS3号先限は、12月11日に226.0円まで下落したが、その後反発し、16日時点では245.0円近辺で推移している。

ゴムの消費に直結する自動車販売台数が増加している。
中国自動車工業協会が11日発表した11月の中国新車販売台数は、前年同月比12.6%増の277万台だった。国内の景気回復を受けて乗用車などの売れ行きが堅調に推移し、7カ月連続で2桁の伸びとなった。今年1~11月累計の販売台数は前年同期比2.9%減の2247万台。同協会では通年の販売台数が2530万台に達するとの見通しを示した。

前年実績(2577万台)には届かず、3年連続でマイナスとなる見込みだが、新型コロナウイルス流行を受けた年初の大幅な落ち込み幅はほぼ取り戻した形だ。来年の販売台数が2630万台と増加に転じると予想した。

中国国家統計局は11月16日、2020年10月の主要経済指標を発表した。それによれば、中国経済は新型コロナウイルス流行時の落ち込みから回復する勢いが加速しており、工業生産や固定資産投資など多くの項目の数値が事前予想を上回った。ただし、消費の回復に関してはまだ期待を下回る状態が続いている。

とはいえ、新型コロナの感染状況が悪化した日欧米に比べ、中国はパンデミックの抑え込みに成功し、現在では目立った感染拡大が起きていない。そのため、他の主要国に比べ、感染拡大による経済へのダメージは小さい。

自動車需要の回復を背景にゴム相場は再び上昇基調を強め、270円を越える展開も予想されよう。

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情報提供:株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイド

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【大阪ゴムは250円を目指すか】
大阪ゴムRSS相場は、250円を目指す展開になりそうだ。

今年のゴム相場を振り返ると、10月末に292円90銭まで上昇し300円に迫ったが、この背景にはラニーニャ現象により、東南アジア産地が大雨や洪水に見舞われ、生産に障害が出たという供給面の問題が大きかった。


ゴムだけでなく、パーム油が約9年ぶりの高値を付け、これになびき大豆油が上昇。トウモロコシや大豆も値上がりした影響も大きい。

もちろん新型コロナウィルス対策でゴム手袋の需要が増えたことも見逃せない。

10月下旬から産地の気温が下がり、ゴム相場は急落し落ち着いてきたものの、相場は依然として逆ザヤを形成しており、足元の品薄感を反映している。

年明けにhさ落葉期(ウインタリング)を迎えるため、減産期入りが懸念される。

需要面を見ると、ゴム手袋以上に自動車生産が想定以上に好調だったことがある。米中ともに自動車生産は回復し、日本では、合成ゴムの相場が上昇している。

通常、ゴム相場は天然ゴムが急上昇し、価格面で需要家と折り合いがつかない場合、合成ゴムが買われるという循環がある。

しかし、11月に入って200円台前半に落ち着いたことで再び需要家が参入しやすい水準になった。

来年も自動車がゴム需要を牽引していくだろう。

米では感謝祭休暇が終わり、次期政権への移行が始まっている。また、

商品全体の動向を示すCRB指数は上昇基調にあり160ポイントを超え、3月上旬以来の高い水準になった。ゴムはCRB指数の構成に組み込まれていないが、ゴム市場にも投資資金が流入してくるだろう。

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【ゴム、中国の自動車需要増加を背景に再び上昇相場へ】

ゴム相場は10月29日に292円90銭まで上昇し、300円の大台が迫った。

しかし、RSS3号だけが上昇し、TSRが追随しなかったことで行き過ぎの反動が出て急落した。急激な上昇は実需のタイヤメーカーも敬遠するだろう。

11月3日の米大統領選を前にして利益確定売りが強まり、わずか4営業日で3割近い急落となった。

しかし、200円台前半に下落したことで、実需買いが入りやすくなった。
米大統領選という不透明要因がなくなったことも支援要因だろう。

テクニカル的には「買われ過ぎ・売られ過ぎ」指標であるストキャスティックスが30%を下回ったことで、売られ過ぎ感が強まっている。

しかし、価格は20日移動平均線を超えていることで押し目完了と見ていいだろう。

ここまでゴムが上昇した強材料としては、まずは産地の天候不順があった。
タイやベトナム、ラオスなどゴム産地では、9月下旬から10月にかけての洪水の被害による生産障害が続いた。また、タイでは、幹線道路の浸水で陸上輸送が滞るなどの被害も出た。

マレーシア統計局によると9月の同国の天然ゴムの生産量は前年同月比25.2%減の4万6187トンだった。

これに加え、中国での予想以上の自動車市場の回復、新型コロナ感染を受けた手袋需要の増加が挙げられる。

中国の新車販売台数は4月以降、6カ月連続で前年を上回り、9月は前年比12.8%増の256万5000台と、昨年12月の265万8000台に迫った。

10月の中国国内自動車販売台数は前年同月比12.5%増の257万台で、7カ月連続の増加となった。中国の自動車市場は、新型コロナウイルス流行を受けた低迷から、世界でいち早く立ち直りつつある。

中国の自動車業界にとって、暑い夏が終わりショールームに客足が戻る9─10月は「金の9月、銀の10月」と呼ばれ、販売が拡大するシーズンに当たる。


なお、国際ゴム研究会(IRSG)が発表した2020年の世界の新ゴム需要見通しは、前年比12.6%減の2520万トンだった。国際通貨基金(IMF)のシナリオに基づき、ロックダウンや工場および小売りビジネスの停止、人や物の流れの停滞が減少傾向の主な要因と想定した。

同会では「2021年には、タイヤ分野の回復(6.9%増)と非タイヤ分野の伸長(9.3%増)によって、世界の新ゴム需要は反動して7.9%増加する見通し」としている。

2020年の天然ゴム需要は11%減の1212万トン、合成ゴム需要は14%減の1306万トンの見込み。なお、2021年には天然ゴムが7.8%増、合成ゴムが8.0%増と予測した。

ラニーニャ現象の影響で大豆やトウモロコシ、パーム油などが上昇しているが、連動してゴム市場にも投資資金が入りやすくなっているようだ。


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【中国需要の回復を背景にゴムは下げ止まりから値固めへ】

「ゴム」といえば自動車のタイヤが主要な需要を占めるため、自動車販売がこれから回復するかどうかにかかっているだろう。

日本と欧米英の2020年4~6月期の実質GDPは、大きく落ち込んだ。
一方、4~6月期の中国のGDPは対前年比でプラスとなった。

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日本の財務省が8月28日に発表した7月の貿易統計によれば、日本の輸出は前年同月比19.2%減、輸入は22.3%減だった。ただ、最大の貿易相手国である中国への輸出は、前年同月比で8.2%増となっている。なお、対米輸出は対前年比19.5%減。

日本の輸出が対前年で増えているのは、主要国のうちでは中国だけ。

7月の対中自動車輸出は、対前年比19%増と、中国の自動車市場の回復を反映したものとなった。

中国汽車工業協会によると、7月の新車販売台数は前年同月比16.4%増。5月以降、3カ月連続で同10%超の増加が続いている。

中国汽車工業協会が集計した8月の国内自動車販売台数は5カ月連続の増加となった。
電気自動車(EV)などの新エネルギー車(NEV)も2カ月連続で増加した。

中国では新型コロナウイルスの感染拡大が抑えられ、国内需要が回復しているということが示された。

こうした観点からゴム相場を見るなら、自動車販売の回復に連れて需要も盛り返すと見るほうが妥当だろう。

大阪ゴムRSS相場は、期近主導で上昇し、8月31日には期先が205.5円と今年1月20日以来の高値水準に達した。

過熱感から9月に入ってからは上海市場の上昇が弱かった事、人民元が上昇した事、上海株が軟調だった事などが影響して下落に転じ、177円台と180円を割り込む急騰前の水準に戻った。

テクニカル的には170円台に200日移動平均線があるため、この水準はサポートされそうだ。
当面の間、ゴムは175~185円のレンジで値固めとなりそうだ。

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【東京ゴムテクニカル分析】

東京ゴムは、テクニカル的に強弱入り混じる状況が続いている。

大勢的には200日移動平均線を上回っていないことから、下落相場が続いている。しかし、11月に入って何度か、これを一時的に上回る場面もあった。これは今年の大発会で200日線を下回って以来の変化だ。

10月中旬には50日移動平均線を上回り、11月下旬には100日移動平均線を上回って、下値を固めつつある。現在、50日移動平均線が横ばいから上向きに転じつつあるため、50日線と100日線に挟まれた193~196円のゾーンは強力なサポートゾーンになるだろう。

一目均衡表を見ると、転換線と基準線を下回っているが、50日線の下側には雲があり、これが下値をより強固にしているといえる。遅行線は実体を上回っていないので、まだ上昇のモメンタムが生じていないが、雲のねじれの時間帯を迎えたので、現在の弱基調が変化する可能性はある。RSI(14日)は50%で中立状態。

年初来高値の266.3円(1月6日)と年初来安値の173.8円(10月3日)にフィボナッチリトレースメントを当てはめると、安値から0.38倍戻し=209円、0.5倍(半値)戻し=220円、0.62倍戻し=232円となり、11月に200日移動平均線越えを試したところは、0.38倍戻しラインの抵抗を受けて押し返されたといえる。よって、上昇相場へ発展するには、200日移動平均線越えよりも、まずは0.38倍戻しラインを越えることが必要だろう。

また、0.5倍戻しのラインを越えれば6月の高値220円を上回り、チャートパターン的にはトリプルボトムが形成されるので、底入れしたと判断されるだろう。

*東京ゴム日足

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情報提供:(株)インベステック
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