【3月18日海外市況】*週明け18日のニューヨーク外国為替市場では、日米の金融政策決定会合の結果公表を控え様子見姿勢が強まる中、1ドル=149円台前半で小動き。149円09~19銭。この日は米主要経済指標の発表がない中、日米の金融政策決定会合の結果発表を控えて動きづらく、相場は149円台前半を中心に狭いレンジで終始した。一方、一部報道機関が、日銀が今会合でマイナス金利の解除に加え、イールドカーブ・コントロール(YCC)の枠組みを撤廃する可能性を改めて報じたことを受け、円買い・ドル売りがやや進行する場面もあったが、米長期金利の上昇を眺めドルの買い戻しも入り、一時的な動きにとどまった。
*週明け18日のニューヨーク株式相場は、ハイテク株主導で反発した。ダウ工業株30種平均は前週末終値比75.66ドル高の3万8790.43ドル。ナスダック総合指数は130.28ポイント高の1万6103.45。米ブルームバーグ通信は、アップルがスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」に、グーグルの生成AI(人工知能)の基盤モデル「ジェミニ」を搭載することについて同社と協議していると報じた。この報道を受けてアップルに買いが入る中、ダウは取引序盤から買いが先行した。この日は米主要経済指標などマクロ経済関連の手掛かりに欠け、米長期金利の高止まりが圧迫要因だったものの、終日ハイテク株が堅調な展開を維持し、ダウはプラス圏で底堅い値動きとなった
*週明け18日のNY金相場は、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を週央に控えて様子見ムードが広がる中、3営業日ぶりに反発した。前週末比2.80ドル(0.13%)高の1オンス=2164.30ドル。前週末に続落した反動から買い戻しが優勢となった。ただ、米長期金利の上昇を背景に金利を生まない資産である金の投資妙味が薄れたことで、上値は抑えられた。FOMC声明やパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の記者会見、政策金利見通し(ドット・プロット)などの発表を20日に控え、内容を見極めたいとの見方から積極的な商いは手控えられた。
金ETF、833.32トン(+1.48)。
*NY白金は反落。前週末比22.30ドル(2.36%)安の1オンス=921.20ドル。
パラジウムは6営業日ぶりに反落。前週末比49.00ドル(4.49%)安の1041.30ドル。
*週明け18日のNY原油相場は、中東諸国からの供給減と中国の需要増加見通しを材料に、反発した。前週末比1.68ドル(2.07%)高の1バレル=82.72ドル。これは昨年10月27日(85.54ドル)以来、約4カ月半ぶりの高値水準。ロイター通信によると、石油輸出国機構(OPEC)最大の産油国であるサウジアラビアの1月の原油輸出は2カ月連続で減少。また、サウジに次ぎ、OPEC第2の産油規模を誇るイラクは1~2月に割り当てを超過した分の代償として、今後数カ月にわたり輸出を減らす方針を表明した。一方、世界最大の石油輸入国である中国では、1~2月の鉱工業生産および小売売上高が予想を上回った。同国政府は低迷が続く不動産市場のてこ入れにも取り組む姿勢を示しており、需要改善見通しが台頭。相場は午前中は81ドル台でもみ合ったが、その後に一段高となった。
*シカゴトウモロコシは小反落。前週末比0.75セント(0.17%)安の1ブッシェル=436.00セント。鈍調商いの中、大豆先物安と小麦先物高からそれぞれ波及した売りと買いが交錯した。
シカゴ大豆は反落。前週末比10.50セント(0.88%)安の1ブッシェル=1187.75セント。ブラジルで収穫が進み、南米の農家が売りを出したことで、相場は前週に付けた6週ぶりの高値から後退した。
【19日】
未定 (日) 日銀金融政策決定会合政策金利発表 -0.10% -0.10%
未定 (米) 米連邦公開市場委員会(FOMC)1日目
12:30 (豪) 豪準備銀行(中銀)政策金利発表 4.35% 4.35%
13:30 (日) 1月 鉱工業生産・確報値 [前年同月比] -1.5%
15:30 (日) 植田日銀総裁定例記者会見
19:00 (独) 3月 ZEW景況感調査(期待指数) 19.9 ―
19:00 (欧) 3月 ZEW景況感調査 25.0
21:30 (加) 2月 消費者物価指数(CPI) [前年同月比] 2.9%
21:30 (米) 2月 住宅着工件数 [年率換算件数] 133.1万件 143.0万件
21:30 (米) 2月 建設許可件数 [年率換算件数] 147.0万件 150.0万件
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